古川柳お約束集2(歴史上の人物)

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☆このお約束集は古川柳という仮想現実世界の歴史上の人物のキャラクター設定です。よって、本当の歴史とは多少あるいは全然違いますが、知っていると古川柳はかなり理解しやすくなると思います。
【平安関係(源平以前)】
小野小町(809〜)
 雨乞いの和歌(神泉苑)
 「ことわりや日の本ならば照りもせめさりとては又あめが下とは」
 深草少将の百夜通い(九十九夜で死ぬ)
 清水 雨乞 関寺 鸚鵡 草紙洗 通 卒塔婆 の七小町
 性交渉ができないという俗説あり
 出羽郡司小野義實の娘

在原行平(中納言)(業平の兄)(818〜)
 勅勘で須磨の浦に三年間閑居
 汐汲の松風村雨姉妹と契る
 都へ戻る時烏帽子狩衣を形見に残す

在原業平(在五中将)(825〜)
 プレーボーイ
 芥川(後の二条の后と逃避行)
 隅田川で都鳥を詠む
 八橋で杜若の折句
 河内通い(立田山を越えて高安へ)

源融(822〜)
 陸奥国の塩釜を模した六条河原院を造営
 宇多上皇が六条河原院に滞在中亡霊になって出る

菅原道真(845〜)
 角力の野見宿弥の子孫
 飛梅
 雷神となって都に(「雷電」)
法性坊(僧正ともいう)
 比叡山の道真の師匠で、怨霊平定の勅使が三度来て参内(勅使三度)
 普門品(観音経)を唱えて鎮める
藤原時平(しへい)(左大臣)
 道真の政敵
 道真の怨霊の雷電に狙われる

平将門(903〜)
 じゃじゃ馬・馬と異称
 藤原純友(伊予掾)と比叡山で謀り乱をおこす
 下総の相馬御所 相馬の内裏
 六人の影武者があり本体は影がある
 全身鉄の如きもこめかみが弱点
俵藤太秀郷(藤原秀郷)(900頃?〜)
 近江勢田の橋で三上山を七巻き半する大百足を退治し竜宮へ
 平将門に加担するのを止めて討伐(弱点のこめかみを射て)

源頼光(948〜)
 源満仲(まんじゅう)の子
 楚の弓の名人の娘桝花女が夢枕に立ち水破兵破の矢と雷上動の弓を貰う
 四天王と大江山の酒呑童子を退治
 鬼に毒酒を飲ませる
 人肉の肴をすすめられる
 頼光の四天王
  渡辺綱
     三田の三田八幡宮(稗田神社)あたりの出身で江戸っ子
     羅生門の鬼茨木童子の片腕を切る(茨木童子は酒呑童子の配下)
  卜部季武
  碓井貞光
  坂田金時 足柄山の山姥の子 その子が金平(架空)

和泉式部(978頃〜)
 袴垂の義理の姉
 小式部の母

小式部
 「鳴け聞こう聞きに北野の時鳥君のみかげでたつた一声」で北野天神の絵馬の時鳥が啼く

紫式部(979頃〜)
 石山寺で源氏物語を書いた(八月十五夜から書き始めた)

能因(988〜)
 奥州まで行かずに白河の関の歌を詠み、家に籠って日焼けしてから披露した
 長柄橋を作った時の鉋屑を自慢した(相手は藤原節信)

源頼義(988〜)
 前九年の役(1051〜1062)
  陸奥の守源頼義が俘囚長清原氏の応援を得て陸奥の俘囚長安倍貞任を全滅させる
  おおもとは色事のもめ事という
  清原氏の繁栄をもたらす
  逃げる安倍貞任に源義家が矢を引き絞りながら一首詠みかけついた上の句の歌心に免じて逃がす
  戦後京に連行された安倍宗任は公卿が侮って梅の花を見せて何かと問われた時歌で見事に答える
 
平維茂(これもち)
 謡曲紅葉狩で美女に化けた鬼神に命を取られそうになる

源義家(八幡太郎)(源頼義の長男)(1039〜)
 後三年の役(1083〜1087)
  陸奥の守源義家が清原氏の内紛に介入 清原氏滅亡と奥州藤原氏の成立に至る
  藤原清衡がうまく立ちまわって得をした


