マラウィ派遣予定者向け
本稿はマラウィ共和国(日本政府機関は原則として「マラウイ」と表記)に派遣予定の協力隊員候補生向けの情報として、特に「何を持参しなくてはならないか、何が必要でないのか」の参考になるようにまとめた資料です。
協力隊平成7年度2次隊の栗原が現地にいた約3年間(1995年末〜1999年1月・リロングウェに10カ月、その後リウォンデNPに転勤)の印象をベースに、女性を含めた何人かの隊員の意見を加味し、さらに自身の帰国後は、その後の帰国者や現地からの情報を加えて改訂してあります。可能な限り最新の情報を盛り込んだつもりですが、完璧ではないと思います。またかなり主観的な部分もあります。そのあたりを留意の上、御活用ください。
このページに掲載されている文章の無断転用・複製を原則として禁じます。ただし例外として、マラウィ派遣予定者が派遣準備の中で活用する際には一切制限しません。
栗原智昭
略号;LL=リロングウェ、BT=ブランタイヤ、MK=マラウィ・クワッチャ、$=USドル
現地情報の入手
JICA側から事前に提供される任地の情報には限りがあり、特に各自の任地に関するより多くの情報がほしければ、各人で努力する必要がある。
<事務局派遣3課・国担当>国担当が訓練所を訪れると思うが、過去には担当者が突然かつ頻繁に代わったこともあった。どの程度のマラウィ訪問経験があるかどうかを確認すること。
<マラウィ事務所>内容によっては直接現地事務所に問い合わせてみるのも手。なお、金曜日は半ドンで土日が休み。
<在日マラウィ大使館>はHPなどでマラウィの紹介をしているが、観光客向けの情報が中心。マラウィには日本大使館はなくザンビア大使館が兼務しており、マラウィの現地情報に関してはあまり多くは期待できない。<http://embassy.kcom.ne.jp/malawi/>
<日本マラウィ協会>は事実上のマラウィ協力隊のOB会で、幾つかの関連書籍など(後述)を発行してる。それ以外の情報提供力は今のところ高くはない。今後に期待。メールはjapan-malawi@mc.neweb.ne.jp。 <http://www.joca.or.jp/malaw/malawi-j.htm>
<マラウィ関係者メーリングリスト Malawi-J ML>マラウィ長期滞在の経験者か現に滞在中の人たち(=ほとんどがマラウィ協力隊とJICAマラウィ事務所の関係者)、そしてマラウィ派遣予定者から構成されるメーリングリスト。ただし、OB・OGや現役隊員の全てが参加しているわけではない。<http://www.circle.ne.jp/ml/malawij>
<前任者>と連絡をとるのが、結局一番いいと思う。前任者がいない場合、同じ(または近い)職種や同地域勤務の人に。すべての隊員が必ずしも親切とは限らないし、郵便事情で連絡がつきにくいかも知れないので、ぜひ早めに試みてほしい。名前さえ判れば、上記JICAマラウィ事務所の住所に手紙を出せばいい(例:Mr. Tomoaki Kurihara C/O JICA MALAWI OFFICE,…)。ただ地方隊員の場合は、もし勤務先住所が判ればそちらに送ったほうが一般には早い。単なる連絡ならハガキがより安全。また電子メールが使える隊員も増えている。 前任者との現地での「引き継ぎ」は、前任者がそのために任期延長してくれた場合を除き、あまり多くを期待できない。通常は入れ違いになり、現地ではほとんど会えない。
<書籍>に関しては、残念ながらマラウィについて記述されたものは大変少ない。
最近はインターネット上で手に入る情報も多いので検索してみるといい。 このホームページの「ネットワーク」の頁も参照のこと。
一般事情
気候
標高1000m前後の各都市では、気温に関しては日本の春〜夏〜秋の範囲と考えていい。ただし、全般に乾燥している。一般に日本に比べると日中と朝夕の気温差が大きいことが多い。マラウィ湖、シレ川沿いの低地(標高500m以下)はずっと暑い。
各地の大まかな標高
健康
入国直後は下痢に苦しむ隊員が多いは、これは通過儀礼のようなもの。逆に最初食事や水に神経質だった隊員も、半年も経つと油断して食あたりになったりする。時々コレラが発生し現地人に犠牲者が出る。 97年末、一部地域でペストが発生し死者が出た。
マラリアは雨期に多くなる。体質的に蚊に刺されやすい人は特に注意が必要。病院の周辺は汚染率が高いらしいので病院勤務者は要注意。マラウィ湖岸やシレ川流域地域も蚊が多く要注意。休みに湖岸などで遊んできて、疲労も手伝って発病するパターンが多い。
