Steven Tyler(スティーブン・タイラー)


Top 他のヴォーカリストを見る
あぎゃぎゃぎゃ
特徴:
言わずと知れたAerosmith率いる、超個性派。 スマートさやおしゃれ感覚とは全く無縁な、 猥雑かつ下品さが漂う、野性的なヴォーカリスト。 その反動だろうか、バラードソングなどでは、 非常にセンチメンタルな趣がある。
彼の使う声にはいろいろあるが、 メインは、押しつぶして割れた感じの下品な低〜中音域と、 チンパンジーの咆哮を思わせるちょっと線の細い高音である。 その他には、センチメンタルな曲で感極まると必ず出てくる、 ”ひぇーっ”と聞こえる半裏声の高音シャウトや、 ハードなロックで盛り上がる時に聴くことのできる、 ”あぎゃぎゃぎゃ”とか ”わぁきゃきゃきゃ”といった意味不明の雄叫びなどがある。 また、リラックスした高音はスウィートで、 コーラスとの相乗効果により、センチメンタルな雰囲気を醸し出す。
年齢(年齢は関係無いか…)から言っても、歌唱法の根底にはブルーズロックンロール があると思われるが、彼の歌いまわしからは、R&Bの影響を強く感じる。 彼の声は、黒人特有のあのマイルドさや、 天井知らずの高音域や瞬発力が存在しないため、 それをいろいろなやり方で補ううちに、彼独自のスタイルとして 花開いたのではないだろうか?
特にそう感じる部分は、裏声の巧みな使い方である。 歌詞のセンテンスの終わりで 頻繁に声を裏返してみたり(とてもセクシーですよね)、 高音のロングトーンの音程をじわじわ上げて、シームレスに 裏声シャウトにつなげたり、例の雄叫びも半裏声である。 また、黒人なみのリズム感の素晴らしさを持っていることは、 マシンガンのように単語を吐き出すラップスタイル を、違和感なくエアロのレパートリーに取り入れることができた 点からもよくわかる。
これらの声と歌唱は、彼の感情の赴くまま、曲展開に応じて 勝手に出てくるのだろうが、レコーディングでここまで盛り上がれる 彼は、相当感情輸入の激しいタイプといえる。 恐らく、スタジオ録音でライブの歌唱を封じ込めることのできる、 数少ないヴォーカリストの一人であろう。
ビックなヴォーカリスト達が、年齢からくる衰えにより声が出なくなる のとは対照的に、彼の場合は、青かった70年代とくらべて声域・表現力ともに 格段の進化・深化を遂げている。 それは、ライブバンドのヴォーカリストとして、生演奏を繰り返してきた証しであり、 ただ「音楽のために」の一念で、ドラッグ・アルコールを克服してきた ミュージシャンシップの賜物であろう。
ほとんどの楽曲のクレジットに、彼の名前を見ることが出来ることから、 かなりの作曲能力を持っているといえる。通常の歌メロなどは、バックのコード進行に 彼の独特な歌唱を乗せるだけで 自然と生まれてくるに違いない。 ただし、キャッチ-なサビや、ポップな曲調に関しては、 近年多用している外部ライターの力量によるところが大きいことも事実であろう。 もちろん、いずれの楽曲も彼が歌えばAero印(というかタイラー印) に染め上げてしまうのであるが。
2001年 新譜「Just Push Play」のアルバムジャケットにも、 マイクスタンドにまいたバンダナが写っていたが、 年齢を重ねてもスタイルを変えること無く、このまま突き進んでいくに違いない。 なんとも素晴らしいヴォーカリストである。


生年月日:1948/03/26
年齢:53歳
出身:米国 New York
経歴:Aerosmith
同期生: Patti Austin - 1948/08/10
Don Brewer(Grand Funk Railroad) - 1948/09/03
Lindsey Buckingham(Fleetwood Mac) - 1948/10/03
Alice Cooper - 1948/12/04
Donald Fagen(Steely Dan) - 1948/01/10
Glenn Frey(Eagles) - 1948/12/06
Klaus Meine - 1948/05/25
Ozzy Osbourne - 1948/12/03
同郷:
リンク:
音域:?
表現力:★★★★
パワー:★★★★
ライブ再現:★★★
声色:割れた低〜中音域、細い高音、裏声、裏声による雄叫び
歌唱法:スポンティニアスな雄叫びや裏声を絡めたR&B、
スウィートでエモーショナル
作曲能力:★★★★
知名度:
総合評価:★★★
フォロワー:思いつかん