| ■ ダイヤモンド・デイブ |
ご存知、元Van Halenの超陽性
ヤンキーボーカリスト。
ダイアモンド・デイブとは良く言ったもので、
エンターテイメントと
ビジュアルを重視し、
陽気さ・お気楽さをビックなスケールで表現できる
パーソナリティは、まさにハリウッド的 スーパースターである。
個人的に全然ハンサムじゃないと思うんだけど、
いるだけで、その場がパッと明るくなるような性格の持ち主なんだろう。
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VHをアメリカNo.1のHRバンド
の地位に押し上げたのは、
近代HRギターの金字塔を
打ちたてたエディの技と、
デイブのエンターティナーとしてのパーソナリティであると
断言できる。後者は、日本にいる限りあまり伝わってこない
が、ことアメリカでは
僕らが想像する以上に大きな影響力を持っていたに違いない。
デイブがVan Halenに入ったきっかけは、彼が立派なPAシステムを
持ってたからとはVan Halen兄弟の弁(たしか兄?)。当初彼のヴォーカリスト
としての実力はどうでもよかったようである。実際、
ベーシストのマイケル・アンソニーの方が凄い高音を使えたりする。
VHは、MTV
が影響力を発揮し始めた80年代半ばに、
「1984」アルバムからの
シングル曲が大ヒットし、さらにビックなバンドとして認識されるようになった。
この大ヒットは、ビデオ・クリップに拠るところ
が大きかったようだが、これはビジュアルセンス抜群の
デイブ主導で作成されたものである。
(残念ながら僕は、それらのビデオクリップを見たことが無いのですが…。)
しかしこの後デイブは、Van Halenを脱退してしまった。
袂を分かった最大の理由は、デイブと他のメンバーの間で
エンターテイメント
に対する考え方が食い違ってきた
ことが原因だと言われている。
デイブ主導で、MTV向けのビジュアル重視戦略を取った
結果大ブレイクしたのだが、他のメンバー達はそれが面白くなかったのだろう。
たしかに、デイブ以外は現代的なビジュアル感覚
には乏しそうなメンバー達だもんなぁ.
こうしてVHと喧嘩別れした後、超実力派ミュージシャンのスティーブ・ヴァイと
ビリー・シーンの二人を従えて派手な復活
を遂げる。
復帰第一弾アルバム「Eat 'Em & Smile」のど派手なアルバムジャケットと
ともに、話題性抜群だった。
今振り返ってみると、VHの向こうを張ってこんな強力なバンドを作ることができた当時のデイブは、
相当の人気だったことが伺える。
さて彼の歌についてだが、デイブの歌はとにかく雰囲気物で、
ちゃんとした歌メロを歌うことはあまりなく、
どの楽曲でも、語りと
フェイクと
独特の叫び声が、
ほぼその半分を占めている。例えば、「Runnin' With The Devil」
などは、Aメロ以外は全部シャウトと呻き声だけである。
サビのメインは、マイケル・アンソニーのコーラスだし。
また、わずかにある歌メロのようなものも、スポンティニアスな印象を受ける
独特の歌メロになっていて、常人ではとても歌いにくそうだ。
「Ain't Talkin' 'Bout Love」の歌メロなどは、黒人ブルースメンっぽい
バッキングにあわせた語りといった感じだし、「And The Cradle Will Rock...」も
サビ以外は全部しゃべくりになっている。
唯一まともなのは「Dance The Night Away」くらいか。
だが、この楽器的な声の使い方や、
ノリを重視した語りのような曖昧な歌メロは、
少々過剰気味のエディ・ヴァン・ヘイレンのギターオブリガートと、
Van Halen流のキャッチーなサビを浮き立たせる効果を挙げている。
また、ライブでこそ、この即興的歌メロが威力を発揮するだろうし、
もともとまともな歌メロが無いんだから、外しても誰も怒らないわけで
まさにライブ向き歌唱といえる。
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おつぎは彼の歌声だが、声域はそんなに広くなく、あっけらかんとした
個性的な中音域の声がメインである。この声でもって、先ほど記述したような曖昧な歌メロを
フェイクを多用しながら歌っていく。
デイブの声は、なんとなくヒューイ・ルイス
に似ていると感じるのだが僕だけだろうか?まぁ、いずれにしても陽気なアメリカ人好みである
ことは間違いない。
高音域は幾分ハスキーで、そのまま声がひっくり返り、”ふぁぅお”、
”ひゃぅお”といった明るいシャウトへ
繋がる。また、話し声のトーンをそのまま使った語りなどもよく使う技である。
「Jump」、「Panama」、「Hot For Teacher」なども
一応歌メロはあるんだけど、素人では全然カッコよく歌えない。
皆さんもカラオケで「Jump」を歌ってシラーっとなったことが
あるんじゃないだろうか?(えっ俺だけ?)
これはもう、デイブが曲を歌うというよりも、
センスの塊のようなデイブの歌唱が、
すなわち楽曲であるという
ことなのであろう(うーん意味不明)。
ところで、こんなに歌いにくそうなデイブ時代のVan Halenの楽曲を
サミー・ヘイガー
がどんな風に歌っていたのかが知りたいものだ。
VHのライブアルバムを聴けば分かるのかなぁ。。
デイブの作曲能力に関しては、評価しずらいが、どの楽曲にも
彼のクレジットがあることから、それなりのインプットがあるのだろう。
歌詞と
サビ以外の歌メロ担当といったところか。ソロになってからも、
「Just Like Paradise」なんてキャッチー
で売れ線な曲を作っていたから、案外そういうサビを作る才能もあるのかもしれない。
また、VH時代やソロアルバムのカバー曲などから、
彼の音楽的ルーツがうかがえる(古すぎて、僕にはあまり理解できない)。
VH時代は、「You Really Got Me」や
「Oh, Pretty Woman 」、
「Dancing in the Street 」
(これはデイブが選んだかどうか定かではないが)をカバーしていたし、
ソロアルバムでは、
「California Girls 」、
「Just a Gigolo/I Ain't Got Nobody 」、
「Tobacco Road 」
などをカバーしている。デイブは、50年代の
”古き良きアメリカ”的な歌が好きなようだ。
ステージングは派手派手で、
両足を広げたジャンプの高さは、
恐らくミュージシャン一であろう。
この"デイブのジャンプ"は、シングル「Jump」の
ビデオクリップに収録されている。
デイブがVHに復帰するという話しは、過去何度も噂された
が、結局これまで実行されたことは無かった。ベストアルバム
用の楽曲レコーディングの際も、Van Halen側はそれっきりのつもりだった
ようである。
またしても、現在のところVan Halenは、ヴォーカリスト不在
の状態である。もはや、デイブが戻るしかないだろう。
エディ・ヴァン・ヘイレンには、是非とも癌を克服し、
オリジナルヴォーカリストとともにシーンに復帰して欲しい。
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