北京、西安、洛陽、鄭州、上海(中国)

日程:2004年11月7日〜11月15日

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八路軍西安辨事処記念館(10日)


今日の洛陽行きの列車は、11:00ごろ。午前中はまだ時間があったので、早々にホテルをチェックアウトし、西安駅近くの八路軍西安辨事処記念館に寄ることにした。記念館は特に以前から来たいと思っていた場所ではなく、また特に知っている場所というわけでもなかったが、実際に来て見ると中国の近現代史を考える上でよい場所だなと思ったりした。

記念館となっている建物は、1937年から1946年までの間、中国共産党による抗日戦線拡大の拠点であったらしく(中国近現代史仮想体験旅行ウィキペディア中華民国の歴史現代中国人物辞典:張学良)、周恩来、劉少奇などの共産党のリーダーたちもここを訪れている。

建物の中は周恩来が暮らしていた部屋などもあり、抗日戦線時代の展示物がおいてあったりした。この場所は、中国の愛国心を養うのに重要な場所らしく、中国の赤い国旗が中庭に大きく立てかけてあったりした。早朝だったが、10名くらいの中国人観光客が来ていて、中国の国旗やその建物をバックに記念写真を撮っていた。

たぶん、左が周恩来、右が蒋介石 記念館の中庭


西安から洛陽へ(10日)

西安と洛陽の間は、列車で6時間くらいかかる。これから目指す洛陽は、中国の古都とも言える場所である。ちょっとした期待を感じながら、列車に乗り込んだ。

車両は軟座にしたが、乗り込んだ最後尾の車両だけが軟座用の車両かと思うほど、全体からすれば少ないように感じる。車両には出発前30分というのに、すでに観光客がたくさん乗っていた。他の車両はそれほど乗客の数が多いとも思えなかったので、外国人観光客用にこの車両が割り当てられたのではないかという感じがした。既に乗り込んでいた乗客は、中国語と英語を流暢に話すことからすると、おそらく香港系かシンガポール系か、だったと思う。外国人の団体観光客は軟座を使用することが多く、団体の近くにときどき個人旅行者用の座席が割り当てられることがあり、うるさすぎてうんざりすることがある。

列車は11時ごろ、定刻どおりに出発した。しかし、出発したと思ったが、スピードがなかなか出ない。途中、線路の上に何度か止まりながら、ゆっくりと走り始めた。

西安駅のプラットフォーム

車内の中国人系観光客は相変わらず騒がしい。ただ、あとで分かることになるが、それ以上に迷惑なのは中国人の鉄道員であった。中国人の鉄道員は、この車両に外国人がたくさん乗っているので、いろいろなものを売りに来る。しかも、鉄道員3〜4人の大勢で、車両の乗客に何かを売ろうと定期的にやってくる。いくつも車両があるのに、どうしてこんな大勢が同じ車両に来るのか。鉄道員の絶対的な人数が多いのか、この車両に配置している鉄道員の数が多いのか。

彼らが売るものは様々で、どうして車内でそんなものを売るのか、と思うくらいである。基本的にはおもちゃが多く、どう見ても車内には大人ばかりなのに、大きな電子音が繰り返し流れるおもちゃをデモして見せたり、そのおもちゃで手品をやって見せたりしていた。

車内にはロシア系の若い観光客もいて、彼らがおもちゃに関心を示して一つ買うと、売るのに成功した鉄道員と別の鉄道員たちが寄ってたかってこの観光客に、次のもの、次のものと、売りに来ていた。

中国人の商売熱心さ、少し奇異に感じられるサービスなどは、この車両で遭遇した出来事が象徴しているようにも思えた。

車窓からの風景(10日)

西安と洛陽間の路線は、地図で見ると、線路に沿って黄河が流れているように見える箇所がある。ところが、実際に乗ってみると、車窓からは黄河は見えない。ただ、何千年も昔からおそらく黄河がその流れを蛇行させて作ったのだと思わせる、渓谷のような場所がたくさん残っている。鉄道は時折、このような断崖の壁に掘られたトンネルを走っていく。車窓から見渡す土壌は黄色く見え、まさしく黄河の流域なんだと感じた。

車窓から見ると、ときどき人が住む場所が見える。黄色い断崖に大きな扉が見えたので、多分家なのだろう。日本に帰って購入した辞書でたまたまイラストを見つけたが、洞穴式の住居は、黄土高原ではよく見られる住居のようである。(延安の洞穴式住居

車窓からはいろいろな風景に出会える。きれいな景色ばかりでなく、中国の郊外の生活の様子もよく分かる。国営企業の工場かと思わせる、外壁が黒ずんで窓ガラスが何箇所も割れいてるような管理の行き届いていると思えないような建物から、大きな煙突を介して真っ黒い煙が勢いよく吐き出されている様子。平屋のレンガ造りの家がいくつか建つ村の一角に、山盛りのゴミが堆積していたり、そのゴミが小さな川に流れ込んでいたり。発展著しい北京や上海などと対照的な、農村の暮らしぶりを見ることができた。


次回以降、洛陽(11日)をまとめる予定です。あともう少し。

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