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ECM NEW SERIES の歩み
A NEW SERIES TIMELINE

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


 
1997
 
 メレディス・モンク Meredith Monk のアルバム《ヴォルケーノ・ソングズ Volcano Songs》。収録曲のひとつ「ニューヨーク・レクイエム New York Requiem」は、伝染病エイズの社会的脅威と向き合うなかで作曲されました。

メレディス・モンク
「ヴォルケイノ・ソングズ」

ECM New Series 1589
 
 ヤン・ガルバレク Jan Garbarek がギヤ・カンチェーリ Giya Kancheli のアルバム《風のあとに Caris Mere》の録音に参加して、大きな貢献を果たしました。他の共演者は、キム・カシュカシャン Kim Kashkashian、マーチャ・ドイブナー Maacha Deubner、クラリネット奏者エドゥアルト・ブルンナー Eduard Brunner

ギヤ・カンチェーリ
「カリス・メレ」

[ソプラノ、クラリネット、室内オーケストラのための「真昼の祈り」/ソプラノとヴィオラのための「カリス・メレ(風のあとに)」/ソプラノ・サクソフォンと弦楽オーケストラのための「夜の祈り」]

エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)/マーチャ・ドイブナー(ソプラノ)/キム・カシュカシャン(ヴィオラ)/ヤン・ガルバレク(ソプラノ・サックス)/シュトゥットガルト室内管弦楽団/デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)

ECM New Series 1568
 
 エドゥアルト・ブルンナー Eduard Brunner による独奏クラリネット・リサイタル・アルバム《無の彼方から Dal niente》。ブーレーズ、ストラヴィンスキー、シュトックハウゼン、イサン・ユン、シェルシの作品と共に、ECM New Series 初登場となるヘルムート・ラッヘンマン Helmut Lachenmann の作品が収録されています。

エドゥアルト・ブルンナー
「ダル・ニエンテ(無の彼方から)」

[イサン・ユン:ピリ/イーゴル・ストラヴィンスキー:独奏クラリネットのための
3つの小品/独奏クラリネットのための小品(ピカソのために)/ピエール・ブーレーズ:独奏クラリネットのためのドメーヌ(領域)/カールハインツ・シュトックハウゼン:友情に/ジャチント・シェルシ:影のための祈り/ヘルムート・ラッヘンマン:無の彼方から(アンテリュール[内部]第3番)]

エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)

ECM New Series 1599
 
 ミシェル・マカルスキ Michelle Makarski の独奏ヴァイオリン・リサイタル・アルバム《キーン Caoine》、バッハ J. S. Bach、ビーバー Heinrich Ignaz Franz Biber から、ジョージ・ロックバーグ George Rochberg、スティーヴン・ハルトケ Stephen Hartke まで、多彩な作品を収録。

ミシェル・マカルスキ
「キーン」

[ビーバー:パッサカリア ト短調/スティーヴン・ハルトケ:キーン/マックス・レーガー:シャコンヌ(ヴァイオリン・ソナタ イ短調 作品
91より)/ジョージ・ロックバーグ:カプリース変奏曲(抜粋)/バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002

ミシェル・マカルスキ(ヴァイオリン)

ECM New Series 1587
 
 ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard の映画『ヌーヴェル・ヴァーグ Nouvelle vague』から映像だけを抜き取り、残った作品内のすべての音響ドキュメント(音楽、響き、会話)を完全収録したアルバム。New Series はこの異端的なリリースをあえて行なうことによって、新たな歴史を打ち立てました。ライナーノートは、盲人でありながらゴダール作品の愛好家であるクレア・バルトリ Claire Bartoli による執筆。映画『ヌーヴェル・ヴァーグ Nouvelle vague』は1990年の封切り。この作品によって、ゴダールとアイヒャーの間に創造的な同盟関係が樹立され、以後、アイヒャーはECMレーベルのプロデューサーという立場でほとんどのゴダール作品のサウンドトラック制作に深く関わることになります。

ジャン=リュック・ゴダール
『ヌーヴェル・ヴァーグ』

ECM New Series 1600/01
 
 われわれECMの未来にとって重要な作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ Valentin Silvestrov の音楽が、このアルバムで初めてほのかに姿を現しました。ピアニスト、イングリート・カーレン Ingrid Karlen のリサイタル・アルバム《変奏曲 Variations》。シルヴェストロフの作品〈エレジー〉が演奏されています。

