3  空間WORKセミナー展 (2002年7月)

空間WORKセミナー基礎科(1年目)の終了展。

草月会館の1階はイサム・ノグチが設計した石庭「天国」
という作品です。
それだけでとても素敵な空間なので、前・家元、勅使河原宏先生は
「下手なヤツには貸さん!」とおしゃっていたほど、神聖な場所です。

それがなんと、この空間WORKセミナー基礎科の終了展は、「『天国』で自分の好きなスペースを見つけて、作品を展開してください」という課題!こんな所で自分の作品を飾れることはめったにないチャンスなので、かなりワクワクしました♪


まずはスペース決め。
「自分がここに作品を展開したい、と考える所に立っていてください」とのこと。私を含めた生徒達は思い思いの場所に立ちました。人とダブった場合はじゃんけん、と言われており、人と争うのがイヤな私はなるべく人がいない所を狙おうと思い、この石机の下に決めました。
案の定、ライバルはおらず、すんなり場所確保。

次に作品コンセプト決め。
この周辺は昼間でも少し暗い感じがしたので、私は光る素材を使っていこうと考えました。そして石机から得たインスピレーションは、何かが這いつくばって出てくる感じ。その場を色々な角度から眺め、色・形の検討をした結果、カラフルなかわいい色の夜行塗料を塗ったおがらを細かくつなぎあわせて、這いつくばらせて出そうと考えました。薄暗い場所にほのかに光る物体が出てきたらおもしろい、と考えたのです。
そのようにデッサンを書いて、先生の了解を得に行くと、
「この石庭はそれだけで強いインパクトを持っているので、かわいらしい色を持ってくると負けてしまう。おがらは細かく切ると切り口がボロボロでシャープな仕上がりにならない。夜行塗料は真っ暗な所じゃないと光らない。」
とのアドバイス。
確かに石庭はそれだけで完成されているので、もっとシャープでパンチの効いた作品にしなくてはならないと納得しました。

そしてその時なぜか私の頭の中に思い浮かんだのが、『青い炎』。石の冷たい要素に対抗するには熱い要素、それは炎だと考え、でも直接的に赤にしてしまうのは、私のセンスが許さず、石の冷たい要素にマッチする青にしたら、マッチ&ミスマッチでパンチが効いているのでは??とかなり自分の中で盛り上がりました。
炎を連想したと同時に、素材はうんりゅう柳がしっくりきたので、うんりゅう柳を青に染めてもらおうと考えがまとまりました。

そして「青」の色にも注目していただきたいのですが、少しこだわりがあるのです。
この青はサッカーイタリア代表のユニフォームの色!ちょうどワールドカップが開催されていた頃なのですが、私はこの色にかなり心を奪われていました。水色でもなく、空色でもなく、なんとも言えないニュアンス色だと思いませんか??
絶対青はこの青!と決め、お花屋さんにもそのように発注しました。お花屋さんはかなり苦労してこの色を出したそう。
余談ですが、納品の際に「トッティブルー」というタグが貼ってあり、「イタリアンブルー」etc直接的でない所にセンスをかなり感じました。

夜行塗料の問題ですが、真っ暗でないと光らないとのことだったので、机の中から照明を使って照らす方法に切り替えました。青い照明用セロファンを電球の前に貼り、青い光でうんりゅう柳(炎の部分)を照らしました。



完成した作品はというと、中から照らした照明のおかげで、狙い通り「燃えている」感を出すことに成功!
石の冷たさと青の冷たさがシャープで、そして照明したことによりパンチも効いて、自分ではかなり気に入っている作品です。