パニック障害・身体表現性障害・不定愁訴・自律神経失調症 |
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パニック障害について |
パニック障害におけるパニック発作では、動悸、呼吸困難、嘔気などの多様な身体症状が突然出現し、強い恐怖を伴います。これらのパニック発作を繰り返して経験し、また発作が起きるのではないかと心配し、その恐怖のために外出できなくなることもあります。従来、内科領域で「心臓神経症」、「過換気症候群」と呼ばれていたものによく似ています。 また、パニック障害とうつ病性障害が併存することも多いといわれています。 西洋医学的治療法としては、SSRI(フルボキサミン、パロキセチン)、三環系抗うつ薬(クロミプラミン、イミプラミン)、抗不安薬(アルプラゾラムなど)などによって治療されます。 パニック障害に漢方治療が有効なことをしばしば経験します。私は、天王補心丹加減(てんのうほしんたんかげん)、奔豚湯(ほんとんとう)というお薬をよく使っています。 |
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身体表現性障害について |
身体表現性障害ではさまざまな身体症状を認めます。 例えば「喉に何かつまっている」「咽に何か張りついてとれない」といった梅核気の症状を訴えられるケースをよく目にします。このような場合に、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)+四逆散(しぎゃくさん)を治療によく使用しています。 また、「下腹部より胸部さらには咽頭部まで気が衝き上がる状態」を東洋医学では奔豚(ほんとん)と呼んでおり、身体表現性障害でしばしば診られる症候です。この場合は、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)、奔豚湯(ほんとんとう)などの煎じ薬を治療によく使用しています。 このように、身体表現性障害ではしばしば漢方治療が有効なケースをよく認めます。 |
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不定愁訴・自律神経失調症について |
西洋医学的にははっきりした病名を診断できないにもかかわらず、治療が必要な症状をお持ちの患者様をよく目にします。西洋医学ではEBMに基づく治療がなされますので診断名が決まらないと治療は行いづらいのかと思います。これらの中で心身医学的なアプローチは有用なケースで「不定愁訴」といわれるものを訴えられる患者様をよく目にします。また、「自律神経失調症」と診断されているケースもしばしばあります。 西洋医学ではあまりこの不定愁訴は重要視されないことが多いように思いますが、漢方診療では不定愁訴こそが東洋医学的な診断をする上で重要な手がかりとなることが多く、この点が西洋医学と異なる点の1つなのではないかと考えています。 例えば、うつ病圏の疾患や神経症圏の疾患の治療の経過中に、さまざまな愁訴を認めます。 「動悸」を認める場合にはしばしば天王補心丹(てんのうほしんたん)というお薬をを治療に加えて用いています。 「のぼせ」と「下半身の冷え」を認める場合には滋陰通関散(じいんつうかんさん)というお薬をよく加えて使用しています。 「咽に何かつまっている、咽に何か張りついてとれない」といった「梅核気」を認める場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)+四逆散(しぎゃくさん)をよく使用しています。 「手足がほてる」と訴えられる場合には陰虚証(いんきょしょう)を認めることが多く、しばしば六味丸(ろくみがん)や知柏地黄丸(ちばくじおうがん)など陰虚に対する処方を加えて用いています。 「緊張」するといった場合には、しばしば抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)を治療に併用しています。 このように、不定愁訴は東洋医学的は病状を反映していることが多く、治療の鍵になることが多いと感じています。この点が、東洋医学と西洋医学の違いの1つと考えられます。 |
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漢方ナビ・今月の先生第4回 |
パニック障害について,院長へのインタビューが掲載されています. |
週間朝日・漢方 |
週刊朝日・漢方 2006年「クリニック・外来探訪」でムカイ・クリニックが紹介され,「パニック障害の漢方治療」についての記事が掲載されています. |
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