【源平関係】
源三位頼政(1104〜)
 頼光五世の孫
 椎を詠んで三位に昇進 「椎(四位)を拾ひて世をわたるかな」
 紫宸殿で鵺(夜の鳥)退治(五月に 頼光ゆずりの雷上動という弓と水破兵破の矢で)
 家来は猪の早太(鵺退治のとどめを刺す)
 菖蒲前を鵺退治の褒美に鳥羽院から賜る(白歯の殿といわれる)
 「時鳥名をも雲井にあぐるかな弓張月のいるにまかせて」
 子の仲綱所持の名馬木の下を平宗盛に贈ったが逆に侮辱される
 高倉の宮(京都から宇治へ逃れる途中六回落馬した)やその家来の長兵衛尉信連と挙兵を企てた
 平等院の扇の芝のところで扇を敷いて切腹

西行(佐藤義清)(1118〜)
 北面の武士から出家
 二月十六日入寂

源義朝(1123〜)
 入浴中に長田忠致に討たれる

文覚上人(遠藤盛遠)(1139〜)
 惚れた袈裟御前の夫を殺そうとして覚悟の袈裟御前を殺してしまい出家
 那智の滝で打たれる
 義朝の頭蓋骨をみせて頼朝に挙兵をすすめる

源仲国
 清盛に追われた高倉帝の寵姫小督(こごう)の局(1157〜)を嵯峨で想夫戀の琴の音で探し当てる

木曽義仲(朝日将軍)(1154〜)
 巴御前は義仲の愛人で武将(後に和田義盛の妻)

猫間中納言(藤原光隆)
 義仲を訪問して田舎料理を食べさせられ猫扱いされる

源頼朝(佐殿)(1147〜)
 池禅尼(清盛の継母)の死んだ孫に似ていたので助命される
 大頭
 石橋山の戦いで敗れ朽木の洞窟に身を隠した 鳩が飛び出した 七騎で落ちる
 千羽の鶴の脚に金短冊をつけて鶴岡八幡宮から放す放生会をした
 銀の猫を西行に与えたが西行はそのへんの子供にやった
 島津の先祖という

源義経(判官)(1159〜)
 五条橋で弁慶と出会う(千人斬りは牛若説と弁慶説あり)
 足駄をはいている
 出っ歯
 金売吉次を襲った熊坂長範(加賀出身 物見の松に登り旅人を狙う)と手下十三人を討つ(美濃国青野が原)(青墓?)
 壇ノ浦で生け捕った建礼門院と情をかわした?
 腰越状
弁慶
 一回だけ女性と契った
 七つ道具
 衣川で立ち往生
静御前
 義経の恋人の白拍子
 堀川夜討の時太刀をとる☆謡曲正尊
 西国へ逃げる舟に乗りたがるのを弁慶に制止される
 吉野山に捨てられる
浄瑠璃姫
 義経が奥州へ行く途中契った矢作の長者の娘 再会できず自殺

二階堂土佐坊昌俊(土佐坊)
 堀川夜討
 義経を狙い弁慶に捕まって起請文を書いたその夜に討ち入ってまた捕まる

斉藤別当実盛(1111〜)
 越前出身
 子供時代に助けた木曽義仲と戦って討ち死に(手塚太郎に討たれる)
 白髪を染め宗盛拝領の錦の直垂を着て出陣

平忠盛(清盛の父)
 怪物を捕らえたら油坊主だった

平清盛(安芸の守)(浄海)(1118〜)
 京へスパイの「禿」を放つ
 福原で経が島を築く時扇で沈む日を戻す
 厳島神社を改修
 熱病で死ぬ

平重盛(小松殿)(内大臣)(1138〜)
 清盛の後継者に期待されたが42才で死去
 しばしば清盛を諌める
 唐土の育王山と宋に祠堂金など三千両を寄進

平忠度(清盛の弟) 
 都落ちの際に狐川で引き返し藤原俊成に自詠の和歌を託す(千載和歌集に詠み人知らずで載る)
 一ノ谷で討死(岡部六弥太と一騎打ちの途中岡部の部下に右腕を切り落とされる)
 箙に歌の短冊をつけていた
 行くれて木の下かげを宿とせば花やこよひの主ならまし

