Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン)


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のそのそ
息の長いカリスマ大王
メタル界のカリスマ大王と言えば、やはりこのお方しかいないでしょう。 Black Sabbath(Earthか?)でデビューしてから30数年もの間、 常に第一線を歩んできたというのは本当に凄い。 HR/HMソロアーチストで、バンドの頃を上回る成功を 収めたアーチストは、このオジーくらいしかいないそうです。 (後はデビカバくらいか?)
確かに、ロバート・プラント、ポール・ロジャース(バドカン後)などみんなダメでした。 ロッド・スチュアート、マイケル・ボルトン、スティングなんかの勝ち組もいますが、 彼らは、ポピュラー音楽に向かった人達ですよね。 その点オジーは、メタルというスタイルを変えることなく(サバスの音楽とは大きく異なるけど) 成功したんだから、ほんとに稀有な存在です。
その人気の秘密は?
それはやっぱり、オジーのキャラクターによるところが大きいのでしょう。 ほんとに話題に事欠かない人です。 数々の奇行が伝説として語り継がれて、人々はひと目見ようとライブに集まり、 そしてアルバムが売れまくるという。見事なビジネスモデルを 構築しております。オジーは”うつろな広告塔”ですね。
そして、このビジネスモデルの原動力となっているのは、 まちがいなくあの悲劇です。 ランディー・ローズと言うHR/HM界の宝になるはずだった 人物を失ったことは、我々ファン全員にとっての悲劇でした。 まして、その当時のオジーの落胆振りと混乱の様は 想像することも出来ません。 並みのバンドなら、ここで消滅するはずなのです。。。。
ところが、どっこいオジーの場合、ここからが凄い。 落胆したオジーは、アルコールとドラッグ漬けになり、 数々の奇行を繰り返すことで、話題を提供し続けました。 彼はインタビューの中で、 ランディーが亡くなってから、80年代終わりまでの間は ずっと酔っ払っていて記憶が無いと告白しています。
この悲劇と喜劇の交じり合ったオジー・オズボーンという人物に 僕たちはすっかり虜になってしまいました。 その上、作る音楽がカッコ良いんだから、 売れないわけが無いですよね。
オジーの奇行については、2001/11月号のBurrnに詳しく 載っておりますので、そちらを参照してください。ちなみに、 彼の奇行は、ランディが亡くなる以前からあったみたいですね。 幾つかかいつまんで表記しておきます。

ボウズ頭にすること2回
立ちションでつかまること2回
コウモリをかじること1回
ハトをかじること1回
ニワトリ数十羽射殺すること1回
クリニック入院数回
こりゃぁ、動物愛護団体の敵ですね(笑)
オジーの特異な才能(人材発掘)
その稀有なカリスマ性のおかげで、オジーが成功できたことは まちがいないですが、もうひとつ彼には注目すべき才能があります。 優秀な人材を発掘できる、あるいは惹きつけることが できるという才能です。特に、ギタリスト発掘能力は、 HR/HMシンガーの中ではダントツです。
サバスをクビになって、失意の中で手に入れたのが、 あのランディ・ローズ。 その後、ランディを失ってもうだめだと思ったところで、 バーニー・トーメ(はちょっとこけたらしいけど)、ブラッド・ギルス。 そして、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルド、ランディの生徒の ジョー・ホルムスなどなど。
また、優秀なミュージシャンを惹きつける能力 もありますね。 ベーシストでは、ボブ・ディズリー、ルディ・サーゾ、 ピート・ウエイにギーザー・バトラー(これは昔のお仲間ですけど)。 ドラマーでは、リー・カースレイク、トミー・アルドリッジ….えぇ?もういいって?
と言うわけでメンバー変遷も激しかったけれど、そうそうたる メンバーが出入りしたのでした。 これは、RainbowやWhitesnake並みのメンバーチェンジと言える んじゃないでしょうか。 ただ、オジーの場合クビきりではなく、 見限られたパターンが多いようですけど(とほほ)。
オジーの得た究極の人材とは?
