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年齢(年齢は関係無いか…)から言っても、歌唱法の根底にはブルーズとロックンロール
があると思われるが、彼の歌いまわしからは、R&Bの影響を強く感じる。
彼の声は、黒人特有のあのマイルドさや、
天井知らずの高音域や瞬発力が存在しないため、
それをいろいろなやり方で補ううちに、彼独自のスタイルとして
花開いたのではないだろうか?
特にそう感じる部分は、裏声の巧みな使い方である。
歌詞のセンテンスの終わりで
頻繁に声を裏返してみたり(とてもセクシーですよね)、
高音のロングトーンの音程をじわじわ上げて、シームレスに
裏声シャウトにつなげたり、例の雄叫びも半裏声である。
また、黒人なみのリズム感の素晴らしさを持っていることは、
マシンガンのように単語を吐き出すラップスタイル
を、違和感なくエアロのレパートリーに取り入れることができた
点からもよくわかる。
これらの声と歌唱は、彼の感情の赴くまま、曲展開に応じて
勝手に出てくるのだろうが、レコーディングでここまで盛り上がれる
彼は、相当感情輸入の激しいタイプといえる。
恐らく、スタジオ録音でライブの歌唱を封じ込めることのできる、
数少ないヴォーカリストの一人であろう。
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ビックなヴォーカリスト達が、年齢からくる衰えにより声が出なくなる
のとは対照的に、彼の場合は、青かった70年代とくらべて声域・表現力ともに
格段の進化・深化を遂げている。
それは、ライブバンドのヴォーカリストとして、生演奏を繰り返してきた証しであり、
ただ「音楽のために」の一念で、ドラッグ・アルコールを克服してきた
ミュージシャンシップの賜物であろう。
ほとんどの楽曲のクレジットに、彼の名前を見ることが出来ることから、
かなりの作曲能力を持っているといえる。通常の歌メロなどは、バックのコード進行に
彼の独特な歌唱を乗せるだけで
自然と生まれてくるに違いない。
ただし、キャッチ-なサビや、ポップな曲調に関しては、
近年多用している外部ライターの力量によるところが大きいことも事実であろう。
もちろん、いずれの楽曲も彼が歌えばAero印(というかタイラー印)
に染め上げてしまうのであるが。
2001年 新譜「Just Push Play」のアルバムジャケットにも、
マイクスタンドにまいたバンダナが写っていたが、
年齢を重ねてもスタイルを変えること無く、このまま突き進んでいくに違いない。
なんとも素晴らしいヴォーカリストである。
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