HIVの蔓延は「AIDS大国」そのもの。2年間過ごすうちに職場の同僚にAIDSによる死者が複数出ることなど珍しくはない。病院勤務者は特に注意。娼婦はほぼ100%がHIV陽性だと思っていい。隊員のなかで感染者が出ているかどうかは情報がないので不明。
犬(野良犬を中心に)に狂犬病が多いため、注意する必要がある。自分や隣人が飼っている犬に噛まれ、ワクチン接種をする例が多々ある。獣医師は要注意。
毒蛇、サソリ、猛獣(ハイエナなど)もいるが、国立公園や一部の僻地などを除けば、通常一般の隊員が心配する必要はない。
治安
かつては比較的治安の良い国だったが、通貨MKの暴落にともなう物価高騰、失業など国内情勢は悪化の方向にあり、治安は確実に悪くなっている。現在、銃を使った凶悪犯罪も増え、深刻な被害がでることもあるようだ。日ごろの行動や自宅の防犯対策は慎重に。JICAは隊員住居の防犯設備の設置などを進めているが、頻繁に賊に狙われるエリアなどもあり、油断はできない。不思議と何度も盗難被害にあう人、というのがいる。特に現地入りして様子を把握するまでは、慎重に行動すること。
93年、最初の大統領選挙野前に、大統領親衛隊と政府軍が衝突して一時的に内戦状態となり、民衆の暴動も併発して流血の騒ぎになった。 98年10月にはBT、リンベ一帯でガソリン値上げなどに反発した暴動があったが、1〜2日で沈静化。99年の2度目の大統領選挙では大きな騒ぎはなかったようだ。
現地訓練
現地訓練は派遣直後に現地語の訓練などを中心に合計1カ月ほど行われる。日程等は毎回少しづつ変更があるが、派遣前訓練の最後の頃に東京事務局(派遣3課)を通して連絡があるはず。一頃LL郊外の研修施設に入って行われていたが、現在は地方の施設で行われているらしい。
なお、現地訓練終了後、医療関係者にだけ特別の研修が行われる。薬剤師研修は、薬剤師隊員が入っている各病院の様子を見て回るもので、約1週間。医師、看護婦隊員などはLLの中央病院で約1ヶ月の実務研修を行っている。詳細は関係者から連絡があると思う。
ドミトリー(2002/10改定)
マラウィではLLに隊員連絡所(ドミトリー)を持っている。所用でやってきた地方隊員が泊ったり、いろいろなミーティングを行ったり、麻雀をしたり、宴会をやったり、ごろごろしたりしている。ただ新隊員が現地訓練で滞在中は、他隊員の宿泊は極力自粛するように、との通達がある。なお、都市隊員の中には着任日を過ぎても職場が家を用意できず、やむなくドミトリーやホテルで生活する例も少なくない。
ドミトリーでは20人以上が宿泊できるようになっており、自炊可能な台所用品なども備わっている。ビデオ(PAL/NTSC対応のVHS)、衛星放送などもある。また歴代の隊員が残していった各種の書籍、ビデオテープ、ガラクタなどが保管されている。男女別のバスルームでは温水が使える。洗濯は自分で、または、マラウィアンのハウスキーパーに有償で頼むことになる。いちおう洗濯機がある。
場所はオールドタウンのコリアガーデン(韓国料理店、「地球の歩き方」参照)のすぐそばで、他にも歩いていける距離に庶民的な価格の食堂、スーパーマーケット、オープンマーケット(市場)、各種商店、銀行、両替商、郵便局などがそろっており、生活には困らない。JICAオフィスのあるシティセンターからは離れているがバスで往復できる。室内は土足禁止。
かつてBTにもドミトリー兼JOCVサブオフィスがあったが、2002年9月に閉鎖。
通信事情
<電話>は隊員でも特に都市部では自宅にもっている人は少なくない。以前電話事情の悪かったゾンバ地区もかなり改善された模様。ただ、新規に取り付ける場合、電話局の対応が大変遅い。取り付け費用はJICAから援助がある。また回線のトラブルから、せっかく電話があるのに使えないこともしばしば。最近では携帯電話が普及しはじめ、隊員のなかにも使っている人はいるが、使用料などは割高。(ZIKOMO/117、118号参照)
<国際電話>以前は回線の状態が悪く大変だったが、現在は日本−マラウィ間の回線が大幅に改善され、格段にかかりやすくなった。自宅などの電話からダイレクトに通話可能(以前は日本まで1分3ドルだったが値下げになったらしい)。原則としてJICAやドミトリーの電話からは国際電話はかけさせてもらえないので、派遣直後だと、自宅に電話を持っている先輩隊員などに頼むか、街にある「テレコム・ビューロー」でかけることになる。ただドミトリーに先方からかけてもらうことは可能。 電話番号 LLドミトリー 265(国コード)-757202、 BTドミトリー 265(国コード)-634982 (サブオフィス兼用)
