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これらの歌
の場合には、はなからキーが高いせいもあって、歌メロはあまり上下せず
せいぜい5音くらいを使ったレンジの狭いものになってます。
しかしながら、ことHMというジャンルで考えた場合、こういった歌メロのほうが、
攻撃性とか疾走感
、切迫感を醸し出すことができるということを
彼は十分心得ているのでしょう。
次に挙げられるのが、難なく数オクターブ上の音に正確に飛んで、
すぐに正確に戻って来れると言うところです。つまり、
数オクターブ跨いだ音の移動が自由自在なのです。
通常の(メタル)シンガーの場合は、楽曲をもりあげるために、
オクターブ上げたり転調したりする程度ですが、
メタルゴッドである彼は、
この驚異の音の移動を駆使することで、
ヒステリックな効果を生み出しています。
これはもう、「The Ripper」のイントロを聴くのが一番ですね。
「You're In For A Surprise、You're In For A Shockいあ〜」
の「いあ〜」の部分ですね。この曲を聴いて
悶絶する、メタル依存症の人物は多いのではないでしょうか?
他にも、「Sinner」などの中でもこのテクニックが多用されていますし、
前出の「Jawbreaker」のサビもそうですね。
そして、同じ歌メロを単にオクターブ上げて歌い上げるパターンなどは、
枚挙にいとまがありません。その他の特徴としては、早口言葉
のような歌を時々披露してくれます。
次に、彼の 声の種類をあげつらってみましょう。
彼はその長い芸暦のなかで、様々な楽曲を歌ってきましたが、
それらをざっと分類すると、 6〜7色の声色があるようです。
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1) |
クリアーで鋭くかみそりのような、
張りのある超ハイトーン。主に、シャウト
で聴くことが出来る。
手持ちのCDを引っ張り出して、いろいろ聞いてみた結果、
「In The East」アルバムの
「Victim Of Changes」
がベストパフォーマンスではないでしょうか?もう叫び倒してますね。
当然若い頃の方が張りのある声のようですが、現在でもそんなに衰えていませんね。
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2) |
キーの高い楽曲の 歌メロ用に使用される、シャウト声のハイトーン。
ちょっと 空気が抜け気味(半裏声)に聞こえる。
これは、例えば前出の「Live Insurrection」アルバムの
「Sad Wings」全編や、同アルバムの
「Hell's Last Survivor」の後半
部分など。これらの曲は、スタジオアルバムでのキーをブチ超えております。
これは本当に、Halfordのアルバム以前は見られなかった切れ様ですね。
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3) |
キーの高い楽曲の歌メロ用に使用される、だみ声超ハイトーン。
この声は、2)の声で力むとこうなるのだろう。それにしても、この声は凄いですね。
ウド・ダークシュナイダーの声がこれと似ているんですが、彼の場合
この声だけですからねぇ。この声で歌われている楽曲は、
「Ressurection」や「Live Insurrection」アルバム
の「Into The Pit」、「Painkiller」、
古くは「Riding On The Wind」になりますね。
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4) |
クリアーな普通の高音域。ずっと昔から使用している、
聞いていて気持ちの良い声です。 恐らく、1オクターブ上のG辺りの音程がこの声になります。
例えば、「Electric Eye」や
「Exciter」のサビの部分がこれにあたるのでしょう。
この声は、力みを抜くことでちょっと突き放した感じにもなりますし、
フェイクなどを使うと、作り物っぽい声になることも良くあります。
また、女々しく情けない系
の声に聴こえることもあります。最もその表情がいろいろあるトーンでしょう。この声や、7)の声では、
ロングトーンの中で細かいビブラートなどを使用しています。
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5) |
刺々しいガラガラ声成分を含んだ メインヴォーカル用の声。
この声は、超ハイトーン以外の低音域〜高音域全般で
使用され、喉をある程度押しつぶすことで
発声しています。ガラガラ成分の増減も自由自在のようです。
例えば、「You've Got Another Thing Comin'」や
「Breaking The Law」などの
ロック寄りの楽曲では、大抵この歌声が使用されます。
まあ、「Defenders Of The Faith」
