古川柳重要単語集

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【古川柳重要単語集】(☆は現代語と意味が違う要注意単語)

【あ】
 間(あい)→ 二人で酒をのんでいる時もう一人加わって盃を受けること
 あいしらう→ 取り合わせる あしらう
 味な→ 色っぽい
 飛鳥川→ 心変わりの象徴
 梓弓→ 巫女の口寄せ
 あづける→ (年礼などで盃を受けるのを)後日に延期する
 あてかふ☆→ 適当に見積もって与える
 上り馬(あがりうま)→ 故人の愛馬を寺に納めること
 あつたら→ 惜しいことに
 油むし→ 人にたかって遊興する者 芝居の只見客
 新世帯(あらぜたい)→ 新婚夫婦だが親が許さないとかで式を挙げず借家に住む 世事に疎い 昼からたんすの環が鳴る
 糸立(いとだて)→ むしろ
 稲荷町→ 下廻り役者
 今川状(今川)→ 寺子屋修身の教材の処世訓
 いも→ 無知
 芋田楽→ 婿と義母の密通
 入相(いりあい)→ 日没の鐘
 請状→ 乳母など奉公人の身元保証書
 うける→ 質から出す
 後帯→ 素人女
 うせる☆→ 来る の俗語
 鵜で居る→ 呑み込んでいる 熟知している
 馬→ 月経(行水も同じ意)
 うる☆→ かこつける 口実に使う
 大一座→ 葬式帰りに吉原に繰り込む団体客
 送り膳→ 宴会に欠席した人の家に届ける膳部
 おぞう→ 草履取り
 お端下(おはした)→ 貴人の奥向きの下女
 御不勝手→ 旗本などの武家が経済的に苦しいこと
 女郎花→ 女 遊女 の意

【か】
 囲れ→ 僧の隠し妾
 片裄(かたゆき)→ 着物が着崩れて袖が片寄ること
 かつぐ→ 誘拐する(合意の上の場合も)
 かぶせる☆→ 女の方から誘惑する
 通う神→ 遊女が客に送る文の封じ目に書くまじない
 からくり→ 計略 たくらみ やりくり算段
 気が悪い(気の悪い)→ 欲情が刺激された時の気分
 きざ☆→ 気障り 気になる
 きつい☆→ 激しい ひどい
 急度(きっと)→ 確かに きちんと
 衣々(きぬぎぬ)→ 遊廓等男女共寝の翌朝の別れ
 気の知れた人☆→ 底の浅い人
 気の毒☆→ (自分が)心苦しい 困惑を感じる つらい
 黄八丈→ 縞柄の小袖 獄門になった白子屋お熊が着ていた
 京談→ 京言葉
 切おとし→ 芝居の平土間後方の追い込み席  百三十二文 鮨詰め状態
 九尺店→ 九尺二間の裏長屋
 口説(くぜつ)→痴話げんか
 唇がうすい→ 多弁
 くぼい→ 劣っている (くぼく見る→ 見くだす)
 けいどう(警動 けいど)→ 私娼窟の臨検
 けんとく→ 予兆
 此君(このきみ)→ 竹

【さ】
 桟敷→ 芝居見物の左右の一段高い上席
 小夜衣→ 女の浮気の意
 去る☆→ 離縁する(離縁されるではない)
 山帰来(さんきらい)→ 梅毒の薬 大服ともいう
 三世相→ 干支などでその人の過去未来現世の吉凶を記した俗書
 三の糸→ 三味線の弦の一番細い糸
 三を下げ→ 三味線のかたづけにかかる 三下りの調子にする
 したむ→ 盃のしずくを切る
 忍び駒→ 三味線で駒に紙などをはさみ音を殺すこと
 しのぶ山→ 夜這関係
 持仏→ 仏壇
 しめる→ 女性と関係を結ぶ
 述懐☆→ 愚痴 泣き言
 順の舞→ 順番にする隠し芸(日待ちなどで)
 笑止がる☆→ 気の毒がる
 腎虚→ 房事過多による身体衰弱症 または陰茎硬直症
 伸子(しんし)→ 洗い張りで布の両端を止めて布を張る竹ひご
 新道→ 町家の間の細い路 小路
 居風呂(すえふろ)→ 風呂桶でわかす風呂
 素見(すけん)→ 吉原の見物だけの客
 凄い・物凄い☆→ 気味が悪い
 酢の蒟蒻の→ なんのかのと
 すばらしい☆→ (望ましくない意味で) 驚いた あきれた ひどい
 ずるい(貸元がずるい)→ 情事にだらしない 淫奔である
 精好平(せいごひら)→ 絹の高級夏袴
 前表(ぜんぴょう)→ (悪いことの)前兆
 添う→ 結婚する
 祖師→ 日蓮をいうことが多い
 訴訟☆→ 嘆願 詫び言
 袖たたみ→ 和服を簡略に畳む(両袖を揃えて二つ折に)
 袖の梅→ 吉原で売っていた酔い覚ましの薬
 そびく→ 誘う
 そべる→ 寝るの方言