<パソコン通信>97年にインターネット接続サービス「マラウィ・ネット」が開業し、インターネット環境が整った。日本語も問題なく使えるし、モデムなども特別なものは必要ない。つまり、日本でインターネットを利用するのに必要なハードとソフトがあれば大丈夫。自宅に電話がなくても両ドミトリーの電話に自分のパソコンをつなげば利用可能。家によっては英国仕様のコネクターがついていたりするので、改造用に日本規格のコネクターのソケットやコードがあったほうが良いかも。
<無線>連絡用に2種類の無線を使っている。LL、BT、ゾンバなどの各都市で近距離連絡用に随時使われているVHF無線は、最近では都市隊員のほとんどに貸与されている。地方隊員と事務局との定時連絡(平日夕方)に使われている長距離用のHF無線はドミトリーの他、ゾンバなど各地方都市に1〜2ヵ所づつ、僻地隊員宅などに設置されており、電気がない僻地では太陽電池と自動車用12Vバッテリーで対応している。いずれもアマチュア無線の免許は必要ない。
<郵便類>一般の航空便などは100%の信用はできない。特に日本からの封書(厚みがあるもの)はしばしば紛失(盗難?)する。単なる連絡なら葉書が一番安全。小包は入管チェック時に一部を抜かれるなどのトラブルがときどき発生する。船便荷物は盗難、破損に注意。ラブレターのやり取りには通し番号を打っておいたほうが賢明。大切なものは書留便やDHL(国際宅急便)で。トラブルさえなければ、マラウィ−日本間の航空郵便は通常10日〜2週間、郵便小包の航空便で約1か月、船便で約3か月で届くが、荷物が2年後に届いた例もある。任国同士はより時間がかかる。国内便でも未着のトラブルはよく耳にする。
他国(特に日本)から郵便物を送ってもらう場合、誤ってマレーシアに送られた例もあるので、住所の最後「MALAWI」の後に「Africa」または「C. Africa」を書いてもらうようにしたほうがより確実(マラウィは郵政上は中央アフリカ)。
物資の入手
<現地で購入する> 最近特にLLやBTでは以前に比べ随分物資が豊かになった(個人経営のスーパーがいろいろな物を輸入)。とはいえ、現地では日本の物資の豊富さ、品質の高さには到底かなうレベルではない。基本的に安く買える物は質が悪く、良いものは高価で、いずれにせよ選択肢は少ないし、特殊な ものほど入手困難。工業製品は中国製、インド製などが一般的で、日本での「安物」がこちらでは中〜高級品になる。 その意味では「迷ったら、何でも持って行ったほうがいい」という意見は事実かも知れない。その一方で慣れてしまえば大抵はこちらで普通に入手できるものだけで暮らせるのも事実(たった2年の事でもあるし…)。実際「マラウィの人はこの国のものだけで暮らしているのだから、何も持ってこなくて大丈夫」という意見も多い。派遣直後に高級な日用品を買いあさって後から後悔した、という人もいる。最初の半年くらいは不便を感じるかも知れないが、日用品は現地調達を中心に考えることをお勧めする。
LL、BTでは大型スーパー、その他の地方都市にも大抵中小のスーパーがある(PTC、カンドド)。都市部では、意外に何でも手にはいる、という感じ。ここ2年ほどの間にいろいろな物が入ってきた。 また最近は個人経営のスーパーが大都市に増え、余所ではあまり手の入らないかった食材などが出回るようになった。ハードウェアショップ(日本のホームセンター的存在)などインド人が経営する各種商店はLL、BT、ゾンバに。僻地ではグロッサリーと呼ばれる雑貨屋が中心。 地方都市も日常の生活必需品に関してはあまり心配しなくていいが、地方隊員は都市に出てくるとたくさん買い物(日用品、食品)をして帰ることもしばしば。
<日本から持ち込む(手荷物/アナカン/後送荷物)>仕事上なかったら困るもの、こだわりのあるものは日本から持ち込むか、送るしかない。しかしその他のもの、特に日用品では、手荷物で持ち込んでおかなくてはならない物、消費税や高い送料を払ってまでも日本のものでなくては困る、というのも実はそれほど多くはない。新規に購入しようとする場合、日本は世界一物価の高い国だということもお忘れなく。後述の通販利用も考慮したほうがいい。結局、どこまで日本のレベルを求めるか、あるものでがまんできるか、また都市でゆっくり買い物ができるか、が問題。
