キャプテン翼

 


なにかにのめり込むということをこのアニメによって初めて実感させられた。

昨今のサッカーブームも、個人的にはこの番組あってのことではないかと思っている。実際にサッカー全日本のゴールキーパー、川口選手があるクイズ番組で「翼」のファンで、登場人物を5人答えなさいという問題にらくらく解答していたのを私は見てしまった。
サッカーそのものの普及に果たした役割も大きいと思う。何を隠そう、この番組で私はサッカーのルールを覚えた。また、「中学卒業後、ブラジルに渡って修行」だの「ヨーロッパのチームでプレイする」、また「MF(ミッドフィルダー)がチームのかなめ」というのをメジャーにしたのはこの番組の影響もあるのではないか。


さて、どんな番組だったのか?

ジャンルは、わかりやすいスポーツ物。80年代のジャンプ黄金期の作品のアニメ化。

主人公 大空 翼がチームメイトと共に、ライバルたちと戦いついに中学校のサッカー全国大会3連覇をはたす。この後、原作ではフランスでジュニアユースの大会があってそれに優勝したのち、かねてからの夢であったブラジルに修行にわたるところで終わる。
合間には友との別れ、女子マネージャーとの恋愛などのドラマが盛り込まれている。
また、特徴として基本的に「サッカーの天才たち」の話であり、練習に練習を重ねる根性ものとはすこし異なっていた。そのため努力がお好みな一部の教育関係者から批判の声を聞いたことがある。
お約束だが、味方も敵もさわやかでその友情がかぎりなくアツイため、キャラクター1人1人にファンがつき、当然同人誌も作られた。


「翼」その魅力に迫る!

・華麗な技の数々

一部のわざの名前だけ書き並べてみる。

「イーグルショット」「タイガーショット」「スカイラブ ハリケーン」「ツインシュート」「かみそりシュート」
「ドライブシュート」など、まだまだたくさんあった。
これらのわざを「でいあー!!!」と掛け声かけて放つ。たまらない。

・すごいキャッチフレーズ

主要なキャラクターにはキャッチフレーズがついていた。
たとえば、
「蝶のように舞い、蜂のように刺す、フィールドの貴公子 三杉くん」
「北の荒鷲 松山くん」「猛虎 日向小次郎」「東洋の神秘、空手キーパー 若島津くん」 など。カッコイイ!

・物理法則の違う、どこか別の惑星の話

重力とか、時間の進み方が完全に地球とは異なっている。とにかくジャンプ力が凄い。このことにより可能なすばらしい技の数々がある。スライディングタックルに来たやつらの滑り方から、摩擦力が働かないこともうかがえる。また「のこり時間あと1分」といいつつ全然終わらない。まるで刑事ドラマで仕掛けられた時限爆弾のタイマーのように時計がのろい。試合で、走りに走って地平線の彼方から相手ゴールが見えてきたりする。フィールドがとてつもなく広いのだろう。

・とにかくすごい皆様

放ったシュートがコンクリートの壁にぶつかってボールがパンクしたり、タクシーを走って追いかけたり、ボールを顔面で止めたり、キーパーがシュートしたり、心臓病をかかえつつプレイしたり、すごいやつらが続出。

・わーるど・わいどな展開

小学校編の終了時、翼の親友2名が親の都合やら何やらでフランス、西ドイツ(!)に渡ってしまう。その2人は向こうでも実力を認められ活躍し、それが翼たちのサッカーをする上でのはげみになっていた。アニメビデオで描かれたジュニアユース編で、イタリア、フランス、イングランド、西ドイツなどの強豪と戦い優勝するのである。
まだJリーグもなかった時代に、これは凄い。オリンピック出場予選チームもぜひがんばって欲しいものだ。


おわりに

いろいろ書いてしまったが、私は本当にこのアニメが大好きだ。

私の知り合いでも、このアニメの影響でサッカーをはじめた人がいる。本当に当時こどもたちに与えた影響ははかりしれない。現実はそんなにあまいものじゃない、という批判も聞いたが私はそれは的外れだと思っている。

このアニメが伝えてくれたことは、サッカーは楽しいということ、そして友情というもののすばらしさである。努力しないで出来るなんてことはないと皆わかっている。きっかけを作ることが何よりも大切だ。飛行機をしらない子供はパイロットになりたいなんて絶対言わないことと同じだ。
前の方にも書いたが、子供の頃このアニメを見て興味をもち、サッカー選手になったりファンになった人が、現在のサッカーブームを支えていると思っている。それで十分だと思う。

などと、少しまじめに考えてみた。


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