「高千穂神楽の夜は永く」 高千穂神楽拝観記

高千穂町河内「河内神楽」

(熊野鳴滝神社)

開催日 神楽宿 備考
2002/1/12-13 甲斐某氏邸 全日程拝観

2002年1月12〜13日(「自然派宣言!/クマ探し日記」より抜粋)

 「成人の日連休」の初日、昼までゆっくり寝たあと、支度をして2時ごろ出かけた。前日に引き続きポカポカ陽気。山に向かいたいところだが、この日は夜神楽の取材だ。

 町内でも2地区の夜神楽の重なったこの日、僕が選んだのは熊本・大分県境に近い某所。年末に取材した町の中心に近い地区のそれとは、いろいろな点で変異・違いが読み取れるという。

 少し迷って「神楽宿(夜神楽の行われる民家)」に到着すると、この日は来ないはずのO氏の姿が。それも若い女性を連れている。神楽について調べに来た福岡の学生さんらしい。クマの事で僕を訪ねてくる女子大生はいないが、神楽のことでO氏を訪ねる女子大生はいるらしい。うらやましい限り…。

 今回は「神庭(こうにわ。舞が行われる8畳分のスペース)」前の最前列を楽々ゲット。日の暮れた夕方6時ごろ、本格的な神楽舞がスタート。地区ごとに本当にいろいろ違うもので、神楽宿の飾りつけ、「ほしゃ(舞い手)」の衣装(毛笠という被り物が多く使われていた)、番付の内容と順番(結局舞われたのは22番)、舞の内容…。助かったのは、一般参列者にも食事を振舞ってくれたこと。暖かい食事にありつけるだけでなく、その間は舞も休むのでゆっくり休憩が取れる。それにそれぞれの舞が次々に繰り出された前回と違って、舞と舞の間に準備のための間があいてくれるので、適当に気を抜く事ができた。他の神楽と重なったためか、混みかたも前回ほどではない。

 急用で退席したO氏に代わって、女子大生君は僕が面倒を見ることに(O氏、ありがとう!)。が、彼女は防寒の準備が足らなかったようで、夜半の冷え込みに耐えかねてストーブの隣りへ退避。僕にとっては雪が降っていた前回よりはマシだ。そのまま神庭の前で朝までがんばる。

 朝8時半ごろ全ての日程を終えた。使ったフィルムは36枚撮りで15本。案外少なかったのは、はやり舞われた舞の番数が少ないからだろう。空はいつのまにか小雨模様。女子大生君をバスターミナルまで送り、帰宅後は残った弁当を食って、布団にもぐりこんだ。

 午後4時ごろから起き出した。背筋や肩が凝っている。やっぱ、夜神楽の撮影は過酷だな。温泉でゆっくり疲れをとる。

シシが登場する「山森」の舞

 

ちいさな子供たちが任された「杉登」の舞。


2002年1月12〜13日の河内神楽(番付順)

  予定の番付順   実際の順番
彦舞 彦舞(18:00開始)
神降 神降
鎮守 鎮守
杉登 杉登
      入鬼神
      杉登り(後半)
地固   式・直会(夕食)
武智 地固
岩潜 武智神添
山森 住吉
住吉 岩潜
10 幣神添 山森
11 御神体 10 幣神添
12 五穀 11 御神体
13 弓正護 12 弓正護
14 本花   夜食
15 太刀 13 五穀
16 地割 14 地割
17 沖逢 15 沖逢
18 大神 16 芝引
19 芝引 17 伊勢
20 伊勢 18 手力男
21 手力 19 鈿女命
22 鈿女 20 戸取
23 戸取 21 舞開
24 舞開 22 繰下
25 繰下 23 〆口
26 〆口   式(8:20ごろ終了)

 ここでは番付表は配布されなかったが、準備中の楽屋で予定表を拝見した。表の左欄はこれにしたがっている。もともと二十六番が予定されていたようだが、実際には本花、太刀(神添)、大神が省略されたようだ。一般に最終番付である「雲降」が最初から予定に入っていない。「雲」自体が吊るされていなかった。この神楽宿は天井が低かったので、雲が吊るせなかったのだろう。被り物として「毛笠」が多く使われ、「どっさり」をほとんどみなかった。


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