
MPC-KB2
This one called "The Soulful
Keyboard", since someday...

─ 今、忘れられし魂を込めて ─
──いつの頃からだったのだろうか? それが“入魂キーボード”と呼ばれるようになったのは...今なお熱烈なファンを持つ、ANSI 配列の“Apple Keyboard”。だが、そのモデルは生産を打ち切られてから久しく、中古市場でも程度の良い品は入手が困難である。現在のApple Computer社からは、“Apple Keyboard II”がリリースされているが、メカニカルスイッチを使用した旧型キーボードと比較して、あの切れの良いキータッチは、微塵も残されてはいない。
サードパーティからは、メカニカルスイッチを使用した拡張キーボードが幾つも発売されてはいたが、"A"キーの横にcontrolキーが配置されたモデルは皆無であり、ダイヤモンドカーソルにこだわるユーザの希望に添えるものではなかった。
パイオニア(株)から、コンパクト拡張キーボード“MPC-KB2”が発表されたはそんな時期である。
シンプル、且つ気品に満ちたデザインのMPC-KB2。
サイズもMPCシリーズの横幅にマッチしており、シリーズの一員であることを静かに主張している。
MPCユーザならずとも、MPC-MU1、PCP-AP2と共に揃えたい逸品である。
旧Apple配列を忠実に再現し(※)、やや軽めではあるが、メカニカルスイッチを使用した歯切れのよいキータッチは、タイピング速度の速いベテランユーザ達に歓迎された。controlキーの位置も満足のいくものだ。
また、上部には15個のファンクションキーが配置され、設定用ソフトウェア“SpeedFunctions”(コントロールパネル)も添付されている。また、caps lock、num lock、scroll lockの3つのインジケータLEDも装備されており、モードの違いが一目で確認できる。JISキーボード全盛の今、MPC-KB2は、旧Apple配列の唯一のキーボードとして市場に君臨している。魂を込めて創られたものは、たとえコピーといえども、いつの日かオリジナルを超える時が来る。そして、その瞬間に、新たなる伝説が生まれる。
“入魂キーボード”MPC-KB2には、まさにそんなストーリーこそが相応しい。そしてそれはまた、MPCシリーズのラインアップの一つとして、多くのユーザ達にその価値を認められているのである。
──だが、過去にそれは、幻と消えたマシン“MPC-GX2”用として開発されたものであったという事実を知るものは、まだ少ない。
(※)唯一の相違点として、テンキー部分の“+”と“−”が入れ替わっている。
“GX1 in Blue”オーナー達の手により、インジケータLEDをブルーに交換されたモデルも、
少数ではあるが、存在が確認されている。