《 女神の刻印1 》

予言の守護者

作者:樹川さとみ

表紙・口絵・挿絵:田口順子

C-NOVELS Fantasia き1-1  1998年7月25日初版

ISBN:4-12-500545-1


  ヒロイック・ファンタジイ。剣と魔法の物語。まさしく。勿論、古色蒼然たる雰囲気ではなく、より現代的な風合いではあるけれども、まぎれもなくこれは剣と魔法の物語であろう。伝説に歌われる海の獣と月の女神の約定を背景にして、宿命の糸に結ばれた(正確には糸が分かたれたのだが)美しい姫と女剣士、そして銀髪の呪師。個人的には、最初に酒場の喧嘩があるというのも嬉しい。悪役は明確に悪役であり、状況によって敵にまわった平凡な人間ではない。ジャンル的なお約束をうまくいかして、するすると読める作品になっているのではないかと思う。作者が最近得意としている軽妙なやりとりも良い味つけとなっており、展開が楽しみに思われる。

〈1999/03/08〉