オペラ座の怪人
~The PHANTOM of the OPERA~


■zuma的理想像
色っぽいこと。40代を演じられること。いやらしい声(エッチ、って意味じゃありません)と美しい声を併せ持っていること。ラウルと身長差・体重差が少ないこと(笑)。まあ、書いたらキリがないのでこんなところで。

■今まで観た役者さんたち(敬称略・順不問)
お名前をクリックしてね。

**今井清隆** **村俊英** **高井治** **沢木順** **青山明**







■◇■優しいファントム~今井清隆~■◇■
ファントムたる「怪人」が、こんなに優しくていいの?って言うほど優しさが出ているファントムです。ラストシーンでクリスティーヌを見つめる目など、あまりに切なく、あまりに哀れ。ホントは「怪人」なんだからこんなに優しくちゃいけないんでしょうが、それを抵抗なく受け入れられる「今井ファントム」を、この人は作り上げてしまったかのようです。その優しさは、本当にクリスティーヌを愛していたんだなと思えるキャラクターです。

■この方の特長■
もうとにかく声が甘い!クリスティーヌのセリフに「・・・囁きかけてくるわ、甘いその調べを・・・」というのがあるんですが、まさにその通りの甘い声で切々と歌ってくれます。この甘い声につられてあたしはオペラ座の怪人リピーターになったと言っても過言ではありません。
また、演技がとても丁寧です。丁寧すぎて段取りのように見えてしまうこともあったのですが。
残念なことに今井さんは99年いっぱいで四季を退団され、もう今井さんのファントムを観ることはできなくなってしまいました(もう一度やってみたい役はありますか?と聞くと、必ずと言っていいほど「ファントム」とおっしゃる今井さん。心残りだったんでしょうか・・・)。2002年から新事務所(アトリエ・ダンカン)に移籍し、ますますのご活躍を期待したいですね。ほんとに、もっと歌のあるミュージカルに出ていただきたい!あの美声を響かせる前に終わってしまう歌が多いもので・・・。


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■◇■冷静沈着なファントム~村俊英~■◇■
あたしが思うに、ファントムってのは「怪人」だから、どこかしら狂人のような雰囲気があるものなのだろうと思うのですが、このファントムは自分をひたすら普通の人間に見せようとしています。壊れた怪人の自分を愛するクリスティーヌに見せまいとしているのでしょうか。村ファントムは、最後まで冷静沈着なファントムを通します。仮面を剥がされた後も。
また、無感動というか何というか、「情けなど持たない」一種冷たさのあるキャラクターです。

■この方の特長■
あたしが観たファントムの中では一番歌の上手いファントムです。「どこで息してるんだろう?」と思えるほど切れ目のない歌声は今井ファントムとまた違った美しさを持っています。ビブラートで歌を聞かせてくれるところなど、(本当の)オペラの先生であるというのも納得できます。ただ、歌声ばかりが先行して気持ちが付いてきてないかな?と思うこともあります。(以上、99年)

2001~2002年新都市ロングランでは、とても色気のあるファントムを魅せて下さっている村さん。前にも増して「哀愁」漂うファントムになっています。あとは、あの歌い方だけ止めてくれれば(笑)zumaは好きなんですけどねー。(以上、2002年)しかし、村さんはメインでファントムをやることはないのでしょうか。なんか悲しくない?


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■◇■狂気に生きるファントム~沢木順~■◇■
とにかく怖い、恐ろしいファントムです。狂人=沢木ファントムと言い切ってしまいます、あたしは。ファントムを恐れてクリスティーヌが逃げ出してしまうのも、この沢木ファントムならば分かるというもの。
また、あたしが観た中で一番スマート、小柄なファントムでよく動き回ります。そのひとつひとつの動きががすべて狂気につながっていて、自分を嘲るように笑いながら歌う「我が身を隠すのは何故なのか・・・」は、あたしをぞっとさせました。そんなキャラクターです。

■この方の特長■
「狂人のファントムを観たい!」と思うならば沢木ファントムです。沢木さんはオペラ座の怪人初演(日生劇場時代)からずっとファントムを演じていらっしゃるだけあって読みが深いと思います。ラストシーン、花嫁のヴェールにキスをするところなども妙にエロティックです。歌を聞かせてくれるファントムとは言い難いですが、言葉のひとつひとつが訴えかけてくるような歌い方をしてくれます。ただし、息が切れてしまうこともあり。
残念ながら、沢木さんも四季を退団され、この方のファントムももう観られなくなってしまいました。なぜにファントムに出演すると退団していくのでしょうか。「オペラ座の怪人」は四季の役者さんにとって集大成?


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■◇■とても人間臭いファントム~青山明~■◇■
他のファントムとはまったく違うファントムです。ファントムはクリスティーヌの言う「パパが送ってくれた音楽の天使」と偽ってクリスティーヌに近づいているのですが、本当に「音楽の先生」に徹しているような感じです。その分、あまり狂気も感じないし恐ろしいとも思わない、とても人間臭さのあるキャラクターです。ただ、クリスティーヌに裏切られた後の青山ファントムは違った意味で怖いです。(^ ^;)

■この方の特長■
他のファントムとあまりに違うのでコメントが難しいのですが、見せる所は見せてくれます。クリスティーヌに仮面を剥がされた時の怒り、誘う時の指先の動き、見せたい所はリアクションが大きく「おおーっ」と思わせてくれたりします。
そして何と言っても青山ファントムは怪人としての壊れ方がすごい。狂気の壊れ方というのではなくて、「言うことを聞いてくれなきゃいやだ!」というような駄々をこねる壊れ方なんです。ファントムは「母にも裏切りされて」いるので、母に愛されなかったその反動を青山ファントムは表現しようとしているのでしょうか。
なんでも演じられてしまう青山さん。何を演じてもそれなりにはまってしまえるところは、すごいなーと思います。


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■◇■不気味な小心者ファントム~高井治~■◇■
怖い、というのとはちょっと違う、不気味な感じの漂うファントムです。不気味なんだけど、でも大胆なことができない小心者にも観えます(笑)。オルガンをそーっと弾いたり、クリスティーヌをそーっと倒したり(笑)、ボートをそーっと漕いだり(というより漕いでないかも(爆))。感情を前面に出さずに、内に秘めたものを燃え上がらせる(またその感情が分かったときは恐ろしいほどすごいです)タイプのファントムです。ただ、もう少しクリスティーヌを愛して?ますって気持ちを観てみたいものです。うん。

■この方の特長■
ここまで「どんなファントムか」が捉えにくい役者さんもそういないであろう、高井さん。今までにない(というより、zumaが観た中では)タイプのファントムであることに間違いはないんですが、それにしても捉えどころがない。それは多分に、(怒られるかもしれないですが)高井さんに強烈な個性というものが(あたしには)感じられないからかなーと思うんですが(歴代ファントムは、それはそれは個性がおありの方ばかりで(笑))。声にもホントにクセがないんです。
まだまだ高井さんがファントムを演じつづけられると思いますが、あの美しい手の動きとともに、その不気味さを最大限に出していっていただきたいと思います。


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