手荷物は多少の重量オーバーは大目に見てくれることが多いが、もし課金されるとかなりの出費になりかねない。重量のあるものは可能ならアナカン(別送荷物)がベター。 アナカンの送料は業者から案内があると思うが、隊員によって0〜40万円とまちまち。これとは別に現地での受けとりの際に手数料(重量と体積で課金。H8/1の実例:約50kgでMK約1000、当時は1$=Mk15)をとられる。関税はかからない。荷造りの際は丈夫な段ボール箱(なければ補強)が一般的。アルミトランクは大切なもの(手荷物がベストだが)、重量のあるものに。 後送荷物は入国6ヵ月以内なら無税で引き取れる。それ以降は物によって高額の関税が課せられる。特にチェックの厳しいのが家電品の類。日本食などに課税されることはあまりない。荷物の表書きの「内容物の価格」は露骨でない範囲で安く(3000円以下ならノーチェックという噂)。関税がかかるかどうかや、その額は役人の気分次第らしい。交渉して値切った話も多い(特に男性の担当官は女性に甘い。「泣き落とし」が効く)。関税以外に手数料がかかる場合もある。船便は盗難・破損のリスクが大きいので可能な限り航空便を。宛先は職場ではなくJICA事務所宛にしたほうが無難。
<支給・貸与されるもの>以下のものはJICAから支給または貸与されるので、基本的には各自で用意する必要はない。 医薬品など:マラリア予防薬(パルドリン、クロロキン)、同治療薬(ファンシダール)、マラリア検査用血液標本キット、注射器および針。支給医薬品の補充。スネークバイトキット、アイスノンなどは該当者、希望者。薬剤師以外を除く医療隊員には手袋、白衣など。 防虫用品:一人用の蚊帳、蚊取り線香、電気蚊取りマット器およびマット。 防犯用品:サイレン付ハンドマイク、赤外線ブザー、ドア鍵など(該当者、希望者)。 自転車、単車関係:各論参照。
<帰国する隊員・関係者から買い取る>帰国する隊員やJICA関係者が家財を売り出すことが多い。特に前任者がいる場合、その家財をまとめて引き取ることができれば、出費が少なくて済むし、買い物の手間が大いに省ける。大抵は良心的な価格で取り引きされるが、ガラクタまで押し付けられることがある。また帰国者からの中古家財の購入は何も派遣直後だけの話ではなく、任期終了を控えた人のものをあらかじめ「予約」するということも多い。当然、帰国者はMKより$を喜ぶので$現金があったほうが交渉が有利になる。
<通信販売を利用する>国際通販は使える。日本よりずっと安い値段で買えたりする。日本でも有名なL.L.Bean(米国:衣類、アウトドア関係)やREI(米国:アウトドア関係)、JICA関係者がよく利用しているPeter Justesen(デンマーク:日用品、家電品全般など)など。その他興味のある分野の業者を調べておくといい。支払いはクレジットカードが一番便利だが、他にも手はある。ただ入国6ヵ月以降は、関税がかかる場合がある。(ZIKOMO/120号参照)
物価
レートは1995年の大暴落以降$1=MK約15($T/C→MK現金、民間両替商の実質レート)と安定していたが、1997年7月、さらに同年12月から値動きがあり98年1月ごろで$1=MK約26にほぼ落ちついた。同年8月に再度大きく動き$1=MK約40〜42となった。最新情報では2001年7月現在、$1=MK約73。物価はMK暴落の影響でMKベースでは上昇傾向にあるが、隊員の生活手当はUS$立てなので影響は少ない。現在のところ生活手当で十分に暮らしていけるし、都市隊員でも無駄遣いしなければ、お金を溜めることは可能。ただ都市ではいろいろと誘惑(高級レストラン、スポーツクラブ、ディスコ…)が多いのも事実。3大都市ではLL、BT、ゾンバの順に物価が高いといわれており、また地方だからといって物価が安いとは限らない。全般に近隣諸国より物価は高いと言われている。
お金
最初の3ヶ月間に使う生活費や家財の購入費、アナカン手数料などは、派遣前に支給されるお金(いろいろな費用を含め60万円前後)の中から持参することになる。盗難に備えてT/Cが安心。もし、ほとんどの家財を前任者から引き継ぐことができるなら少なくて済むが、それができず、かつ現地購入を中心に考える場合は多めに必要(高価な冷蔵庫が大きなポイントになる)。
ただし、それ以外もある程度のお金(特に$現金)を持ち込むべき。というのも、その後$現金が欲しくなる場面がある。たとえば、任国外旅行と帰路変更旅行(T/Cでも可)、非常時の国外脱出用(T/Cは使えなくなる可能性がある)、帰国隊員からの中古家財や余ったMKの買い取り($または日本円)など。ところがマラウィ国内で$やT/Cを入手するのは日本のように容易ではない。生活費は$立てで支給されるが、引き出す段階でMKになる。$を持っている両替商で買っても売買レート(または手数料)の関係でかなり損をする。ヤミでは$偽札も出回っている。$現金を日本から郵送してもらった例もあるが、盗難の危険が大。持参金の目安は3ヵ月後に$1000〜2000残る位が妥当な線だろう。