平敦盛
 一の谷で熊谷直実に討たれる(十六才)
 化粧していた
 青葉の笛を持つ
 須磨寺 
熊谷直実
 敦盛を討って無常を感じ新黒谷(法然の道場)で出家し蓮生法師となる

悪七兵衛景清(平景清)
 屋島の戦いで源氏方の三保谷四郎の錣を素手で引きちぎった
 平家滅亡後頼朝を狙うが果たせず捕らえられる
 我が眼をくりぬいて勾当となる
 清水観音の信者
 五條坂の阿古屋という遊女と契る
 顔にあざ

平教経(能登守)(清盛の甥)
 平家随一の荒武者
 壇ノ浦の義経八艘とびの相手
 壇ノ浦で安芸兄弟を両脇に抱えて入水

平知盛(清盛の四男)
 壇ノ浦で碇を抱えて自害
 「船弁慶」で幽霊になって出るが引汐で消える
 「平の知盛幽霊なり、あら珍しや」

平宗盛(清盛の三男)
 本当は傘張りの子という
 壇ノ浦でなかなか飛び込めなかった

安徳天皇
 壇ノ浦で二位の尼(清盛の妻)に抱かれて海へ(波の下にも都)
 女子という説あり

平通盛(1153〜)
 小宰相の局との丸木橋の故事
 一ノ谷で小宰相と閨中にあって教経に急を告げられ戦場に出て討ち死に

佐々木(四郎)高綱(佐々木盛綱の弟)
 名馬池月を頼朝に貰ったのを梶原景季には盗んだといった
 宇治川の先陣争いで梶原景季を騙して戦陣をきる 

梶原景時(1140〜)
 石橋山の戦いで頼朝をみのがし助けた
 頼朝に義経を讒言(屋島の逆櫓の論争の意趣)
 げじげじと仇名される憎まれ役(紋の並び矢筈もげじげじ形)

梶原景季(源太)(景時の子) (1162〜)
 頼朝に名馬池月を望んだが貰えず磨墨を貰った
 宇治川の先陣争いで佐々木高綱に騙される
 一ノ谷で箙に梅の花の枝を挿して戦う
 
常盤御前(1138 〜)
 源義朝の側室で義経ら三人の子の母
 義朝の死後、清盛に子の助命を嘆願し後に清盛の妾となる

祇王祇女
 姉妹の白拍子
 清盛の寵愛を受けるも仏御前に寵を奪われ嵯峨に隠棲
仏御前
 白拍子
 加賀出身
 後に祇王らと隠棲

主馬判官盛久
 重盛の北山の茸狩で舞う
 平家の将で由比ケ浜で首を切られそうになったが信仰していた観音の功徳で助かる
 頼朝の前で舞う

信濃前司行長
 平家物語の作者という


【鎌倉関係】
源実朝(右大臣)
 鶴岡八幡宮で甥の公暁に刺されて死去

佐野源左衛門常世(「鉢の木」)
 貧乏暮らしをしていた
 馬は栄養不良
 北条時頼(最明寺)(1227〜)を梅桜松の鉢木を焚いてもてなし、いざ鎌倉で三カ所の領地を賜る


【曾我兄弟関係】
河津三郎祐泰(祐重)(父)
 所領争いで狩りの帰途工藤祐経に暗殺される
 椎の木の陰から射殺された
曽我太郎祐信(母の再婚相手)
曽我十郎祐成(兄)(幼名一万)(千鳥の紋)(1170年代〜)
 貧乏
 大磯の虎御前が恋人
 敵討ちの当日仁田忠常に討たれる
曽我五郎時致(弟)(幼名箱王)(蝶の紋)
 貧乏
 箱根権現に預けられ腕白で師をてこずらせた
 北条時政が烏帽子親
 短刀「赤木作り」で止めをさす(祐経が時致に与えた 箱根権現の宝物)
 敵討ちの後頼朝の陣屋に乱入、女装した御所五郎丸に捕まる
 翌日処刑
鬼王・団三郎 兄弟の家来
朝比奈三郎義秀
 鶴の丸の紋
 曽我対面で曽我兄弟と工藤祐経の間をとりもつ
 和田の酒戦で曽我五郎時致と草摺曳きの力競べ

