上原きみこ作品をもっと楽しもう!企画 そっくりキャラクター辞典

上原きみこ先生の作品、いくつか読むとどうも似た(名前、ルックス)のキャラクターが複数の作品に出ているのに気づきます。最初はルイ(炎のロマンス)と流衣(舞子の詩)あたりから気が付いたのですが、どうも他にもいるんじゃないだろうか…ということで読み返してみたらやっぱりいる。だからどうしたということでもないんですが、なんかこういうのって遊び心があって楽しいと思います。今回はそういった共通項あるキャラクターを把握している限りでまとめて、解説めいたものを作ってみました。
他にもいたら是非教えてください。


◆作品の紹介ページ/炎のロマンスマリーベル/舞子の詩(前半後半)/あいつの四季/青春白書(前半後半)/
ハーイまりちゃんハッピーまりちゃん

◆キャラクタ名インデックス ◇あ ◇か ◇さ ◇た ◇な ◇は ◇ま ◇や ◇ら ◇etc


・青いバラ(マリーベル)
・青い不死鳥(舞子の詩)

カツラ、女装などちょっとムリのある変装ギミックがお好きな上原作品のなかでも、相当ムリのある変装キャラがこの2つ。革命戦士の青いバラ、謎の天才ダンサーの青い不死鳥、その正体はどちらもヒロインと結ばれる第一のヒーローだったりするんですが、この設定は力が入っているのかイイ感じに抜けているのかわからない…。でも好きです。


・夏樹(舞子の詩)
・夏樹(銀のトゥシューズ)
・スケバンお夏(夏子)

名前に季節が入ったキャラクターというのも、よく見受けられるところ。
その中でも特にこの名前はかっこいいので記憶に残っている。
「舞子の詩」の夏樹さんは家庭の事情で普段は女装をさせられ『スケバンお夏』と名乗り、さらには謎の天才ダンサー『青い不死鳥』として活躍、というどうにかなりそうな変装専門の人生を送っているキャラ。それでもこのお話ではヒロインと結ばれるのはこの人なんだよな。
スケバンお夏の元ネタと思われるお話「夏子」は、不良少女の夏子と目が不自由な少年の不器用ラブストーリー…と思いきや後半唐突な急展開が待っています。が、個人的にはなかなかの力作だと思います。文庫で出ている短編集に収録されているのでどうぞ。


・まり、まりえ、まりか、等(まりちゃんシリーズ)
・マリーベル(マリーベル)
・舞子(舞子の詩)

「まりちゃんシリーズ」と銘打っているくらいなんで、まりちゃんという名の主人公が何人も出てくるのは仕方ないんですが、まあここらあたりのキャラクターはほぼ同一人物とみても良いでしょう。いつも明るく元気で、みなしご的な境遇にくじけず、決して美人とは言われなくても愛嬌があって、舞台に立つと「あの子あんなに綺麗だったっけ…」と誰もが思ってしまうそんなヒロイン。往々にして早々と人生のパートナーと出会い、15,6歳くらいで結婚(婚約)や2人で海外生活を始めたり、と将来を決めてしまう。この速さは作者の上原先生の実生活やなんかも影響していると思いますが、思うに少女マンガ的に求められていた純潔主義のようなこと(結婚するまではそういう事はイケナイ→でもそういう事をしたい(描きたい)→本当に好きでその人と結婚するという前提ならOK?!)も絡んでそうに思われる。

・萌人(あいつの四季)
・萌人(ハッピーまりちゃん)

ちょっとマニアックなキャラですが、まったく同じ名前で役割(一言で言えば弟タイプ)もかぶってます。
『あいつの四季』は主人公のなつみちゃんが小さい頃に死んだ弟、萌人の身代わりにみなしごの男の子を弟にして同じ名前付けて…最終的には何故か結婚にまで至ってしまうという、今風に言えば「弟萌え」なお話であります。しかも「もえタン」とか呼んでるし…。だいたい上原先生のマンガは『兄萌え』=『妹萌え』がもはやデフォルトの感もあり(ヒロインがそうでなくても脇キャラの方で仕組まれていること多し)、タブーと隣り合わせ(大概、タブーすれすれの所まで行って実の兄弟ではなかった→めでたしめでたし、となる)のヤバさに心を熱くしていたものです。「あいつの四季」はお話全体的に、なんというか女性週刊誌的スキャンダル要素がちりばめられていて濃い…のですが私は好きです。
『ハッピーまりちゃん』の萌人は名バレリーナである高千穂蘭子の弟で、自分も生まれながらに華やかな容姿と踊りの才能を持っているという設定。姉の為に策略を考えたりしていて、ホントあれは姉さん大好き!に違いない。


・ルイ(炎のロマンス)…ヒロインをめぐって争う2人の王子のうちの1人。最初はヒロインに特別な感情を持っていなかったがやがて惹かれていく。しかし後半、思いもよらない悲劇が…。
・鳳 流衣(舞子の詩)…名門バレエ団、高千穂バレエ団のエース。彼にはまさに蝶のように舞い、蜂のように刺すといった言葉がふさわしい。いつでも妙にデコラティブな衣装を着ているイメージ。ヒロイン、舞子の素質を見抜き惹かれるが彼女にはあまり相手にされないのであった。
・ルイ・アントワーヌ・レオン・フロレル・ド・サン・ジュスト(マリーベル)…ヒロイン、マリーベルの兄。いうまでもなくフランス革命での重要人物、サン・ジュストであり、最期は悲劇であります。壮絶(少女まんがにしては)なラブシーン有り。
・ルイ・グレイ(ハッピーまりちゃん)…フランスの名門バレエ団、グレイ・カンパニーの主宰。ヒロイン、まりちゃんの素質を見抜く。父母が行方知れずのまりちゃんとなんらかの関係がありそう…。

それにしても『ルイ』、多いです。ルックスがかなり共通項多い(センター分けのロングヘアー、髪色は白で描かれて超絶美形)ので作者もわかってやっていると思われる。
炎のロマンスのルイの最期がもう見てらんないくらいのあざとさ(という言葉でも使わなくちゃやってられないくらい)だったので、流衣を見た時にはまったく別のお話ではありますがなんだか嬉しかった。
みなさん結構、ヒロインの為に尽くしたり見守ったりしてくれるんですがいまひとつヒロイン側では受け入れない(第一のヒーローは別にいて、そっち至上主義になってしまうので)のがちょっと悲しくもあり、イライラするところでもある。


・翠川倫子(青春白書)
・高千穂蘭子(ハッピーまりちゃん)
・橘 洋子(舞子の詩)

このあたりがヒロインのライバルキャラ。とりあえずこの辺にまとめてみました。
実力、名声、ルックスもヒロインに勝っているのだけれども、無敵のヒロインに破られるという役回り。なんとなく名前も韻を踏んでるような気がするんですがそうでもないかも。おそらく「エースをねらえ」の「緑川蘭子」(っていましたよね?)あたりの影響を受けたんじゃないかと思われる…。


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