両替はLL、BT、ゾンバでは民間両替商があり、銀行よりレートがいい。LL、BTでは生活手当振り込み用の東京三菱銀行の小切手を直接受け付ける(T/Cと同額)両替商もあり、便利。銀行、両替商ともに、T/Cからより$現金からのほうがレートが若干有利。 クレジットカードはVISAなどが一部の商店、ホテルなどで使えるし、通信販売を利用するにも便利。民間の銀行ではキャッシングも可能。ただ、協力隊員の身分でカードを新規に作るのは難しい。JICAからは自粛するよう言われるが、何らかの事情で日本の留守家族からの送金を受けたい場合には東銀NY支店の自分の口座(生活手当振り込み用)に振り込むという手がある。
こちらではおつりが大量の硬貨(大きい!)で返ってきたりする。したがって、お上品な財布は使いにくい。紐を付けられればベスト。
衣類・靴
<身だしなみ>職場によって要求されるレベルが大きく違うので前任者に確認を。隊員の場合、日本のカジュアル程度で通用する場合も多いが、毎日ネクタイをしていく隊員もいる。旧政権時ほどうるさくはないが、女性は職場ではスカートが求められることも。制服は通常は現地訓練中にオリエンテーションや表敬訪問で着用するのみ。ドレスシューズ、ハイヒール、ストッキングなども同様。革靴をワークブーツやゴム底のゴルフシューズで代用する人もいた。半袖ワイシャツが欲しくなるだろう。一般に公の場ではTシャツやアロハ調の派手なもの、短パンは避けた方が賢明。襟付きシャツ、ポロシャツなら通常は問題ない。同僚の冠婚葬祭で自前のスーツを着たという隊員もいるし、ちゃんとした服が何もないとパーティの席とか高級レストランで差を付けられる、なんてこともある。
<日常の衣類>下着、靴下は必要な分すべて持参した方がいいだろう。それ以外の日常の衣類は手持ちの分を持参するのはいいとして、わざわざ新しく購入してまで持参する必要はないだろう。通販で日本より安く買えるし、オープンマーケットで古着(先進国からのものがほとんど)の掘り出し物を探すのを楽しみにしている人も多い(これは各人の体格にもよるが…)。上着は強い日差しで熱をもつ化繊より、綿素材の方が快適。
<靴>は都市(特にBT、リンベ)ではいろいろ売っているが、一般に質はあまりよくない。通販でも買えるが、自分に合うサイズや型があるかどうかが問題。僻地勤務者はもちろん、都市部でも日本より長距離や土の上を歩く機会が多いので、最小限の靴は足に合ったしっかりしたものを持参したほうがいいだろう。一般には軽量級のトレッキングシューズが便利。屋外で仕事をする人はゴム長靴やトレッキングブーツ、安全靴などを必要に応じて。サンダルは必需品だが、安いビーチサンダルなどが売られていている(なかなか味があり、愛用する隊員も少なくない)。
<ほか>スポーツウエアはあまりないのでトレーニングウェアくらいは持参したほうがいい。都市の隊員の間ではでは各種スポーツ(バスケ、テニス、バレー、ソフト、スカッシュ、バドミントン、ゴルフなど)が結構盛んなので、好きな人は室内、屋外用のシューズを。泳ぐつもりなら水着を(高級ホテル、スポーツクラブなどにはプールもある)。バイク貸与予定者はバイク向けのジャンパーや、欲しければハイカットの靴を(雨期にはゴム長靴が便利)。雨期も含め、日差しが強いので帽子/サングラスが欲しくなる。浴衣、武道の道着などが大ウケすることも。
<バック類>バイク、自転車貸与予定者は日常生活でディパックなどの小型のリュックサックが必要(少し大きめがお勧め)。それ以外の人ではショルダーバッグもいい(折り畳み傘が入る程度のものを)。ウエストバックは便利だが盗難に要注意。国内外の旅行、移動などで大きめのリュックが必要になる。スーツケース類が金庫代わりになる、というのはウソ(泥棒はスーツケースを狙うし、簡単に開けられる)。アルミケースは頑丈で良いが、大きすぎると荷物を入れたとき重すぎて運べなくなる。
本・書籍
ドミトリーには歴代隊員が残して行った読み物、マンガ本、雑誌、専門書、辞典類がかなりあるが、古いものが中心。英語圏の一般書籍(ペーパーバック)、雑誌は都市の書店で売られているが一般に高価で種類も限られる。図鑑類は南部アフリカ向けの物がある程度手にはいる(ZIKOMO112号参照)。 専門書は入手が極めて困難で、職場にもろくなものがないのが普通。必要になりそうなものだけでなく、「役に立つかもしれない」と思ったらすべて(日本語・英語)持参した方がいい。分野によってはアメリカではなく、イギリスの書籍が必要なことも。ただし、高い送料を払って送ったら、前任者が同じものを置いていってくれていた、なんてこともあるので出来たら確認を。専門書の通販業者があれば調べておいた方がいい。
