九州環境教育ミーティング

2005年佐賀大会


2005九州環境教育ミーティング in 佐賀・黒髪

佐賀に吹く風 --つながる・ひろがる・ひびきあう--


開催概要

開催期日 2005年3月5日(土)〜6日(日) 1泊2日
開催場所 佐賀県黒髪少年自然の家 (佐賀県杵島郡山内町大字宮野 TEL 0954-45-2170)
主 催:九州環境教育ミーティング実行委員会
共 催:社団法人日本環境教育フォーラム
後 援:環境省九州地区自然保護事務所、林野庁九州森林管理局、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、大分県教育委員会、(財)日本鳥類保護連盟、(財)日本野鳥の会、 (社)日本ネイチャーゲーム協会、(財)日本自然保護協会、 (社)日本ナショナル・トラスト協会、日本環境教育学会、日本野外教育学会、日本野生生物教育研究会、 全国愛鳥教育研究会

プログラム

3月5日(土)
<1日目>

12:00- 受け付け

オープニングアトラクション 「東背振バンブーオーケストラ」
            佐賀の大地にこだまするバンブー(竹)の音色をお楽しみください!

13:15- 開会式・オリエンテーション

13:30- 話題提供 「地域の自然と農業」
        講師 田中欽二氏(佐賀大学農学部教授・資源循環フィールド科学教育センター長)

14:10- シンポジウム 「佐賀に吹く風」
        コーディネーター 多良淳二氏(発展途上人脳学博士)
        パネラー 田中欽二氏(佐賀大学農学部教授・資源循環フィールド科学教育センター長)
             草場一壽氏(陶彩画家)
             白濱幸広氏(ネイチャー佐賀)
             浜本奈鼓氏(くすの木自然館専務理事)

15:30- 分科会<その1> 2時間

17:30- フリータイム

18:00- 夕食

19:00- 分科会<その2> 2時間

21:00- 夜の交流会 九州各地のおみやげを肴に交流しましょう!


3月6日(日)
<2日目>

08:00- 朝食

09:00- 分科会<その3> 3時間

12:00- 昼の交流会(昼食)

13:30- 全体会・分科会発表(ポスターセッション)

14:30- 閉会式

14:45 解散

15:00-16:45 お楽しみイベント(オプション)

「黒髪のエコツーリズムへのいざない」 

分科会のテーマ・内容

第1分科会

!発見(センス・オブ・ワンダー その1)  〜どこ吹く風・ここに吹く風〜

 みなさんは、どこからやってくるのでしょう?みなさんの町にはどんな風が吹いていますか?様々なメディアの発展により、どこでも誰でも同じ体験ができるかのような錯覚に陥っていませんか?
 自然の中を歩きながら、みどりに囲まれた佐賀・黒髪の風を五感で感じてみましょう。そして感じたままを言葉に表し、みんなでいろいろな風を分かち合いませんか?(担当/田村ほか)
第2分科会

?発見(センス・オブ・ワンダー その1)  〜明日は、あしたの風が吹く〜

 必要なものが必要なときに手に入る便利な世の中で、一瞬の出合いの感動を忘れかけていませんか?いま吹く風は、頬にあたって通り過ぎていきます。自然の中を歩きながら、吹く風を感じてみませんか?風が見えるかな?聞こえるかな?香るかな?五感をフルに使って感じてみませんか!
 いまこの瞬間の佐賀・黒髪の風を…(担当/小野ほか)
第3分科会

「作って食べて考える」わたしたちの食と住

 山内町神六山にある「藁の家」は、「作る会」により、手作りでできた「地産の家」です。藁の家のかまどや台所を使い、メンバーの方々と一緒に地元のお米と野菜を使った夕食を作って、「いただきます」。私達が簡単に口にする「地産地消」とは、本当はどういうことなのか、できるだけ小さな地域で、ささやかな食事で、体験し、語り合い、これからの「私たち自身の食と住」を考えてみませんか?!(担当/浜本ほか)
第4分科会