工藤祐経(すけつね)(敵役)
 頼朝の臣
 曽我兄弟の父の仇敵
 富士の裾野の狩り場の仮屋で遊女と寝ていて曽我兄弟に討たれる(建久四年五月二十八日夜)
犬坊丸
 工藤祐経の嫡子
王藤内
 備前吉備津宮の神主
 曽我夜討の時巻き添えで殺される


【太平記関係】
北条高時
 鎌倉幕府九代(最後の)執権
 犬を偏愛
 天狗が田楽を踊りに来る

高師直(1300頃?〜)
 塩谷判官高貞の妻の顔世御前に横恋慕した
 侍従の局の手引きで顔世御前の湯上がりを覗いた
 吉田兼好に恋文の代筆を頼んだが振られた

楠正成
 泣き男杉本佐兵衛を使う
 千早城の藁人形

新田義貞
 勾当内侍に溺れて尊氏追討の機を逃す

青砥藤綱
 川に落ちた銭十文を五十文の松明で探した☆太平記

児島高徳
 院の庄で後醍醐天皇仮御所の庭の桜を削って十字の詩(天勾践を・・)を書いた


【室町・戦国時代関係】
一休(1394〜)
 大徳寺住職
 正月に杖に髑髏をつけて御用心御用心と言って歩いた
 「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」

雪舟(1420〜)
 明に渡り富士山を描いた

太田道灌(1432〜)
 山吹の古歌を知らなかった故事から歌道に励む
 七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだになきぞ悲しき
 桔梗の紋

武田信玄(1521〜)
 曾我五郎時致の生まれ変わり
 父の信虎を追放
 領内の座頭生き埋め(間者容疑)
 民に干柿用に柿を植えさせたという
 川中島で謙信の太刀小豆長光を団扇で受ける
山本勘助
 信玄の軍師で頭脳明晰 武道兵法に通ず
 隻眼 跛行
甲斐の徳本
 甲斐の名医
 信玄の侍医

明智光秀(十兵衛)
 桔梗の紋
 家康接待で信長の不興を買い森蘭丸に鉄扇で打たれる
 愛宕山で「時は今天が下知る五月哉」
 三日天下
 小栗栖で土民に刺される

石田三成(佐吉)
 茶の機転で秀吉に小姓に取り立てられる
 関ヶ原の合戦の時下痢

真田幸村
 大坂夏の陣で討ち死に
 六連銭(三途の川の渡し賃に似る)

加藤清正(虎之助)
 鍛冶屋の倅
 蛇の目の紋所
 人格高潔
 秀吉の臣
 文禄・慶長の役
 家康の毒饅頭の計で死ぬ

小西行長
 薬種商の子という
 秀吉の臣
 文禄・慶長の役

片桐且元
 秀吉の遺臣
 桐の葉の散るのを見て主家の没落を悟る
 (参考)一葉落知天下秋☆文録
 淀君の毒饅頭の計から逃れる


【江戸関係】
大久保彦左衛門
 戦中に家康の睾丸を握りその胆力を試す
 盥で登城
 青菜を鶴という
 末期の加増に牛のふぐり玉三個を所望

由井正雪
 紺屋の息子
 玉川上水に毒を入れようとした
 菊水の旗(楠正成の末裔と称す)

芭蕉(翁ともいう)
 「いざさらば雪見にころぶ所まで」

宝井其角
 三囲稲荷の雨乞いの句「夕立や田をみめぐりの神ならば」でにわか雨を降らせた
 「夏の月蚊を疵にして五百両」(春宵一刻値千金☆蘇東坡)
 「おのが身のつくりをくらふ狐哉」(瓜畑の狐を追い払う句)

梶川与惣兵衛
 浅野内匠頭を抱きとめて五百石加増

石川八左衛門
 所領が石川島

加賀の千代
 「起きて見つねて見つ蚊やの広さかな」
 「朝顔に釣瓶とられて貰ひ水」

生島新五郎
 大奥女中絵島の恋人の山村座の役者
 饅頭の蒸篭に忍んで大奥潜入
 三宅島に流罪(絵島は信濃高遠へ流罪)