英語の辞書は英和/和英とも、ちゃんとした物が必要になる。ポケット版はあくまで携帯用に。英文ビジネスレターの書き方の参考書も使える。TOEFLの試験が受けられ、チャレンジする隊員も多かったが、試験方法が大きく変わったので今後はどうなるか?報告書の作成、慣れない手紙などで、意外に国語辞典が欲しくなる。
チェワ語の教材としては2000年7月に「チェワ語辞典」が日本マラウィ協会から発行された(¥1500+送料・注文は同協会へ)。これは87年に発行されたテキスト(現地訓練で使用)と初版の「チェワ語辞典」の内容を統合して作られた改訂版で、文法解説なども充実している。このほか現地で英−チャワ語辞典、旅行者向けチェワ語ガイド(英文)などが手にはいる。
技術月刊誌はある程度「楽しみ」の部分も考えて選ぶことをお勧めする。派遣後の変更も可能だが、なかなか認められない事もある。 協力隊共済会の援助で5冊の月刊雑誌を購入し、LLとBTで交互に閲覧している。現在取り寄せているのは「BE−PAL」「きょうの料理」「With」など。 「男性向けの雑誌」は売られていない。旧政権時ほど厳しくないので、大抵は持ち込んだり送ってもらったりできると思うが、要注意。
文房具
一応一通りの物は都市で手にはいる。筆記具として一般的なのはボールペンで、Big社製(質はいまひとつ)などが買える。シャープペンはあるが一般的ではない。万年筆はパーカーのカートリッジなら買える。ルーズリーフはない。便箋、封筒は十分使えるが、日本にようにデザイン等に凝ったものはあまりない。紙類は全体にやや高価。セロテープの類や幅広の透明なテープ(セロテープのお化けみたいな奴)はある。
パソコン・ワープロ関係
コンピュータやワープロは必須という訳ではないが、持参する隊員が増えている。報告書をワープロで打つことも認められている。コンピュータや用品は手に入らないことはないが日本語対応の問題があるので、必要なソフト、プリンターなど一式を日本から持参するか、帰国隊員から譲り受けるのが無難(ZIKOMO/117号参照)。インターネット・Eメールに興味のあるひとはモデムやインターネット用通信ソフトを。また「ノートンユーティリティ」などのトラブル解消ソフトをあらかじめインストールしておくことを強くオススメする。また基本システムを含めたすべてのソフトのオリジナルディスク(またはコピー)も持参すること(トラブルでシステムを入れ直した話も多い)。内蔵バッテリーは増設したり、予備があった方がいい。現在隊員の間ではIBM系とMacintoshが主流。JICAの主力はMacintosh。職場ではIBM系+Windowsが一般的。 プリンターのインク、インクリボン、感熱紙などの消耗品は余分に持参した方がいい。コピー用紙は比較的良質の物が手に入り、バブルジェット式のプリンターとの相性は悪くない(が、日本製に比べるとやはり差はある)。コンピュータ使用時は電圧安定化装置(買えるが高価)または安定化機能付きの変圧器(日本から持参)を使った方が安全。
家電品など
都市ではいろいろ売られているが、一般に日本以上に高い(高額の関税が原因だろう)。特に日本製は超高級品。ラジカセなど比較的かさばらない物は持参か、免税特権期限内に後送か通販で。ただ、大きく重たいもの(輸送費が高い;冷蔵庫など)や、消費電力が大きいもの(日本仕様だと大きな変圧器を必要とする;アイロン、ヒーターなど)は、現地購入ががいいかも。電圧は230V、コンセントはすべてBF型角3ピンだが、C型丸2ピンプラグも使用可能。日本仕様の製品には変圧器(240V→100V)とコンセントアダプター(日本・米国仕様→BF型)が必要なので持参を。変圧器の出力側がコンセント一つだけの小さな変圧器だとテーブルタップ(分配器)が欲しくなる。不安定な電圧(特に高圧)から家電品を守る電圧安定化装置(ボルテージスタビライザー)や高電圧遮断装置(ボルテージプロテクター)などは買えるが、やはり高い。