子どもと食 〜幼児と環境〜

 「今の子は、昔の子とは違うね〜」って、何が違うのでしょう?何が変わったのでしょう?それはどうしてでしょう?どんな環境でどんな意識を持った大人と過ごしているか、そしてどんな食事をしているか。毎日の生活の中で、切り離すことができない「食」とその背景について、もう一度、じっくりふりかえってみませんか?時代を担う「子ども」、心と体をつくる「食」。私たちの大切な子どもたちに伝えて行くことを一緒に考えてみませんか?(担当/本住ほか)
第5分科会

いのちのまつり 〜命の旅は終わらない〜

 人類がこの地球に出現して400万年。私たちは、永々とつながる命の鎖によって、過去から現在、現在から未来へと愛と希望の夢をつないで旅をしているのです。
 この分科会では「ヌチヌグスージ・いのちのまつり」の作者、草場一壽氏を迎え、環境教育の原点である「命」についてみんなで考えます。私たちの「命」が簡単に誕生したものではないことを知ったとき、環境教育の原点が見えてきます。(担当/山口ほか)
第6分科会

へご山の自然再生 〜人と自然のかかわり方を考える〜

 「へご山」と呼ばれていた自然豊かな山が、バブル経済絶頂期にリゾート開発で破壊され、今も無残な状態で佐賀・黒髪山に放置されています。10年以上もの間、草や木が生えず、土砂は流出し、もはや人の手を借りなければ回復は不可能な状態です。でもそれには莫大なお金がかかります。そしてこの土地に投資したお金の回収もしなければなりません。何か良い方法はないでしょうか?自然回復のためのプログラムづくりにあなたの楽しいアイデアをお待ちしています。(担当/白濱ほか)
第7分科会

これからのエネルギー 〜ゆっつら〜と、のんびら〜と〜

 人類は様々なエネルギーを利用してくらしてきました。エネルギーの起源に触れるお楽しみ体験、地元の食材を使った鍋料理・竹ごはんなどを、ゆっつらのんびらと囲みつつ…「これからエネルギー」についてお互いに語りあってみませんか?(担当/中村ほか)
第8分科会

総合的な学習

「総合的な学習の時間」を活用するのに地域・行政・学校・家庭など様々な立場から、自分のやりたいことが出来る方法はないでしょうか?せっかく出来た型にとらわれない時間ですから、何か良い方法があるはずです。「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、参加するみなさんの知恵を出し合えばそれ以上の知恵が出てくること間違いなしです。誰でも大歓迎ですので、興味がある方は是非ご参加下さい。(担当/佐藤ほか)
第9分科会

風を感じて 〜未来へ吹く風〜

 あなたが感じている「風」はなんですか?「風」と言う文字をキーワードにいろんな「風」(例・風景、風土など)を探していくワークショップです。いろんな「風」を感じるアンテナをみんなで増やしてみませんか?(担当/多良ほか)
 


報告書より

はじめに

 九州環境教育ミーティングは、この佐賀・黒髪大会で9回目を迎えました。
 まず、今までの経過を簡単に紹介しておきたいと思います。
 このミーティングは、今から11年前に大分県『地球にやさしい村』事業の一環として、大分県主催で始まりました。第1回から3回までは大分県久住町の久住高原で開催し、九州をはじめ全国各地から参加者が集まってきました。
 第4回からは、県の事業を私たち九州環境教育ミーティング実行委員会が引き継ぎました。そして、第5回まではミーティングの発祥の地「久住高原」を舞台に、試行錯誤しながら何とか無事にやりぬいて来ました。
 実行委員はすべてボランティア。年を重ねるごとに、実行委員のメンバーも九州全体に広がりました。そこで、より多くの方々に参加していただくため九州各県で開催しようということになり、第6回は長崎県の諫早、第7回は熊本県の阿蘇、第8回は大分の湯布院で開催しました。そして今回、佐賀・黒髪でミーティングを開催する運びとなったわけです。

