「26th」

Poem by 鬱樹

 

 

6回目の誕生日には

近所の幼なじみを招待して

お母さんのつくったちらし寿司を食べた

 

「大きくなったら何になるの?」

擦り傷だらけの膝を折ると

夕暮れのジャングルジムに潜り込んで

茜の大空を見上げてた

まだ答えなんていらなかった

 

 

16回目の誕生日には

好きな人と初めてキスをして

びっくりするくらいに成績が落ちた

 

「大人になったら何がしたいの?」

真夜中の電話で話し込んで

眠りに落ちそうなまぶた越しに

窓から月を見上げてた

答えはいつもそこに光ってた

 

 

どうにか大人にはなったけど

すべてが遅すぎるように思えて

何だかトシだけはとったけど

いまだに青春からはみだせなくて

 

”今すぐ幸せになりたいの”

”もっと優しくされたいの”

こんなにワガママ女だったっけ

 

 

26回目の誕生日には

ミセス、シングル、混ぜこぜに

<冴えない年頃を乗り切ろうぜパーティー>

 

「小さな頃は何になりたかったの?」

グラスと煙草を両手に掲げ

大げさにあの頃を語り合っても

誰も嘘だとは言わなかった

答えは檸檬の雫と消えた

 

 

帰り際に広告ネオンを見上げたら

今年の誕生日プレゼントを見つけた

たった一年の間でも

”もう一度会いたい”と想う人の数が増えたこと

 

 

 


 

comment

 

「26th」

 

この度、何とか26歳になりました。

でもこの一年間、またディズニーランドに行けなかった・・・・・・。

 


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