冷蔵庫は小型の物でも新品で500$程度、中古でもあまり値落ちしないため、着任前の隊員が新品を買うとなれば大きな負担になる。帰国予定者との取引が盛ん。 テレビ放送(地上波)は開業したとのウワサだが、一般的ではない。むしろ衛星放送の方が普及している。隊員で衛星放送を自宅に持っている人はさすがにいないが、両ドミトリーや調整員・専門家宅にお邪魔して見せてもらったりしている。レンタルビデオはあるが、PAL規格対応のデッキ、モニターが必要。ラジオはAM、FM放送あり。(短波)ラジオは安物〜高級品が買える。短波の日本語放送は聞かない人も多い(特に都市部)し、定時通信用HF無線器があればこれで聞ける。SSB対応の短波ラジオなら、定時通信を聞くことができる。音楽テープ(海賊版を含む)はいたるところで売られ、CDも高いがある程度売られている。音楽が好きな人はラジカセくらいはあってもいいだろう。オーディオ、VHS、8mmビデオ(少ない)など生テープは一応入手可能だが安くはない。
懐中電灯の類はあるが質が悪い。ポケットに入る小型のライトがあると便利。予備の電球を忘れないこと(一般的な豆電球さえ、売られていない)。卓上スタンドはなぜかあまり見かけない。扇風機は安くはないが売っているし、低標高地では欲しくなるだろう。暖房ヒーターも売られているし、フラット(アパート)では備え付けの部屋も多い。米を炊くために日本の炊飯器を持ち込んで使っている人もいるが、買うなら240V仕様がいい。もちろん鍋で炊く人も多い。 電池は安物(中国製、マラウィ製)は粗悪。高価だが輸入品が売られている。都市では単1、単2、単3は一般に手にはいるし、単4、カメラ用の各種リチウム電池などもある(ただし、マンガン電池やアルカリ電池は自然放電で寿命が短くなっている可能性あり)。大量に使う予定のあるひとは、ニッカド、ニッケル水素充電池/充電器も便利(使えない電気製品もあるので注意)。特殊な電池を必要とする人は多めに持参したほうがいい。
隊員の派遣先で電気が使えない地域は、各国立公園内などごく一部(それでも無線用のソーラーバッテリーなどを駆使してビデオを見る人もいた)。ただし、都市でも停電は頻繁に起こる。
カメラ/時計など
都市では日本製コンパクトカメラや中古の一眼レフが少し売られているが、欲しければ日本から持参した方が賢明。ただし持ち込み時に故障した例もあるので、梱包などに注意。普通のネガカラーフィルムはフジ、コニカ、コダック、アグファなどが都市で売られていて、ISO100なら日本並の価格で普通に、200〜400の高感度のものは入手困難(あっても高価)。プリント処理も店によって仕上がりには差があるが、可能。リバーサルフィルムは入手、処理共にほぼ不可能(処理を受けつける店があるようだが、オススメはしない;写真隊員談)。レンズ付フィルムの類・APSはない。カメラは盗難の標的になりやすいので、持参する場合はある程度の覚悟が必要。サファリで動物の写真を撮りたいと考える人は少なくないが、最低で200mm級の超望遠レンズが必要になるので、むしろ8倍程度の双眼鏡を持参することをお勧めする(ZIKOMO121/124号参照)。高価だが日本製などの腕時計が売られている。ただ電池交換ができる場所は限られるようだ。この国では腕時計は富の象徴でありステイタスでもあるため、あまり目立つもの、高級そうなものは盗難被害を招きかねないので注意。目覚まし時計は、電池のいらないゼンマイ式もいい。
単車・自転車等
単車/自転車の貸与は「独自のペーパーテストに合格した者のみ、必要に応じて貸与」ということになっている。以前は免許を持つ隊員が希望すればほとんどの隊員に単車が貸与されていたが、最近貸与基準がかなり厳しくなっているらしい。前任者がバイクを貸与されていたからといって、後任者が同様に貸与を受けられるとも限らない。 貸与単車はヤマハDT50(かつての主流)から現地調達の125ccのバイクへと移行中。単車貸与者にはオンロード用フルフェースヘルメット(アライ)、皮手袋、雨具、携帯工具セット、空気入れなどが貸与される。自分で持ち込んだヘルメットや手袋を使う人もいる。モトクロス用のメッシュグローブは涼しくていい。 自転車はブリジストン製のマウンテンバイク(型の自転車)が貸与されている。女性用もある。貸与自転車には泥除け、前カゴ、荷台などが取り付けられており、貸与者全員にワイヤーロック、簡単な工具、タイヤレバー、雨具、空気入れなどが貸与されている。 いずれも専門的な工具は各ドミトリーにある。 隊員の単車の個人所有は禁止されているが、自転車は構わない。ただしマラウィで一般に手にはいる自転車はインド製、マラウィ国内での組み立てで、品質、精度が低く、自分で調整が必要。 単車と自転車の重複貸与は認められない。マラウィで自動車が貸与されている例はない。
食品
