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ECM NEW SERIES の歩み
A NEW SERIES TIMELINE

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


 
2002
 
 《スヴィエート・ティクヒィ(静かなる光) Svete Tikhiy》は、作曲家アレクサンドル・クナイフェル Alexander Knaifel にとって ECM New Series で最初の単独の作品集です。ケラー弦楽四重奏団 Keller Quartet、ピアニストのオレグ・マーロフ Oleg Malov、歌手のタチアナ・メレンティエワ Tatiana Melentieva による演奏です。

アレクサンドル・クナイフェル
「スヴィエート・ティクヒィ(静かなる光)」

[澄み切った透明な大気のなかで──フョードル・チュッチェフの詩篇/スヴィエート・ティクヒィ(静かなる光)]

オレグ・マーロフ(ピアノ)/ケラー・クァルテット/タチアナ・メレンティエワ(ソプラノ)/アンドレイ・シーグル(サンプラー)

ECM New Series 1763
 
 クリストフ・ポッペン率いるミュンヘン室内オーケストラが全力を傾注して制作したNew Series二作目のアルバムは、ソフィア・グバイドゥーリナ Sofia Gubaidulina の力感溢れる作品を収録したものです。共演の独奏者は、バヤーン奏者エルスベート・モザー Elsbeth Moser とチェロ奏者 ボリス・ペルガメンシコフ Boris Pergamentschikow です。

ソフィア・グバイドゥーリナ作品集

[イエス・キリストの最後の七つの言葉/独奏チェロのための
10の前奏曲/深き淵より]

エルスベート・モザー(バヤン)/ボリス・ペルガメンシコフ(チェロ)/ミュンヘン室内オーケストラ/クリストフ・ポッペン(指揮)

ECM New Series 1775
 
 ロザムンデ弦楽四重奏団その他の演奏による、ウクライナ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ Valentin Silvestrov の室内楽曲集《レッジェーロ、ペサンテ(軽く優美に、重々しく) leggiero, pesante》。本作は、グラミー賞にノミネートされました。

ヴァレンティン・シルヴェストロフ
「レッジェーロ、ペサンテ(軽く優美に、重々しく)」

[チェロとピアノのためのソナタ/弦楽四重奏曲 第
1番/3つのポストリュード/讃歌2001

アニヤ・レヒナー(チェロ)/ジルケ・アヴェンハウス(ピアノ)/マーチャ・ドイブナー(ソプラノ)/サイモン・フォーダム(ヴァイオリン)/ロザムンデ・クァルテット/ヴァレンティン・シルヴェストロフ(ピアノ)

ECM New Series 1776
 
 《トロイアの女たち Trojan Women》──作曲家エレニ・カラインドルー Eleni Karaindrou による、映画ではなく演劇のために書いた音楽としては初のNew Seriesへの登場。暴力、親しい者との死別、追放といった大きな主題と格闘した、エウリピデスによる戦争反対の思いを込めた代表作の、新演出での上演に際して新たに作曲された音楽を収録。

エレニ・カラインドルー
『トロイアの女』
(アントニス・アンティパス演出の演劇のための音楽)

ECM New Series 1810
 
 アンドラーシュ・ケラー András Keller とヤーノシュ・ピルツ János Pilz が、バルトークの2台のヴァイオリンのための44曲のデュオ作品を綿密に校訂した楽譜──これは一般的にも受け入れられた版です──に基づく、価値ある演奏。(『ル・モンド』誌、年間最優秀アルバム)

バルトーク
「二台のヴァイオリンのための
44のデュオ」

[バルトーク:二台のヴァイオリンのための
44のデュオ(全曲)/ジェルジ・リゲティ:ルーマニアの民謡に基づく2つのヴァイオリンのデュオ「バラードとダンス」/ジェルジ・クルターグ:リガトゥーラ;フランセス=マリーへのメッセージ 作品31b

アンドラーシュ・ケラー、ヤーノシュ・ピルツ(ヴァイオリン)

ECM New Series 1729
 
 アレクセイ・リュビーモフ Alexei Lubimov による、ピアノのための哀歌(エレジー)をフィーチャーした素晴らしいリサイタル・アルバム《使者 Der Bote》。ケージ、C. P. E.バッハ、マンスリアン、ショパン、シルヴェストロフ、バルトークといった、それぞれ相違する特質をもった多彩な作曲家が取り上げられていますが、内面的な深みと観想という面において、これらの作品群は、意外にも、同一の世界を分有しています。

アレクセイ・リュビーモフ
「布告者」

[カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:幻想曲 嬰へ短調/ジョン・ケージ:ある風景のなかで/ティグラン・マンスリアン:ノスタルジア/フランツ・リスト:別れ/ミハイル・グリンカ:ノクターン ヘ短調「別れ」/フレデリック・ショパン:プレリュード 第
25番 嬰ハ短調 作品45/ヴァレンティン・シルヴェストロフ:エレジー/クロード・ドビュッシー:エレジー/ベラ・バルトーク:4つの哀歌 作品9a-1/シルヴェストロフ:布告者]

アレクセイ・リュビーモフ(ピアノ)

ECM New Series 1771
 
 トーマス・デメンガ Thomas Demenga によって継続されてきたバッハの無伴奏チェロ組曲と現代音楽を対比するアルバム・プロジェクトが、ほぼ20年をかけてついに完結しました。この最後の2枚組でバッハと組み合わされたのは、韓国出身の作曲家イサン・ユン Isang Yun と彼が守護した日本人作曲家、細川俊夫 Toshio Hosokawa の作品です。