そして究極の人材といえば、やはり今の奥様 シャロンさん ということになるでしょう。 良く言われることですが、彼女は Jetレコードの凄腕社長 ドン・アーデンの娘であり、 やり手のビジネスウーマンなのです。
そのシャロンさんは、あのいかれたオジーを飴とムチによって操り、 なだめすかして仕事をさせているはずです。 彼女がいなけりゃ、オジーの成功はなかっただろうし、 もしかすると、今ごろ生きていなかったかもしれませんね。 いずれにしても、カカア殿下なオジーってところが、 いかにも彼らしくて微笑ましいところです。
そんな人材に恵まれたオジーですが、 実のところ彼に千里眼が身についているのではなく、 出会いの運に恵まれていたということになるのでしょう。 シャロンさんとの出会いは、彼女に返すはずのお金を オジーがパクッたことがきっかけだったそうだし、 ランディーがオーディションに来たときも、 その演奏をロクに聴きもせず採用したらしいですからね。 なにしろ、ランディを女だと思っていた なんていってるくらいなんですから。
シンガーとしての魅力(?)は個性的な声
さて、そろそろオジーのミュージシャンとしての能力を 見ていきましょう。 オジーの声は、時に女性のようだと形容される 甲高く鋭い声で、声色はこの1色しかありません。 彼の場合も地声が高いタイプになるのでしょう。 声域は狭く、同じ所を行ったり来たり している印象を与えます。
そんなわけで、とても魅力的な声とは言えませんが、 個性的で一聴してオジーとわかる声です。 また、この甲高い声は、倍音成分がほとんど無いため、 非常に通りが良い声です。 これは、バンドのヴォーカリストとしては、とても 有利なことだと思います。死ぬほど声を張り上げなくても、 聴衆に届いてしまうのですから。 スタジオアルバムでは、エフェクトを使うことで、 更に鋭く通りの良い声に仕上げています。
歌い方は平坦・のっぺり
歌い方は、基本的にメロディをなぞるだけで、 抑揚が無く、平坦な印象を与えます。 歌いまわしや、声の使い方にテクニックなどを 感じることはありません。
サバス時代は、この甲高い声をとにかく 張り上げるといったスタイルでした。 ですので、この時代の歌はそんなに平坦ではないはずですが、 声の調子が全然変わらないので 結果的に平坦に聞えてしまいます。
ソロになってからは、もっとリラックスした感じで、 歌っています。 スタジオ盤では、エフェクトを駆使しているせいか かなりカッコ良く聞えますが、 ライブ盤を聴くとあれぇ?となります。 舌ったらずで投げやりな歌い方が、ちょっと みっともないです。音程もかなり不安定ですし。 これは、オーバーダビングしていない証拠なのでしょうけど (「Live And Loud」を聴いた感想です)。 曲中のカッコイイ煽りやぶちきれMCとは 対照的なところがおもしろいですね。
このように書くと、オジーには全く表現力が無いかの様ですが、 そうでもないんです。 曲中に邪悪な笑い声をいれたり、意味不明の 雄叫びを使ったりして、何かを表現しようという意図をうかがう ことが出来ます。 「Black Sabbath」の邪悪さと絶望感の混じった演出は素晴らしいですし、 「Crazy Train」の意味不明のイントロ(あいアイアイ…ってやつです。)、「Bark At The Moon」 の雄叫びなどいろいろありますよね。 (ライブで一緒に叫んでみたい!ワォーン)
HMとの相性がバッチリ!