板倉修理
 江戸城内刃傷 1747年八月十五日

八百屋お七
 好色五人女
 本郷の八百屋久兵衛(日蓮宗)の娘
 鬼子母神に七日間願掛けして得た子
 大火で焼けだされ避難先の駒込吉祥寺の寺小性吉三郎を慕うあまり再会を願って放火
 十六才で火刑(十五才なら助命された)

白子屋お熊(白木屋お駒)
 新材木町和国橋たもとの材木問屋の娘で持参金付き聟又四郎を貰うも手代忠八と通じて又四郎を殺そうとして露見、引き回しの上死罪となる
 引き回しの時黄八丈を着ていた
 白子屋の跡に和国餅


【吉原関係】
庄司甚右衛門(勘右衛門)
 吉原の開祖

伊達綱宗
 豆腐屋に伽羅の下駄を与えた(浮世渡平の襲撃を避けて)
 竹に雀の紋
 神田川(仙台堀)を工事
片倉小十郎
 門番をして綱宗の朝帰りを諌める 隻眼
仙台高尾(三浦屋)
 体重の金での身請け話(ちぎりという竿秤で計る)
 綱宗になびかず隅田川三俣でつるし斬り
島田重三郎
 高尾の情夫
薄雲太夫(三浦屋とも姿海老屋とも)
 綱宗に身請けされたので評判悪し
 猫好き

紀伊国屋文左衛門
 材木屋ともいう
 千両で吉原惣仕舞

尾州宗春
 鼈甲の笠で廓通い
 姿海老屋の春日野を身請け
 戸山屋敷(東海道五十三次の造園 箱根山あり)

榊原政岑
 播州姫路藩主
 源氏車の紋
 三浦屋の高尾を請けた
 幕府の評定で留守居役は殿と高尾は乳兄妹(乳母の子)と言い逃れる

高尾
 川柳では主に仙台高尾と榊原高尾を指すという

佐野次郎左衛門
 籠釣瓶花街酔醒
 吉原中万治屋の八つ橋に振られ三十八人を斬り殺す


【江戸時代の市井の有名人・有名店】
秋色女
 上野清水観音堂裏の井戸端にある桜を秋色桜という
 花見に来た小網町の菓子屋の十三才の娘お秋が「井戸はたの桜あふなし酒の酔」とよみ後に秋色という誹諧点者となった
 ☆江戸砂子

王子路考(瀬川菊之丞)
 歌舞伎役者 王子出身
勘三(かんざ)
 歌舞伎役者山村勘三郎 山村座の意
少長
 歌舞伎役者二代目中村七三郎
甚之助
 元禄の俳優嵐甚之助 若衆形の大先輩
宝生弥九郎
 道成寺の鐘の中に鬼女の面なく指を喰いきって血で隈取りをする

蔦屋重三郎(重三)
 吉原細見版元 黄表紙版元
鶴屋右衛門
 黄表紙版元
花屋久次郎(花久)
 柳多留版元
須原屋茂兵衛(茂兵衛)
 武鑑(武士の職員録)版元

常磐津文字太夫
 常磐津節の祖 その節を文字という
富士田楓江
 長唄の名手 顎を振る

馬島(まじま)玄有
 浅草聖天町の有名な目医者
名倉弥次兵衛
 千住の骨継医

伊兵衛
 染井の植木屋
神田の台の與吉
 人形の毛を植えるのが巧み 女房が土器
雛屋次郎左衛門(次郎左エ門)
 享保から宝暦頃の雛人形師 天明以降は流行遅れになりその雛は格下げ扱いされる
 その後は原舟月の古今雛が人気に

奴床
 奴が尻を出した絵が描いてある有名な浅草田町の髪結床
 吉原で髪を切られた客が飛び込む
三井親和(しんな)
 深川の流行書家

日高屋
 浅草茅町の絵馬屋 梶原景季の宿

鍵屋
 花火 横山町
玉屋
 花火 両国吉川町 天保十四年失火で廃業

勧学屋
 錦袋圓 池之端 格子戸の間から商売
四ツ目屋
 両国
 淫薬長命丸(塗って使う)
俵屋又兵衛
 上野広小路の売薬店 五積散(風邪薬)

五十嵐兵庫(五十)
 両国広小路の髪油店 隣が幾世餅
下村(下村山城伽羅油)
 常磐橋側両替町の化粧品見世 富士が商標 白粉
百助(百)
 浅草駒形町の中村屋百助 化粧品店