トーマス・デメンガ
「細川俊夫/
J.S.バッハ/イサン・ユン作品集」

[細川俊夫:時の深みへ/ヴァイオリンとチェロのためのデュオ/ウィンター・バード/
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV 1011/第6番 ニ長調 BWV 1012/イサン・ユン:ガーサ/エスパス I/イマージュ]

トーマス・デメンガ(チェロ)/テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン)/トーマス・ラルヒャー(ピアノ)/漆原朝子、ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)/オーレル・ニコレ(フルート)/ハインツ・ホリガー(オーボエ)

ECM New Series 1782/83
 
 ヘルムート・ラッヘンマン Helmut Lachenmann の冷酷かつ妥協のない作品《縁に沿った変動 Schwankungen am Rand》は、“音楽”という事象それ自体の本質を再定義するものです。

ヘルムート・ラッヘンマン
「縁に沿った変動」

[金属板と弦楽器のための「縁に沿った変動」/アンサンブルのための「運動(凝固する前の)」/レオナルドのテキストの朗読とアンサンブルのための「二つの感情」]

アンサンブル・モデルン・オーケストラ/アンサンブル・モデルン/ペーター・エトヴェシュ(指揮)

ECM New Series 1789
 
 ジョン・ホロウェイ John Holloway がビーバーに取り組んだアルバム《Unam Ceylum》。このタイトルの意味を理解できた人は一人もいませんでしたが、批評家たちは演奏そのものの素晴らしさによって「吹き飛ばされて」しまいました。

ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー
「ウナム・セイラム」

ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)/アロイジア・アセンバウム(オルガン)/ラース・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード)

ECM New Series 1791
 
 ハイナー・ゲッベルス Heiner Goebbels の《アイスラーマテリアル Eislermaterial》。これは、アンサンブル・モデルン Ensemble Modern と俳優/歌手のヨゼフ・ビアビッヒラー Joseph Bierbichler の協力を得て実現されたものですが、作曲者が形成期に影響を受けたハンス・アイスラー Hanns Eisler に捧げた多次元的作品です。ゲッベルスの作品群のなかでも傑出した一作となりました。(グラミー賞にノミネート)

ハイナー・ゲッベルス
「アイスラーマテリアル」

アンサンブル・モデルン/ヨゼフ・ビアビッヒラー(歌)

ECM New Series 1779
 
 長く渇望されていたアルヴォ・ペルト Arvo Pärt の三年振りの新作《東方/西方 Orient & Occident》は、あたかも東西両世界の緊張関係に呼応した作品とも映ります。作曲技法上においても、新たな色彩への探究が見られます。

アルヴォ・ペルト
「オリエント&オクシデント」

[巡礼の歌(男声合唱と弦楽オーケストラのためのヴァージョン)/オリエント&オクシデント/水を求める鹿のように(女声合唱とオーケストラのためのヴァーション)]

スウェーデン放送交響楽団/スウェーデン放送合唱団/ヘレナ・オルソン(ソプラノ)/トヌ・カリユステ(指揮)

ECM New Series 1795
 
 イスラエル出身のポスト・モダンの作曲家ギデオン・リューエンソーン Gideon Lewensohn の存在が、本作《オドラデク Odradek》のリリースによって認知されました。

ギデオン・リューエンソーン
「オドラデク」

[ピアノ五重奏曲/ピアノのためのポストリュード/オドラデク四重奏曲/ピアノのためのポストリュード]

アレクサンダー・ロンクィッヒ、オラ・ローテム・ネルケン(ピアノ)/アウリン弦楽四重奏団

ECM New Series 1781
 
 メレディス・モンク Meredith Monk のアルバム《マーシー mercy》は、同名の舞台作品に依拠したアルバムですが、舞台の単なるオーディオ・ヴァージョンという以上の素晴らしい仕上がりとなっています。

メレディス・モンク
「マーシー」

ECM New Series 1829
 
 フローデ・ハルトリー Frode Haltli によるハイパー・モダンなデビュー盤《暗闇を凝視めて Looking on Darkness》は、ノルウェーの若い世代にアコーディオンのためのニュー・ミュージックを演奏する貴重な仲間がいることを誇示しました。(ノルウェーのグラミー賞といわれるスペルマン賞を受賞)

フローデ・ハルトリー
「ルッキング・オン・ダークネス」

[ベント・セーアンセン:ルッキング・オン・ダークネス(暗闇を凝視めて)/ペールマグヌス・リンドボリ:ボンバスティック・ソノソフィズムズ(大袈裟な詭弁の響き)/マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ:雅楽変奏曲/マグヌス・リンドベリ:ジュー・ダーンシェ(リード管の遊び)/アスビョルン・ショートフン:ラメント]

フローデ・ハルトリー(アコーディオン)/ヴェルターヴォ弦楽四重奏団

ECM New Series 1794
 
 アンドラーシュ・シフ András Schiff のアルバム《イン・コンサート In Concert》。この偉大なピアニストがロベルト・シューマン Robert Schumann の作品を取り上げたコンサートを、チューリッヒ・トーンハレにてライヴ収録。

「イン・コンサート」
ロベルト・シューマン作品リサイタル

[フモレスケ 作品
20/ノヴェレッテ 作品21[全8曲]/ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品14/夜想曲 第4番 ヘ長調 作品23-4

アンドラーシュ・シフ(ピアノ)

ECM New Series 1806/07
 
   マンフレート・アイヒャー、グラミー賞「年間最優秀クラシック・プロデューサー」に再びノミネート。

 
 


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.

 
  ※本記事は、ECM のウェブサイトで発表されたテキストを、著者スティーヴ・レイク氏ならびに ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。musicircus  

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