イングリート・カーレン
「ヴァリエーション」

[アントン・ウェーベルン:ピアノのための変奏曲 作品
27/ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ:ピアノ・ソナタ 第3番/ヴァレンティン・シルヴェストロフ:エレジー/ウストヴォーリスカヤ:ピアノ・ソナタ 第5番/ピエール・ブーレーズ:12のノタシオン]

イングリート・カーレン(ピアノ)

ECM New Series 1606
 
 デニス・ラッセル・デイヴィス率いるシュトゥットガルト室内管弦楽団が奥深い感受性で奏でた、オーケストラ作品集《ドロローザ(悲しみ) Dolorosa》。ショスタコーヴィチ、ヴァスクス、シュニトケの作品を収録。

ショスタコーヴィチ/ヴァスクス/シュニトケ作品集
「ドロローサ(悲しみ)」

[ドミトリー・ショスタコーヴィチ:室内交響曲 作品
110bis(弦楽四重奏曲 第8番からのルドルフ・バルシャイ編曲)/ペーテリス・ヴァスクス:ムジカ・ドロローサ/アルフレート・シュニトケ:トリオ・ソナタ(弦楽三重奏曲からのユーリ・バシュメット編曲)]

シュトゥットガルト室内管弦楽団/デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)

ECM New Series 1620
 
 ジェルジ・クルターグ György Kurtág 自身の演奏による、俳句を思わせる洞察力に満ちたミニアチュール作品集《ヤテコク(遊び) Játékok[訳注=日本語版スコアは全音楽譜出版社から発売されています]。「ヤテコク」の小曲が続く合間に、クルターグによるバッハ作品の編曲が間を縫うように登場してくる構成。共演は、作曲者の妻マルタ・クルターグ Márta Kurtág で、曲によっては四手ピアノ連弾で演奏されています。

ジェルジ・クルターグ
「ヤテコク(遊び)」

ジェルジ・クルターグ、マールタ・クルターグ(ピアノ)

ECM New Series 1619
 
 ヴィオラの第一人者として確固たる評価を得ているキム・カシュカシャン Kim Kashkahian とロバート・レヴィン Robert Levin のデュオが放つ、ブラームスのヴィオラとピアノのためのソナタ集。この曲が本来持っている核心ともいうべき、深淵と悲哀を覗き見る見事な演奏です。本作は、オランダのエジソン賞を受賞すると共に、グラミー賞にもノミネートされました。

ブラームス
ヴィオラ・ソナタ集

キム・カシュカシャン(ヴィオラ)/ロバート・レヴィン(ピアノ)

ECM New Series 1630
 
 ドイツ、オーストリア、オーストラリアの三ヶ国出身のメンバーからなるロザムンデ弦楽四重奏団 Rosamunde Quartet による New Seriesでのデビュー作。ウェーベルン、ショスタコーヴィチ、エミル・フランティシェク・ブリアン Emil Frantisek Burian の作品を収録。

ウェーベルン/ショスタコーヴィチ/ブリアン作品集

[アントン・ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章(ラングザマー・ザッツ)/ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第
8番 ハ短調 作品110/エミル・フランティシェク・ブリアン:弦楽四重奏曲集 第4番 作品95

ロザムンデ・クァルテット

ECM New Series 1629
 
 トーマス・ツェートマイアー Thomas Zehetmair、ウルズラ・ホリガー Ursula Holliger、トーマス・ラルヒャー Thomas Larcher の演奏による、ハインツ・ホリガー Heinz Holliger の叙情的な室内楽曲を集めたアルバム《無言歌 Lieder ohne Worte》。

ハインツ・ホリガー
「無言歌」

[ヴァイオリンとピアノのための「無言歌」 第
2番/ハープのための「ヨハネ福音書 第1章 第32節によるセクエンツァ」/無伴奏ヴァイオリンのための「トレマ(身震い)」/ハープのための「前奏曲、アリオーソ、パッサカリア」/エリス[ピアノのための三つの夜の小品]/ヴァイオリンとピアノのための「無言歌」 第1番]

トーマス・ツェートマイアー(ヴァイオリン)/トーマス・ラルヒャー(ピアノ)/ウルズラ・ホリガー(ハープ)

ECM New Series 1618
 
 エヴァン・パーカー・エレクトロ‐アコースティック・アンサンブル Evan Parker Electro-Acoustic Ensemble 《周縁へ Toward the Margins》。

エヴァン・パーカー・エレクトロ‐アコースティック・アンサンブル
「周縁へ」

ECM New Series 1612
 
 


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.

 
  ※本記事は、ECM のウェブサイトで発表されたテキストを、著者スティーヴ・レイク氏ならびに ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。musicircus  

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