 さて、今回のテーマは、”佐賀に吹く風--つながる・ひろがる・ひびきあう--”です。
 環境教育は関係教育ともいわれています。それは、人と自然・人と人・地域と地域など「つながり」を復活し強固にすることで、多くの環境問題が克服でき、魅力的な「エコライフ」や「持続可能な地域づくり」も十分可能になっていくからです。
 今回のキーワードは「風」。佐賀の「風土」「風景」等の地域資源が魅力的に「つながる」ことで、佐賀ならではの環境教育や環境地域づくりの実践ができる。その活動がさわやかな「風」のごとく「ひろがる」ことで、異なった地域や様々な人々が出逢い「ひびきあう」。
 そんな『夢創造型の環境教育』を今回も考えてみたいと思います。

 様々な立場の人が出逢い、そこに感動や共感が生まれ、やがて夢が芽生えだす。このミーティングがそのような出逢いのきっかけとなり、舞台となることを願っています。
 さあ、今回も『夢創造型の環境教育』を九州から発信し続けていきましょう!!

九州環境教育ミーティング実行委員会
代表 杉浦 嘉雄



-2005-九州環境教育ミーティングin佐賀・黒髪【ダイジェスト】

報告:杉浦 嘉雄(九州環境教育ミーティング実行委員会 代表)・葛西満里子(九州環境教育ミーティング実行委員会 事務局長)

 今年の佐賀・黒髪大会で「第9回目」となるミーティング。昨年の湯布院に引き続き、今年も大会初日の朝から雪また雪!黒髪山があっという間に白髪?と化してしまいました。
大会初日の朝には…
 九州にしては珍しい見渡す限りの静寂の銀世界。この不思議な光景に我も忘れて、うっとりしたり、心を弾ませたり。しかし、しだいしだいに参加者の交通手段が心配に…。結局、2・3人の欠席者を除き1年ぶりの懐かしい顔と新鮮な顔?…ということで一安心。今年もにぎやかに、参加者150余名のミーティング大会の幕開けです。
オープニングアトラクションでは…
 佐賀県の「東背振バンブーオーケストラ」は、東背振村の地域資源(=地域の宝物)”竹”で作った楽器を使い、地域づくりグループ「さざんか塾」のメンバーが中心となって発足。自然からの贈りもの”竹の音色”はしっくりと・しんみりと参加者の心に響き渡りました。
話題提供・シンポジウムでは…
 話題提供「地域の自然と農業」では、佐賀大学教授 田中欽二氏が自らの体験に基づき、安全な食について講演されました。長年の実践を通したお話の一つ一つに、多くの参加者が共感の頷きをしていました。引き続き行われたシンポジウムでは、「佐賀に吹く風」をテーマで、地域を根ざし、地域の宝物を大切にした環境教育をどのように展開していくかが討議されました。「地域に根ざすテーマ」だけあって、おもしろくかつ的確にまとめて下さったコーディネーター、多良淳二氏はじめ、パネリスト全員も佐賀在住・在勤の魅力あるメンバーばかりでした。
分科会では…
 分科会では、大会テーマでありシンポジウムのテーマでもある『佐賀に吹く風』を、より具体的にひきおこすことを目的にして、ワークショップや体験楽習?が実施されました。
 今年は9つの分科会、(1)「!」の発見…センス・オブ・ワンダー編、(2)「?」の発見…センス・オブ・ワンダー編、(3)作って食べて考える…私たちの食と住、(4)子どもと食…幼児と環境、(5)いのちのまつり…命の旅は終わらない、(6)へご山の自然再生…人と自然のかかわり方を考える、(7)このからのエネルギー…ゆっくりと、のんびりと、(8)総合的な学習の時間…三人寄れば文殊の知恵、(9)風を感じて…未来へ吹く風…を設けました。雪が降ったため、(1)(2)は合同分科会となり大所帯で銀世界を散策しました。雪の中だからこそできる「感動」と「不思議」発見も、たくさんあったようです。また、(9) では、「九州環境教育ミーティングのあるべき姿」をワークショップの成果として模索することができました。今年はどの分科会でも、講師・スタッフ・進行役などで佐賀の実行委員メンバーが大活躍した年になりました。
交流会で…
 ここでも佐賀のメンバーが大活躍してくれました。ここ、黒髪山のある山内町も、有名な有田・伊万里が両隣にある陶器の町。交流会の第一弾、「碗琴」コンサートがはじまると、少年自然の家の食堂がいっきにゴージャスで魅力的なコンサート会場に変身しました。さすが有田焼の産地ならではの試み。交流会も和気あいあいにめざす人との弾んだ会話、ネットワークが一段と広がったことでしょう。
第10回大会から使用する「ロゴマーク」の公募も…
 全国から11件の応募があり、約20点の力作が集まりました。その中から最もミーティングの精神にふさわしいと思う作品を参加社による投票結果に基づいて決定し、その結果を閉会の全体会で発表したました。今後は製作者と連絡を取りながら九州ならではのマークを創り上げていきます。何ができるのか乞うご期待!!
佐賀に環境教育の「元気風」は吹いたか?
 「環境教育のネットワーク」をより確実にするために、どのようにひびきあえばよいのか?今回の大会で、今までのミーティング参加者数としては少なかった佐賀のメンバーがいっきに増えました。また、この大会を切っ掛けとして、大会事務局長、高木淳剛氏をはじめ、地元実行委員が中心となってネットワークの輪が広がり、バンブーや碗琴の音色のごとく、しっかりと地域に根ざしていく風が吹き始めたようです。
 九州の特色を生かしたミーティングが1年1年と輪を広げていき、来年はいよいよ10回目「熊本県水俣市」の大会を迎えます。今後、どのように大会を進めていくか、じっくり考え、九州ならではの大会をめざしたいと思います。



