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| ECM NEW SERIES の歩み A NEW SERIES TIMELINE |
Album cover
reproduced by courtesy of ECM Records, Munich |
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ティグラン・マンスリアン
Tigran Mansurian の魂の奥底から響く音楽を集めて、キム・カシュカシャン
Kim Kashkashian が奏で上げた一枚。本作は、ひいき目で見なくとも、彼女のアルバムを通じて最も印象的な作品といってよいでしょう。《モノディア
Monodia》では、ヤン・ガルバレク、レオニダス・カヴァコス、ヒリヤード・アンサンブル、クリストフ・ポッペン指揮ミュンヘン室内オーケストラ、そしてもちろんキム・カシュカシャン自身の演奏がフィーチャーされています。ここにまさしく重要な声明が発せられたのです。
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オーストリア出身のピアニスト、ティル・フェルナー
Till Fellner の登場です。バッハの平均律クラヴィーア曲集を、非常に思慮深く、同時に感性豊かな観点に立って奏でています。巨匠アルフレッド・ブレンデル
Alfred Brendel はこう語りました──「彼はバッハを異なったやり方で演奏している。そして、おそらく、それを私よりも上手くやり遂げている」。
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トリオ・ミディーヴァル
Trio Mediaeval の2枚目となるアルバム《ソワール、ディテル(夕べ、彼女は言った)
Soir, dit-elle》では、現代作品と古い時代の作品との比率が前作と逆になっており、ギャヴィン・ブライアーズ
Gavin Bryars とアイヴァン・ムーディ Ivan Moody がこの3人の女性歌手グループのために書いた作品が含まれています。成功をおさめたデビュー盤と同様、本作もとりわけアメリカにおいて非常に大きな反響を呼び起こしました。
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エレニ・カラインドルー
Eleni Karaindrou がテオ・アンゲロプロス監督の映画作品『エレニの旅
The Weeping Meadow』ために書いた音楽は、個性的かつ叙情的、悲劇的な響きの色彩で覆われています。彼女の音楽を奏でる演奏家たちは、これまで十年以上にわたって彼女と緊密な共同作業を続けて見事な成果を実証していますが、本作でも、哀しく痛ましい、感覚に強く訴える演奏を行なっています。
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ヒリヤード・アンサンブル
Hilliard Ensemble の活動30周年を祝して、かれらのECMでの20枚目にあたる新作、神秘的でうっとりした夢想へと誘うマショー
Machaut のモテット作品集がリリースされました。
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ヴァレンティン・シルヴェストロフ
Valentin Silvestrov による《ラリッサに捧げるレクイエム
Requiem for Larissa》。作曲者の亡き妻への追悼曲ですが、「現代に作曲された最も重要なレクイエムのひとつ」として賞賛されるべき作品です。
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ギヤ・カンチェーリ
Giya Kancheli 特有の力強さを備えた作品《ディプリピト
Diplipito》[訳註=ディプリピトは、グルジア全土に見られる2つの陶製の太鼓を組み合わせた楽器]。チェロ奏者トーマス・デメンガ
Thomas Demenga と、カウンターテナー、デレク・リー・レイギン
Derek Lee Ragin をフィーチャーした作品です。
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ヘルムート・ラッヘンマン
Helmut Lachenmann が社会への異議申し立てとして作曲した世紀末オペラ《マッチ売りの少女
The Little Match Girl》は画期的な出来事でした。その「東京ヴァージョン」のCD化です。この録音は、ラッヘンマンが生み出す根本的に詩的な音楽の生成過程を、これまでにない洞察力によって明らかにしています。
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「ルイ・ステーを讃えて
Hommage á Louis
Soutter」というサブ・タイトルが付されたハインツ・ホリガー
Heinz Holliger のヴァイオリン協奏曲では、このスイス人の画家と音楽家ユジェーヌ・イザイ
Eugène Ysaÿe
との交流が考察されています。「経歴的」な構成で組み立てられた、迷宮を思わせるこの作品において、たえず中心に位置して主役を演じているのが、並外れた嗅覚と強度を併せ持つトーマス・ツェートマイアー
Thomas Zehetmair です。ツェートマイアーは本アルバムで、まるでそれが自らに課せられた使命でもあるかのように、巨大な壁として聳えるユジェーヌ・イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタをも演奏しています。
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アルバム《聖歌、讃歌と踊り
Chants, Hymns and
Dances》は、アニヤ・レヒナー Anja Lechner とヴァシリス・ツァブロプロス
Vassilis Tsabropoulos によって届けられた、グルジェフ George I. Gurdjieff
の音楽に対する新しい自由の領域です。本作には、古代ビザンチンの讃歌に基づいたツァブロプロス自身の作品も収録されています。
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| ※本記事は、ECM のウェブサイトで発表されたテキストを、著者スティーヴ・レイク氏ならびに ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。(musicircus) |