「その穴」 Poem by 鬱樹
気が付くとその穴は
いつからかそこにあって
とり憑かれたように埋めようとして
夜空に輝く星を忘れる
そんなふうに僕らは
たくさんのことを見失い
置いてけぼりの気分ばかり
胸にふくらんでゆくけど
幼い頃の勇気を種に
今日出会う笑顔を浴び
前を向いて咲いていたい
そんな小さな祈りをもって
さ迷い歩く僕らは
誰かのぬくもりを想い
夜空を見つけられる日が
きっといつかは来るよね?
気が付くとその穴は
いつからか動き始め
悲しみや嬉しさに震えては
こころを生み出す場所になる
コワレモノの僕らは
そこから強さを紡ぎ出し
途切れない明日を信じて
こぶしの土くれを投げつける
その穴めがけて
comment
”足りないものにばかり目がいって
大事なものを落っことしてしまって”
なんてことはよく言うけど
足りない部分にがむしゃらになるのは
ホントはとっても健全なことなんだ
と、ピングーのぬいぐるみに語りかけるのであった