恋愛至上主義の危険性

 

恋愛は素晴らしい。

若い時にしか出来ない恋愛をしよう。

いや年をとってからでも恋愛は出来る。恋は、遠い日の花火ではない。

もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対。

愛とは決して後悔しないこと。

 

などなど、まるで恋をしないもの、そして恋人のいないものは人にあらず、といわんばかりのこの世の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。(あんまり恋ってゆう漢字ばかり見てると違う字に見えてくるよね。)
ちなみに私はゴーイングマイウェイを気取ってるくせに、居心地が悪いというわがまま人間です。

ところで、最近はかつて無かったといわれる「信じられないような事件」がもうしょっちゅう起きてしまっています。
保険金殺人、子供を車に置き去りにしてパチンコに熱中して死亡させるなどの虐待事件、また何もかもうまく行かなくてむしゃくしゃして通り魔したり放火したり、はたまたふざけた理由で飛行機マニアがハイジャックしてみたり。
事件の裏側には諸般の事情があり、一概に言えないことは重々承知してますが、ちょっと私の妄想にお付き合いいただけないでしょうか。
私は、事件の背景の一部にこの世にはびこる恋愛至上主義の悪影響があるのではなかろうか、と思うのです。

マスコミ、世間などによる「恋愛至上主義」の洗脳はそれはそれは凄まじい。
テレビドラマはディフォルメされた恋愛絵図を垂れ流す。
それは、「この愛のためならオレはどうなってもいいぜ!」的であったり、「だって好きなんだから仕方ないわ他の人のことなんてどうでもいいわ!」的であったり、「奪え!奪って!」、「妻であり母であるよりも一人の女性として生きたい!」、「あいつを殺して俺も死ぬ」、などと煽る煽る、もう大変。
そしてコマーシャルフィルムの世界では、まさに「絵に描いた」ほのぼのファミリーというものを強調する。子供の運動会があれば父さんはビデオや写真を撮らなければならない、休みの日には大きなクルマでアウトドアレジャーを家族で楽しむもの、遠出が駄目ならせめてキャッチボールやマクドナルドに連れて行くくらいしないとね、正月には家族の写真で年賀状も出さなくちゃ、とまあ忙しい。
結婚式場の宣伝もかなりスゴイ。住んでるところに観光地が多い所為かもしれないが、もう殆ど「森の小さな教会で結婚式を挙げました」てんとう虫のサンバ状態。花嫁、人力車(笑)で登場とか、新婚旅行先でナンパされちゃって うふふっやきもち焼いてるぅ、とか地に足のついてないことこの上なし。

そしてのべつ幕なしに流れる音楽(歌)による洗脳。
中には天使と悪魔がどうのこうのだの、目の前の敵と共闘しよう、だのと歌う方もいらっしゃるのだが日本のポップス音楽の殆どはラヴソング。カラオケという素晴らしい発明のお陰で、自分で歌うことにより認識の度合いは更に高まる。歌詞の世界と自分と重ねあわせてうっとり。

世間による洗脳も巧妙である。
やれ誰それさんの所の娘さんが結婚しただの、子供が生まれただのという話ばかりする人がどこにでもいる。そしてその話題には必ず「あらよかったわね」と肯定するしかない。

結婚は良いこと。可愛い子供と素敵な夫婦、なんて幸せな家庭なんでしょう。やっぱり結婚してないと一人前とは言えないね。将来の夢は素敵なお嫁さんになること。こんなに若いのにもうおばあちゃんだなんて困るわぁ。

何だかわからないけれどもこれらの事が何時の間にか刷り込まれている。これらを踏まえて

結婚した人(恋人いる人)=幸せ=人間としての魅力・価値が大きい、(相手を見つけられたから?)
結婚しない人(恋人いない人)=不幸せ=人間としての魅力なし、価値低い

世間ではこんな図式さえ成り立っている気がしてならない。
否定すると、もてない奴の僻みだの子孫を残す本能のなせる業だの、わかったような事を言われるのがせいぜいだ。
このような風潮は「何もかもうまくいかない」「自分は駄目」、と追いつめられる要因の一部になるとは思えないだろうか?

恋愛至上主義と最近の事件との関連をさらに探る。
理想と現実の区別がつかない、そういう人がどこの世にも全くいないわけではない。
さんざん、恋愛および結婚について素敵なイメージをばらまかれるのだけれど、現実というものは非常に厳しい。
どんなに素敵な人で愛し合っていようが、よっぽどのことがない限りお金が無いとどうにもならない。それでもついて行く?じゃあどうやって?
結婚はしたものの、ちょっと田舎だと「妻」って言うよりも「○○家のヨメ」制度がまだまだ残っていたりする。盆と正月には新聞に毎年ヨメからの「もうこんな生活こりごり」という投書が載っているのだぞ。

う〜ん、でも△△さんの所はうまく行ってるみたいなんだよね。どうして家は駄目なのかしら。ずるいずるい、ずるい。

そんな時にかつての恋愛幻想がクロスするのではなかろうか。

「この愛のためならオレはどうなってもいいぜ!」「だって好きなんだから仕方ないわ他の人のことなんてどうでもいいわ!」「奪え!奪って!」、「妻であり母であるよりも一人の女性として生きたい!」、「あいつを殺して俺も死ぬ」

そうなった時に、いろんな条件が重なると何が起きるのか予想がつきませんか?

 

今後のためにも、特にマスコミ関係には考えていただきたいものだ。
そして青年諸君、だまされるな!


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