紙屋五郎兵衛
 馬喰町の紙店 公事宿の人が証文紙を買う
外法下駄(外法)
 新和泉町の下駄屋
本枡屋火打鎌
 火打道具屋 兜首が看板

お杉お玉
 伊勢相の山で三味線を弾き見物人の投げる銭を撥で受け止める
雁金文七
 大坂の無頼漢 背に尺八 紺屋の子 雁金五人男


【伝説関係】
応神天皇
 弓矢神八幡
 神功皇后の胎内に

本田善光
 掘江の水に沈んだ如来像に呼ばれ昼は善光夜は如来が互いを背負って信濃へ

藤原鎌足(大職冠)(謡曲「海士」)
 志度の海士と契り、竜王に奪われた玉を竜宮から奪還したら子(房前)を跡継ぎにすると約束

吉備真備
 遣唐留学生の時百二十字の難詩野馬台の詩を読まされ長谷の観音を念ずると蜘蛛が降りその動く順で読めた

衣通姫(そとおりひめ)(玉津島明神)
 ささがに(蜘蛛)の動きで恋人の允恭帝の訪れを知る
 絶世の美人で衣を通して肌が見えた
 紀伊和歌浦玉津島神社の祭神の一柱
 (参考)和歌三神→住吉明神、衣通姫、柿本人麻呂

佐用姫(松浦姫)
 任那に向かう大伴狭手彦との別れを悲しみ布を振りながら石になった

玉藻の前
 天竺(華陽夫人)唐(妲己・褒似)日本をまたにかけた九尾の狐
 鳥羽院の寵妃
 安倍泰成に正体を見破られる

伯良
 謡曲羽衣の漁師 天人の羽衣を返すのに舞をまわす

人丸(柿本人麻呂)
 早起きのまじないの歌
 「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島がくれ行く舟をしぞ思ふ」
 寐る前に上の句を、朝下の句をよむ

猿丸太夫
 道鏡の化身

行基
 文殊菩薩の化身

武内宿禰
 二百八十才の長命

坂上田村麻呂
 鈴鹿山で悪鬼の襲撃を受け清水の千手観音の仏力を借りて退治

梅若丸
 京の吉田少将の子
 信夫の惣太(藤太)に誘拐されて奥州へ下る途中、隅田川の堤で病死(十二才)
 ちょうど一年後子を探す母が通りかかる(笹を持っている)
 その墓(梅若塚 柳を植えた)が木母寺にあり、三月十五日が梅若忌(涙雨)

江口の遊女
 摂津の江口の遊女の一人が実は普賢菩薩☆謡曲江口

志賀寺上人(朝観)
 近江志賀寺の修行を積んだ九十歳ほどの老僧
 京極家御息所(時平の娘)に一目惚れし御殿まで忍び二日佇む
 哀れに思われた御息所が御簾から手を出して握らせた
 「初春の初子のけふの玉箒手にとるからにゆらぐ玉の緒」

清姫
 恋する山伏安珍を追って日高川を毒蛇に変じて渡り道成寺の鐘の中の安珍を焼き殺す

お竹
 大伝馬町の佐久間家の下女(文禄年間)
 大日如来の化身


【唐土関係】
神農
 中国の医薬の祖
 草をなめてみる
 本郷三丁目の薬種商兼康の看板(四丁目の沢瀉屋の向かい)

許由
 堯の登用話を聞いて耳を洗う

湯王(殷)
 沐浴する青銅の盥に心構えを記す

紂王(殷)
 最後の殷王
 毒婦妲己を好む
妲己
 命に従わぬ者を殺したり腹を割いたりした
 九尾の狐の化身

太公望(呂尚)(周)
 直ぐ針で釣りをしている時文王と出会い登用される
 その前に妻の馬氏に離婚される
 後に復縁を求められ覆水盆に返らずで断る

伯夷・叔斉 (周)
 周の扶持米を受けず首陽山に隠棲し蕨を食べる
 周の蕨を食べるのを拒否し餓死

幽王(周)
 周の最後の王
 笑わぬ褒似を偽烽火(狼煙)で笑わせ衰退

荘王(楚)
 宴会で全員の纓(冠の紐)を切らせ不祥事をした臣下をかばう

孔子(魯)
 門人の子路の義兄のところに居候していたことがある
 陽虎と似ているため捕まる
 論語
 志学(十五)・而立(三十)・不惑(四十)・知命(五十)・耳順(六十)・従心(七十)
 門人 子路・顔淵・宰予・公冶長・閔子騫など

