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ECM review

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


Barre Phillips
Call Me When You Get There

Barre Phillips bass

ECM 1257

Grants Pass
Craggy Slope
Amos Crowns Barn
Pittmans Rock
Highway 37
Winslow Cavern
Riverbend
Brewstertown

Recorded February 1983, Tonstudio Bauer, Ludwigsburg
Engineer: Martin Wieland
Cover Design: Barbara Wojirsch
Produced by Manfred Eicher

ECM 1257
 
 
   こういうのを売れない名盤と人は呼ぶのであろう。深い関心と愛情をもつ数限られたリスナーの為にあるような、アイヒャーの嗜好が直接でた良心的な1枚である。かつてホランドとの Duo でみせた音楽性がより深くなり花開いてしまった。ECMマニアにだけ理解されるジャズというよりも Free Music として捉えるべき一枚であるが、活き活きとしたその音楽は出来ることならジャズ・ファンにも聴いてもらいたい。ベースの魅力を追求しつづけているECMならではの制作だ。バールの音の背後には虚無しかない。1人の音楽家がいて、コントラバスが1つある。スタジオに入ったその人はオーヴァー・ダブすることによって、音楽を完成させた。いや完成ではなく、ステレオを通す以外には味わえない real time の音空間を作ってしまった。はじめに言ったように何人の共感を呼ぶかの問題ではない。出会った人に impact を与えて、ズッシリと心にのしかかる、醉うことの出来ぬ音楽だ。またしても素晴らしいソロ・レコードの誕生となった。

(青山剛明)

 
   バッハの無伴奏チェロ組曲と共に私に3週間もの悠久たる空白を与えてくれた。両者相通ずる部分もあり、もう他の音はどうでも良くなる。困ったものだ。

(多田雅範)

 
   フィリップスの感性の鋭さ、技巧の緻密さを改めて認識させてくれる一枚である。が、しかしこれを持っていると何か良いことでもあるのだろうか。いつ、どこで、どんな顔をして聴けばよいのか。

(大島ガチャ)

 
  ※本稿は、ECM DIVISIONECMファンクラブ)の会報『every clue message』第3号[198411月発行/編集:大島裕之/発行人:多田雅範]に掲載された原稿を復刻したものです。musicircus  

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