歌の旨さという観点からは、評価はできませんが、 オジーの声は、どういうわけかヘビーメタルとの 相性が抜群に良いのです。 推測ですが、リフで使うディストーションギターの周波数域と オジーの声の周波数域がシンクロすることなく、分離 しているからかもしれません。
オジーの歌メロ−サバス時代−
お次は、彼の曲作りについてです。 推測ですが、オジーは楽器が出来ないようですので (出来る楽器は、ハーモニカくらいでしょうか?)、楽器の出来る共作者が必要になります (「Bark At The Moon」は、全曲Osbourne名義になってますが、それ以外のアルバムの楽曲は 全て誰かとの共作のようです)。 当然曲の出来は、その共作者の実力に左右される ことになります。そう言うわけで、彼は必ず優秀なギタリストを 探す必要があるのですね。
サバス時代の歌メロは、歌物として考えると 魅力は薄いですが、それはトニー・アイオミの悪魔的 音使いのリフが、強力過ぎるせいでしょう。 「Paranoid」なんかは例外で、あれはリフ自体キャッチ−ですから 歌メロもそれなりのものになったのです。
そんなサバス時代ですが、「Technical Ecstasy」に含まれる マイナー調のドラマチックな曲「You Wan't Change Me」では、 オジーがソロになってからの歌メロを彷彿とさせるものがあります。 オジー時代のサバスは、まだまだ聴けていないので、あまり 偉そうなことは言えませんが。

うひょーかっこいい
オジーの歌メロ−ソロ時代−
そして、オジーの歌メロ作りの才能が一気に爆発するのが、 ソロになってからです。 ランディー・ローズの紡ぎ出す、スピーディーかつ ドラマチックなバッキングギターやコード進行 を耳にして目覚めたに違いありません。
この時期にオジーは、4分音符や更に長い音符を 主体とした緩やかに起伏する 独特の歌メロを確立しました。 この歌メロが非常に曲者で、 8分や16分刻みの早いバッキングのうえに、 こうした緩やかな歌メロを乗せることで、 絶妙のスピード感と浮揚感を醸し出すことに成功しています。
この歌メロと彼特有の鋭く甲高い声。 これがオジー節の正体ですね。 「Mr Crowly」、「Over The Mounten」、「S.A.T.O」、 「Diary Of A Madman」、「Bark At The Moon」、 「Slow Down」などカッコイイ曲は大抵このスタイルです。 また、オジー・オズボーンのもうひとつの側面である、美しいバラードソングは、 彼の鼻歌交じりのメロディから出来ていたりするそうです。
オジーと聴かず嫌い
僕はソロになったオジーの頃の方が断然好きなのですが、 皆さんはどうでしょう? ちなみに僕は、若かりし頃オジーのアルバムジャケットをみて 「なんだこのイカレタおっさんは?」と思い、ずーっと聴かずに いたんです。で、いろんなアーチストのアルバムが揃って、 最後に聴いたのがオジーでした。そのとき、 「ちくしょー。カッコイイじゃねーか」と後悔したのを憶えています。
オジーの今後
一時は引退宣言しましたが、案の定復活しました。 結局、まわりがオジーをほおっておかないんです よね。 2001/11/5 現在、アルバム「Down To Earth」も 発売し、来日公演まで決定しました。 オズフェストももう何年やってるんだろう。
ほんとに53歳のおっさんだとは思えない、勢力的な活動ですが、 残りの活動期間は、あと5年ぐらいじゃないでしょうか? 無茶してるから、体も気がかりですよね。 そんなわけで今後のライブのチャンスは、逃せない し、アルバムも心して聴く必要がありそうです。


生年月日:1948/12/03
年齢:53歳
出身:英国 Birmingham
経歴:Black Sabbath〜ソロ〜Black Sabbath/ソロ
同期生: Patti Austin - 1948/08/10
Don Brewer(Grand Funk Railroad) - 1948/09/03
Lindsey Buckingham(Fleetwood Mac) - 1948/10/03
Alice Cooper - 1948/12/04
Donald Fagen(Steely Dan) - 1948/01/10
Glenn Frey(Eagles) - 1948/12/06
Klaus Meine - 1948/05/25
Steven Tyler(Aerosmith) - 1948/03/26
同郷: Black Sabbath
Judas Priest
Robert Plant(Led Zeppelin)
John Bonham(Led Zeppelin)
Christine McVie(Fleetwood Mac)
ELO
YES
Spencer Davis Group
Duran Duran
Fine Young Cannibals
Moody Blues
Chicken Shack
評価作品: Black Sabbath
「Black Sabbath」
「Technical Ecstasy」
ソロ
1st,2nd,3rd,「Live And Loud」
リンク: Ozzy オフィシャル
オジーのフォトがたくさん
A Photo Book Page
バーニ・トーメのページ
Yahooサーチ
音域:未調査
表現力:★★
パワー:★★★
ライブ再現:★★
声色:甲高い高音声、のっぺり声
歌唱法:ゆったり、まったりとした歌メロをのらりくらり歌う。
ちょっと舌足らずで惨めったらしい
作曲能力:★★★★★
知名度:超高い(メタル界の帝王だが、妻に弱い)
総合評価:★★★
フォロワー:そんなもんおらんよ