以前のアルバムではほとんど全部の楽曲で使用されていますね。
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6) |
潰してドスの効いた低音ヴォイス。
押しつぶしてがなる様に歌っており、歌詞の語尾に
ぎゃぁとかぐゎー
と言った音が耳に飛びこんできます。
これは、5)の声と区別しなくても良いかもしれませんが、
気合の入り方が違うので分けておこうと思います。
例えば、「Running Wild」、「Hell Bent For Leather」などの
「Killing Machine」アルバム収録曲や、最近作では「Made In Hell」
などが上げられるでしょう。こういった声も、素人にはなかなか出ないというか、
歌いつづけられないものです。ロブ・ハルフォードの声の中で、デスボイス
に最も近い声になるでしょうか。
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7) |
リラックスして
クリアな低音〜中音域の声。
恐らく素の声しょうか。このリラックスした中音
域の声は、4)の高音域へとつながって行くことが多く、
”神の声”と表現出来るほどの
高尚な響きが存在します。
これは、「Green Manalishi」のAメロや
「Diamond And Rust」、
「Silent Scream」の前半部分なんかで聴くことが出来ますね。
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これだけの声を巧みに組合せて、楽曲を表現するのですから、それは凄いことになります。
そして、声域と豊富な声色を最大限に発揮させるための楽曲が、
「Sinner」、「Beyond The Relms Of Death」、「Silent Scream」などの長編作品達です。
彼の曲作りの才能ですが、こちらも言うことはありません。
Judas Priestの歌メロ
の99%はロブが作っていたに違いないですよね。
それは、ロブの抜ける前のJudasの楽曲と
Halford、Fightの楽曲の歌メロのクセが同じである
ことと、ロブの抜けたJudasの楽曲の歌メロが
変わって
しまっていることから明らかですよね。
僕は、彼の作る歌メロが大好きなんですよ。とにかくカッコイイですからね。
そしてもちろん、ロブひとりで曲は作れないと言うのも
また真実であると思います。メタルのフォーマットを理解したギタリスト達が
いてこそロブは力を発揮できるのです。
いまさら言うまでもありませんが、
メタルリフ
に歌メロを乗せる才能はHM界随一ですね。
ロブの抜けた後のJudasの楽曲に関しては、
方向性をブルータルメタル
の方向に持っていったため、あのような
歌メロになっているとも解釈できますが、上記のような理由から、
個人的には音楽性を変えても、ロブがいた頃のような歌メロ
はもう期待できないと思っています。
ティム・オーウェンズには、期待しておりますが。。。
また彼には、新しい音に耳を傾ける間口の広さと、
それを消化・吸収し
自己の音楽性に取込む能力も備えていますし、楽曲の素晴らしさを
見ぬく能力もあります。前者は、スラッシュメタルを吸収した「Painkiller」、
モダンヘビネス・ブルータリティを吸収したFightのアルバム、
インダストリアル風味を身につけた後のHalfordのアルバム等から
窺い知ることが出きますし、後者はカバーソング・外部ライター作品の絶妙な選曲
と彼の作品に捨て曲がない(初期Judas Priestは例外)ことから解ります。
一瞬道を誤りましたが、彼がメタルのフォーマットで勝負する限り、
経験豊富な彼が提供する楽曲は、今後も素晴らしい
モノであることに疑いの余地はありません。
エフェクトや、録音技術の点でも、彼には特徴があります。
声域が広く声色の多い彼ならではの手法なのですが、
スタジオ作品では、オクターブ上の音程でハモルという手法が
良く使われています。
これも例えば「Painkiller」など
の楽曲で使用されていますが、重ねる声色が異なるため、
カミソリチック
で鬼気迫る迫力が加えられます。
懐かしいネタですが、マジンガーZかなにかの悪者キャラに
男声と女声を重ねた声でしゃべるやつがいましたよね。
あれは気持ち悪かったなぁ。。ここでは、それと同じような効果が得られるんですよね。
また、へヴィロックなバンドのヴォーカリスト達が、
リアルな声を録音するという流れとは異なり、
ディレイやリバーブ
系のヴォーカルエフェクトは贅沢に使っています。
それは、ハイトーンやシャウトを売り物にする彼にとっては、
当然の行為ですね。
こうすることで、ハイトーンはますます突き抜けるような効果を得ますし、
シャウトの残響などは
聴いていて、本当に気持ちが良いです。
また、ディレイを使用して、
フレーズを重ねる手法は、よく好んで使用していますね。
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