「高千穂神楽の夜は永く」 高千穂神楽拝観記

伝承天岩戸夜神楽三十三番大公開まつり

拝観日 場所 備考
2002/11/3 天岩戸神社東本宮社務所 序盤と終盤のみ拝観

2002年11月3日(「自然派宣言!/クマ探し日記」より抜粋)

 思った通り、雨は予報より早く昼前に降り始めた。2日連続の冷たい雨。もちろん入山は止めた。この日は近所の天岩戸神社で神楽のお祭がある。せっかくだから行って見よう。

 この日の祭というのは、本番なら夜舞う神楽三十三番を昼間から舞う、というちょっと変った行事だ。本来夕方から始まるのが、朝の10時に開始。僕が出かけて行った昼頃には、序盤の舞いが舞われていた。僕はもっとイベント的な行事かと思っていたが、社務所を神楽宿に仕立て本番さながらに舞われている。毎年この日(文化の日)に開催されているこの行事は、内外に本格的神楽シーズンの到来を告げると同時に、舞人たちにとってはリハーサルの意味があるようだ。なるほど、舞人たちの表情も本番よりリラックスしている。地元の歴史家・U先生が舞の最中にマイクで解説を入れている。これも本番では見られない光景だ。2時間ほど軽く撮影たが、観光客が増えてきたので一旦退散。

 夕方から神楽祭を再訪。ちょうど、ユーモラス(で、ちょっとエッチ)な「御神体」の舞で盛り上っているところだった。続いて、高千穂神楽の中でも、この岩戸地区に特有と言われる「蛇切(じゃきり)」。これはスサノオのオロチ退治を表現していると言われている。昨シーズン、岩戸地区の夜神楽は全体を通しで見ることが出来なかったので、初めて拝見。

 次の「八鉢」は舞人が逆立ちしたりする軽業(曲芸)っぽいもので、他の地区でも行われるものだ。が、その後半…噂には聞いていたが…木でとてもリアルに作られた「男根」が登場。それを振り振り舞人が見物人(の女性)たちに絡んで行く。これを職場の忘年会でやったら「セクハラ」で訴えられるところだが、そこは「神事」。女性たちに「子宝」を授ける舞だという。

 その後は舞人不足で一部の番付を省略したようだ。最終番付「雲降(くもおろし)」が終了したのはちょうど午後10時。夕方から飲まず、食わず、吸わずで撮影し続けた僕は急に空腹を感じた。外はまだ冷たい雨が降り続けている。

 

真昼間に拝観する「夜神楽」というのも、悪くない。

ご立派な一物を披露する「八鉢」


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