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Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


January 20, 2012

今週の批評から

Reviews of the Week

 
 カロリン・ヴィットマン Carolin Widmann とアレクサンダー・ロンクィッヒ Alexander Lonquich が録音したシューベルト Schubert の作品集への批評がアイリッシュ・タイムズ Irish Times に掲載されました。

 

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 「シューベルトが作曲したヴァイオリンとピアノのための音楽は、それを演奏する者が挑戦するための並外れた領域を提供している。本作には収録されていないが、初期の3つのソナタは(これらは作曲者の死後、遺作として“ソナチネ sonatinas”の名称で出版された)[訳註:ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第1番 ニ長調 D.384 Op.137-11816)、ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第2番 イ短調 D.385, Op.137-21816)、ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第3番 ト短調 D.408, Op.137-31816)]、愛らしい魅力が直接伝わってくる作品集である。しかし、これらのソナタ(ソナチネ)とは全く趣を異にして、「幻想曲 ハ長調 Fantasy in C」のピアノ・パートはとても弾きづらく書かれており、またこの曲と「華麗なるロンド ロ短調 Rondo in B minor」の二曲では、途中で両手があべこべになって、まるで、シューベルトが音楽の流れに相応しい適切な記譜技術を十分には持ち合わせていなかったかのように思われる響きが登場する場面がある。カロリン・ヴィットマン Carolin Widmann とアレクサンダー・ロンクィッヒ Alexander Lonquich は、見事なまでにそうした種々の危険への警戒を怠ることなく、そして、これは全く尋常ならざることなのだが、彼らの演奏のなかには、惰性の力で滑り降りているような箇所がどこにも見当たらないのである。一音ごとの、そのごく僅かな身振りが常に熟考を経た上で導かれており、二人の演奏家の相互作用はすべてが興味深く、あらゆる奇妙な和音構成が意味のあるものと化しており、すべての繰り返しの部分でその都度新鮮な響きをもたらしている。録音された両楽器の音の釣り合いも、二人の演奏者にとって思いやりに溢れたものとなっている。」

マイケル・ダーヴァン Michael Dervan、アイリッシュ・タイムズ The Irish Times

 
 
 
 ミクロシュ・ペレーニ Miklós Perényi の《バッハ、ブリテン、リゲティ Bach Britten Ligeti》へのオブザーバー紙 The Observer の批評。

 

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 「バッハ Bach のニ長調の組曲 第6BWV1012 の生気に溢れた演奏を全体の中心に据えた、この独奏チェロのための作品集は、ハンガリー出身のチェリスト、ミクロシュ・ペレーニ Miklós Perényi 1948年生まれ)の至上の名人芸を聴くことのできる、またとない機会を提供してくれる一枚だ。かつてパブロ・カザルス Pablo Casals に師事したこともあるペレーニは、暖かみのある、骨太で弾性のある音色の持ち主だが、そうした特徴は、ブリテン Britten が友人のロストロポーヴィチ Rostropovich のために数日間で作曲した組曲第3Op.87 1971)の演奏における、豊かな表情に富む多様な響きのなかで遺憾無く発揮されている。このブリテンの作品では、短い9つの楽章が、ちょうど最初に蒔かれたひと粒の音楽の種子が成長し、終(つい)に花開くまでを辿っていくようなかたちで展開され、最終楽章パッサカリア Passacaglia は、先行する8楽章全部とほぼ同じ長さを持つ。リゲティ Ligeti が民謡から霊感を受けて書いたソナタ(1948-53)は──これはハンガリーが暗黒の時代にあった時期に作曲された作品で、ソヴィエト連邦の権力による圧力で放送が禁じられた──、本アルバムの終結部を何とも形容し難い雰囲気で締め括っている。」

フィオナ・マドックス Fiona Maddocks、オブザーバー紙 The Observer

 
 
 
 ボリス・ヨッフェ Boris Yoffe の作品集《雅歌 Song of Songs》への批評記事。

 
   「さまざまな意味でこれは完璧なECMのディスクである。作曲者が探し出した表現世界を完全に理解し順応した音楽家たちによる演奏が、理想的な環境で収録されている、このような稀にみる絶妙な美しさを有した音楽は、どれほど探そうとも他では絶対に手にすることはできないだろう。」

ドミニー・クレメンツ Dominy Clements、ミュージック・ウェブ・インターナショナル Music Web International

 
 


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.

 
  ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。musicircus  

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