老子(楚)
 母の胎内に八十年いた

柳下恵(魯)
 困った女性を泊めたり同衾したりしても手を出さなかった

予譲(晋)
 主の仇の趙襄子をつけねらう
 壁塗りや漆塗りに化けるが果たさず上衣を斬って仇を討ったことにする

荘子(荘周)(戦国)
 胡蝶の夢

卞和(楚)
 玉を献上しようとする度に足を切られる

伍子胥(呉)
 呉王夫差に仕えるが越の西施に溺れるのを諌言して死を賜う
 目玉を呉の東門にかけ呉が滅びるのを眺めると遺言

勾践(越)
 越王
 会稽山で呉王夫差に破れ妻の西施を献上
 夫差の石淋を嘗め釈放される
范蠡(陶朱公)
 魚屋に化け獄中の勾践に魚に仕込んだ手紙を渡す
 勾践復帰後五湖へ身を引く(商売で成功する)
 天、勾践を空しゅうする莫れ 時に范蠡無きにしも非ず☆児島高徳(太平記)

孟母(戦国)
 孟母三遷(墓地→市場→学校)
 孟母断機

屈原(楚)
 汨羅に投身

孟嘗君(斉)
 鶏の鳴き真似をさせて鶏を鳴かせ函谷関を開けさせる

廬生(蜀)
 邯鄲の夢(一炊の夢)

始皇帝(秦)
 咸陽宮で刺客に刃をつきつけられた時花陽夫人の琴を聞きたいといって時間をかせぎ夫人の琴唄の文句のヒントで屏風を乗り越え逃げる
 地方巡視の時小松に雨宿りすると松が大木になって雨を防いだので木に爵位を贈った
 焚書坑儒の後、漢の武帝時代に孔子の旧宅の壁の中から左官が論語等を掘り出す

趙高(秦の宦官)
 胡亥に鹿を献上して馬と云った
 鹿であると云った臣下を処刑

劉邦(高祖)
 鴻門の会で項羽に会い、殺されそうになるが樊かい・が乗り込み中座させる

張良
 劉邦(高祖)の臣
 土橋で黄石公に沓を拾わされ、早朝に会う約束を三回目で果たし太公望の兵法書を貰う

韓信
 股くぐり

蘇武(漢)
 匈奴に抑留されるも雁の足に手紙をつけ生存を知らせる

王昭君(漢)
 宮廷画家の毛延寿に賄賂を贈らなかったため美人に描かれず匈奴へ行くことになる

劉備
 耳たぶが大きく手が長い

孔明
 司馬仲達の大軍に包囲された時城門の上で琴を弾く

関羽(雲長)
 顔が赤く髭が長い
 周倉が青竜刀を持って侍る
 囲碁を打ちながら傷の手術を受けた

張飛
 長坂坡(ちょうはんば)の狭い橋のところで逃げる劉備を追う曹操の軍をひとりで追い返す

趙雲
 劉備の子の阿斗を懐中に抱えながら曹操軍と戦う

魏延
 孔明の策で司馬仲達を焼き討ちしようとして焼死しかける

車胤
 蛍の光で読書

孫康
 雪明かりで読書

白楽天(唐)
 日本の智恵をはかるため来日し、漁夫の姿の住吉明神に詩歌問答で負け吹き返される(神詠)☆謡曲白楽天

李白(唐)
 杜甫の「飲中八仙歌」で「李白一斗詩百篇 長安市上酒家眠」

楊貴妃 
 熱田神宮の化身で玄宗の東進を防止した
 茘枝を好む
 驪山宮で玄宗と湯治
 三人の姉と親戚の楊国忠が縁故で出世する
 安禄山を養子にする
 馬嵬で処刑される

玄宗(唐)
 楊貴妃を愛し、七夕の夜、比翼の鳥連理の枝を誓った
 楊貴妃の死後方士を死後に遣わし簪を貰った
 鍾馗の姿を夢に見て絵に描かせた


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