【た】
 たちのまま→ 普段着のまま
 猪牙→ 吉原行きの速い小型舟
 朔日丸→ 避妊薬(毎月朔日に服用する)
 付さし→ 盃や煙草の廻しのみ
 つけ登せ→ 江戸の支店で不始末があった奉公人を上方の故郷に戻すこと
 づぶ(づぶ六)→ 泥酔者
 つまはずれもの→ 身のこなしが要る
 つめる☆→ つねることだが、尻をつめるのは古川柳の世界では男から女への求愛表現
 出代り→ 奉公人の交替 三月五日
 てには→ 和歌・俳諧の異称
 手の窪→ 掌の中央の窪んだ部分 掌に飯をのせて喰うこと 短時間の性行為とも
 てんねき→ たまに 稀に
 どうづく→ こづく
 通り者→ 博徒
 土仏→ 太っている人
 どら(をうつ)→ 放蕩(する)

【な】
 な→ (動詞)な 何々するようにするんですよ
 中宿→ 遊里へ行く客が途中で寄る茶屋や船宿(変装したりする)
 七つ目→ 自分の干支から七つ目の干支を愛護したり身につけると幸運になる
 生酔(なまえい)→ 酔っぱらい
 なまこ→ 芯が柔らかい安畳 野郎畳
 錦木→ 男が女の家の門に立てる求愛の標で、取り込むと受諾となる
 にちう→ 未熟
 にぢる→ いちゃもんをつける
 ぬくめ鳥→  鷹が小鳥を炬燵がわりにしてから生かして放すという
 直(ね)→ 値
 ねめる→ にらむ
 念者→ 男色の兄分
 野掛け→ ピクニック
 乗りかけ→ 宿駅の荷馬の背に荷物をのせその上に人を乗せる
 乗物☆→ 引き戸のついた上等の駕篭

【は】
 袴腰を当てる→ 袴の腰板を当てる(亭主が袴を着けるのを女房が手伝う時の動作)
 はたき→ 不評
 廿日草→ 牡丹
 (秤が)はねる→ 分量をはかり過ごす
 ひく→ ひいきにする
 ひとさかり→ 遊び盛り
 日済貸(ひなしかし)→ 毎日返済する高利の庶民金融
 びり(びり出入り)→ 男女出入り
 百桟敷→ 芝居の向桟敷(二階席)の後半の追い込み 百文
 百旦那→ お布施に百文しか出さないようなケチな檀家
 鋲打→ 武家奥女中の駕篭
 火を摺る→ 互いに仲が悪い
 五倍子見世(ふしみせ)→ 浅草寺境内の楊枝店
 普門品(ふもんぼん)→ 観音経 浅草寺
 古背→ 秋の鰹
 豊後→ 豊後節(浄瑠璃の一派で常磐津・富本・新内等を総称)
 踏込み(ふんごみ)→ 裾の幅の狭い袴
 分散→ 破産
 ふんどし☆→ 褌または腰巻(八才から)
 へしに→ しきりに
 帽子→ 女性の外出の際の綿帽子 帽子針で留める
 菩薩→ 米
 牡丹餅→ 四十九日の牡丹餅 見目麗しくない女の人

【ま】
 前帯→ 遊女 老女 僧
 幕の内→ 楽屋
 呪う(まじなう)☆→ ごまかす
 松風→ 琴の音を意味する場合あり 八ツ橋のような駄菓子の名
 まんがちな→ 自分勝手な
 みそ→ 自慢
 三つ道具→ 鯛の頭の鋤・鍬・鎌に似た骨
 三蒲団(夜着蒲団)→ 馴染み客が花魁に買ってやる豪華な組蒲団
 三ツ物→ 古着
 みなの川→ 恋の意
 むごい☆→ かわいそう
 向ふの人→ 商人(禿などが呼ぶ時使う廓言葉)
 無名円→ 打身の薬
 目串(めぐし)→ 賭場で銭をさす器具 ばかともいう
 文字→ 常磐津文字太夫の略 豊後節
 もちにつき→ 持て余す 始末に困ること
 物着星→ 爪に白斑点が出ると衣類が新調できるという
 物に懸り→ 物好き
 股引(ももひき)→ 義太夫節(土佐上下、外記袴、半太羽織に義太股引、豊後かわいや丸裸)

【や】
 焼き物→ 焼き魚
 安大事→ 容易なように見えて容易でないこと
 やっぺし→ しきりに
 宿☆→ 口入れ屋 自分の家
 宿下り→ 奉公人が休暇を貰って親元へ帰ること お屋敷奉公の娘は年一回三日間くらい
 裄丈(ゆきたけ)→ 和服の裄と丈 裄の長さ(背中の縫い目から袖口までの長さ) 物事の程度
 よぶ→ 嫁に貰う
 山→ たくらみを持つ
 よみ→ よみガルタ

【ら】
 羅漢台→ 芝居満席時舞台の上に設ける臨時の観覧席
 落手する→ 手に入れる
 らんがしい→ 騒々しい

【わ】
 若衆→ 男色の弟分


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