佐賀大会事務局から
佐賀に吹く風--つながる・ひろがる・ひびきあう--九州環境教育ミーティング in 佐賀・黒髪 のその後

 昨年の6月から始まって4回行われた実行委員会や大会本番では九州の様々な方々との協動作業によって佐賀大会は無事終えることができました。
 改めまして御礼申し上げます。
 正直言って1年前の当初、はたして佐賀で「学びあいの場」として、あるいは「集いの場」としてこのような大会が成功するのだろうか?いやそれどころか成立するかどうかさえ不安でした。しかし、大会本番ではたくさんの方々が主体的に参加され、その結果として具体的な実りをみることが出来ました。
 一年に一度開かれる「九州環境教育ミーティング」が佐賀県で開催されたことがキッカケとなり、佐賀県内の環境教育の活動がステップアップし始めたようです。
 具体的な事例を挙げますと、今回の大会参加者のうち、佐賀県内の塩田町とその周辺の市町に住まわれる数人の方々が集まって、地域の自然体験型環境学習ネットワーク事業「塩田の自然と遊ぼう--遊友探検隊」を発足し、はじめの一歩を踏み出しました。
 また、今までは「お互いをあまり知らなかった」方々同士が協動して事業に取り組みはじめるケースも見受けられるようになりました。
 それと、この大会とは直接の関係はありませんが、18年度は環境省と文部科学省共催の「環境教育リーダー研修基礎講座」や経済産業省主催の「エネルギー環境教育支援事業」などが佐賀県内で行われることになり、はたまた全国で33番目となる地球温暖化防止活動推進センターも開設されました。これらの諸々の事業では九州環境教育ミーティングに集われた方々が関わっておられます。
 九州環境教育ミーティング in 佐賀・黒髪では大勢の方々に集っていただきました。
 その佐賀では今、いろいろな人が知り合って、共に手を取りはじめました!
 そして、まだまだ小さいけど、確かに「風」が吹きはじめました!
 まさに「つながって・ひろがり始めて・ひびきあい」だしたのです。

九州環境教育ミーティング佐賀大会事務局
大会事務局長 高木 淳剛


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