まずは設備を整えよう
= 熱 帯 魚 飼 育 に 必 要 な 設 備 =


熱帯魚飼育においてSTEP2で解説する水質の次に最も重要なものが設備です。

経験が無いから最初は安い設備からで!と考えている方がいればそれは余りお勧め出来ません。

経験を積んで色々な方法を知って行けばそれも可能なのですが、かなり上級者でないと必ず生体の死を招きます。

野生の川や湖では何億年もかけて構築された素晴らしい濾過システムによって常に水が濾過されています。

それを小さな水槽で再現するのは到底不可能です。

しかし濾過能力の優れたフィルターを使って、理想的な水質を維持する事は充分に可能です。

出来れば水槽の規格より1つ上のフィルターを購入する事を強くお勧めします。例:90cm水槽に120cm用の外部フィルター など

そこで各フィルターの長所と短所を紹介していきます。どのフィルターも一長一短なので使用環境に合わせて下さい。



上部式フィルター

=上部フィルターの長所=


・フィルターの中では価格が安い

・メンテナンスが楽で、濾過材の汚れが判りやすい

・濾過漕に酸素が行き渡るので、生物濾過が効率的
=上部フィルターの短所=


・モーターの作動音がうるさい

・水槽上部を塞ぐので水槽内が暗くなる

・常に酸素を供給しているので水草水槽には不向き
このフィルターのコメント:

ここ最近よく熱帯魚ショップやホームセンターで飼育セットの一つとして売られている代表的なフィルターです。
ボンプで吸い上げた水をシャワーパイプで濾過材に当てる為、濾過層に酸素が供給されて濾過バクテリアが活性化します。
その為、熱帯魚のみでの飼育にはこのフィルターでも濾過能力だけに言及すれば充分優れたフィルターです。
最も一般的な濾過材の組み合わせはウール + 活性炭で初心者向けですが、上部式でこの組み合わせは驚異的な濾過能力を生みます。
将来的に水草水槽にチャレンジしたくなり、照明器具の置き場所やCo2の添加など結局は買い換えてしまう例が多いようです。
※濾過バクテリアについては次のSTEP2を参照して下さい



外部フィルター(パワーフィルター)


=外部フィルターの長所=


・作動音の静寂性に優れている

・気密設計なので水草水槽には最適

・濾過漕が大きいので濾過能力が大きい

・水槽上部を塞がないので水槽内が明るくなる
=外部フィルターの短所=


・価格が他のフィルターに比べて高価

・器具の清掃や濾過材の交換が非常に面倒である

・水面より低い場所に設置しないと原理的に作動不可
このフィルターのコメント:

熱帯魚フィルターの決定版と言っても過言ではないフィルターで、恐らく上部フィルターの次にシェアが高いフィルターです。
長所に書いた通り、濾過表面積が広いので効率の良い濾過を行ってくれます。
60cm以上の水槽からアクアリウムを始められる方がいれば是非このフィルターをお勧め致します。
熱帯魚の飼育に慣れてくると必ず水草の育成に興味を持ってきます。管理人mucchiもそうでした。
そんな時、常にエアレーションを行ってしまう上部フィルターだと、水草の育成にはオリジナルの工夫と少々の困難を伴います。
趣味の幅にもよりますが、将来的に水草水槽を目指すなら日常の水草管理でもこのフィルターをお勧めいたします。



水中式フィルター(投げ込みフィルター)


=水中式フィルターの長所=


・フィルターの中では価格が最も安い

・メンテナンスが楽で、エアレーションも併用出来る

・小型水槽用やサブフィルターとして応用の幅が広い
=水中フィルターの短所=


・濾過能力が小さい

・メインフィルターの補助的な役割でしか使用出来ない

・濾過材の種類が少なく濾過材の組み合わせが困難
このフィルターのコメント:

作動音も非常に静かでエアレーションも行うことから、小さな水槽(病気発生時の隔離水槽)やサブフィルターなどで非常に重宝します。
しかしメインフィルターとして活躍するのはせいぜい45cm水槽までで60cm水槽からはサブフィルターで考えた方が良いでしょう。
昔は大和川などで釣って来たフナなどを60cm水槽に水中フィルターのみで飼っていたりしました。今もそうですが(^^ゞ
同じく夜店の金魚などを45cm水槽などで飼う時も、水中フィルター1基で何年かは問題無く飼育できます。
しかし地球の裏側に生息しているピュア丸出しの熱帯魚の飼育にはやはりサブフィルターとしての濾過能力で限界です。
このフィルターはナマズ科のコリドラズなどがフィルターに挟まって死んでしまうことがあるので注意が必要です。



フィルター紹介の最後に…



その他にも底面フィルターなどがあるのですが、メンテナンスが想像を絶する程困難なうえに
ポンプの動作音がうるさく、濾過能力には非常に優れているのですがビギナー向けではない為、省かせて頂きました。

まずは熱帯魚飼育の最も重要となるフィルターについて大まかに紹介させせて頂きました。

今はホームセンターなどで水槽入りの飼育何点セット!なる物が多く販売されていますが、熱帯魚飼育にはそれでも充分です。

ただ理想としては水槽規格より一つ上のフィルターを購入すると、水質が安定したり高い透明度が長く持続したりとメリットが数多くあります。

照明器具は水草を入れるなら
2〜3連装の照明を置いた方が無難です。あまり強い照明を設置すると苔の大発生を招きます。

砂利ですが、大体2〜3cm位を目安に敷き詰めましょう。ソイル系の茶色い砂は砂自体が水草の肥料になっていますので
ソイル専用の扱い方があり、上級者でも一歩間違えると苔の発生原因になったりしますのでビギナーの方には余りお勧め出来ません。
砂利は必ずしも必要ではありません。しかし砂利があると魚の動物性ストレスが緩和されたり砂利と砂利の僅かな隙間に濾過バクテリアが住み着いて水質が安定したりと様々なメリットがあります。ビギナーの方には南国砂 (通称:大磯砂) がおすすめです。

コメント内に「濾過バクテリア」など日常では聞き慣れない言葉が出てきましたが、とても重要ですのでSTEP2にて知って頂きます。



=STEP1=
熱帯魚飼育に必要な設備
=STEP2=
濾過バクテリアの重要な役割
=STEP3=
化学的な数値検査
=STEP4=
健康な熱帯魚の選び方
=STEP5=
phショックを防ぐ
=STEP6=
水質維持
=STEP7=
毒素の吸収と水草濾過
=HELP=
熱帯魚飼育ビギナーQ&A


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