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ECM review

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


Dino Saluzzi
Kultrum

Dino Saluzzi bandoneon, voice, percussion, flutes

ECM 1251

Kultrum Pampa
Gabriel Kondor
Agua De Paz
Pajaros Y Ceibos
Ritmo Arauca
- Canto a la Lluvia
- Pájaros Choiques
- Huaino
El Rio Y El Abuelo
Pasos Que Quedan
Por El Sol Y Por La Lluvia

Digital Recording, November 1982, Tonstudio Bauer, Ludwigsburg
Engineer: Martin Wieland
Cover Photos: Steve Miller
Liner Photos: Ralph Quinke
Design: Dieter Rehm
Produced by Manfred Eicher

ECM 1251
 
 
   近ごろジョルジュ・グルンツのビッグバンドに加入して(新作“Theatre”[ECM 1265]にも参加)ジャズ界にも名が知られ始めたアルゼンチンのバンドネオン奏者、ディノ・サルーシのソロ・アルバム。

 Bengt Berger の“Bitter Funeral Beer”(ECM 1179)等ここ何年かの民族音楽への接近はECMの大きな変化であった。ただ、民族音楽とは言っても、そこはECMがやるのだから民族音楽そのものが出てくるはずがない。Bengt Berger にしても、中心になっているのはヨーロッパ人だし、“Jyothi”(ECM 1256)にはチャーリー・マリアーノが参加している。

 この作品もただのフォルクローレではなく、伝統的なものと現代的なものとが混入された演奏が展開されているところが一味違う。また注目したいのは、ECMがこの手の民族色の濃いものを制作するときは、アイヒャー色をあまり出さないということである。この作品を聴いてもアイヒャーの影というのがほとんど感じられないし、いわゆるECMサウンドとは一線を画したものであることがわかる。サルーシについては ECM DAY INFORMATION VOL.8 を見て下さい。

(塩飽裕彦)

 
   アルゼンチンの何処かの高原で陽を浴びながらたたずむ(or 老化する)快感。音楽って本当はこういうふう Heart Warming なものなんだよね。故郷か。おじいちゃん駄賃ちょうだい。聴いていて思わず涙が出てしまった。点なんか付けられないよぉー。

(多田雅範)

 
   バンドネオンを主として異才サルーシは第二のナナとなった。B面のはじめはとりわけ小学校のフォーク・ダンスのような郷愁を感じさせさえする。

(青山剛明)

 
  ※本稿は、ECM DIVISIONECMファンクラブ)の会報『every clue message』第3号[198411月発行/編集:大島裕之/発行人:多田雅範]に掲載された原稿を復刻したものです。musicircus  

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