都市ほどいろいろ手に入り、地方だと種類が限られたり、入荷が不安定。 米はスーパーなどで普通に買えるのは長粒種だが、慣れればおいしく食べられる。JICA職員や専門家からカリフォルニア米などを分けてもらえることもある。パンも食パンなら地方のスーパーでも手にはいる。野菜は地域や季節によって違うが、トマト、じゃがいも、玉葱、人参、ナス、ピーマン、キャベツ、チャイニーズキャベツ(白菜)、インゲン、大豆などが手にはいるし、日本よりよっぽどおいしい。果物はバナナ、マンゴ、アボガド、みかん、リンゴ(輸入)など。肉類は牛、鶏、豚、山羊、ソーセージ、ハム、ベーコンなど。鶏はスーパーでは羽を抜き、胆を出した状態で冷凍で売られていて、牛より高いがおいしい。僻地では自分で絞めている隊員もいる。卵は季節、地域にもよるが大抵は入手可能。牛乳も生やロングライフがある。缶詰は物によっては高価。
スパイスは都市のスーパーならいろいろ選べる。インスタント物ではクノールなどのスープ類、韓国、東南アジア製のインスタントラーメンが都市で入手可能。紅茶は現地産のもの中心に安物から高級品まで。インスタントコーヒーは高い割にまずい。レギュラーコーヒーもある。各種100%フルーツジュースもあるがやや高価。コカコーラやカールスバーグ・ビール(いずれもマラウィ製)は地方でも飲めるし、おいしい。ウイスキー、ブランデー、ジン、ワインなど酒類はいろいろあるが、輸入ものは高価。南アのワインは$10〜15位でおいしい。BTの中華料理屋では日本酒が買えるが、高価。料理酒として代用できる安酒もある。 LL、BTには韓国や中華料理の店があるだけに、それ風の食材はある程度手にはいる。LLの荘記商店の中国醤油?は、濃い目だがほとんど問題なく使えるという意見が多い。同店の中国味噌?(赤味噌風)は一部の料理には合うが、味噌汁には日本の(食べなれた)ものがベター。高価だが、都市では香港製などの醤油も入手可。一頃米国製のキッコーマン醤油が買えたことも。ダシの素は代用が難しいので多めに欲しい。こだわる人は味醂、米酢などを。日本のお茶は持参するしかない。インスタントラーメン(東南アジア製など入手可)もいいが、うどん、そばの乾麺やスープの素があると嬉しい。そのほか漬物、フリカケ、乾燥わかめ、かつおぶし、その他乾物類などを。
2次隊は現地訓練中に新年を向かえるので、ほしければそれなりの準備を。 上記の主な野菜は種が手にはいるし、ほうれん草、大根、にらなどの種を持ち込んで育てている人もいる。
水
隊員が住む家では水道が使えるのが普通(一部の僻地を除く!)だが、その水源はまちまち。LL、BTの上水道はかなり安全だといわれており、実際生水を平気で飲む人もいるが、もちろん煮沸が安全。地方だと、ろくに浄化を行わないまま蛇口に出てくるところもあり、濁り、匂、雑菌への対策が必要。貸与されるろ過器は素焼きフィルターを使った物で、3回これに通し煮沸して飲食に使う人もいる。日本製浄水器がどこまで有効かは不明だし、使っている隊員もすくない。レイク沿いでは湖の水をポンプアップしていることが多く、住血急虫症感染の可能性が全くないとは言えない。地域差はあるかも知れないが、ほとんど硬水のようだ。断水の頻度は地域差があり、数日間に渡って続く例もある。ミネラルウォーターは国産・輸入品が売られていて、現在の在庫は比較的安定しているようだ。
台所用品
鍋、フライパン、ボール、ティーポット、密閉容器、アルミホイル、ラップ、スポンジなど基本的な台所用品は、安っぽいものも多いが普通に手にはいる。特にこだわらなければこれで十分。上質の物や中華鍋など特殊なものは手に入りにくいし、高い。食器は陶器やホーロー、プラスチックのお皿やカップ、ガラスのコップなどは普通に売られているが種類は少ない。日本のお箸、お椀、茶碗、ドンブリ、湯飲みなどあると気分がいい。包丁や缶切りは良いものがなく、日本製が欲しくなる。研ぎ器や砥石も欲しい。欲しい人は皮剥き器、おろし金などを。 前出のLLの荘記商店では箸、菜箸、串、楊枝などが、またBTの某雑貨店で中華風ドンブリ、れんげ、日本の茶碗などが売られていたが、常時在庫があるかどうか不明。デッザ焼きの食器は隊員にも人気があるが、デッザ(LLからバスで約1.5時間)に行かないとあまり手に入らない。前任者から家財を引き継ぐとしても、お箸、菜箸、包丁、しゃもじなどは痛んでいることが多い。
台所の熱源
都市では電気クッカー(オーブンなどを兼ねた大型の物が主流。備え付けのことが多いが、まれに自分で買わなくてはならないこともある)。ただし都市でも薪を使う家もあるし、地方でも電気さえ通じていれば小型のクッカーを買ってきて使える。 全く電気が使えないところでは、薪だけでは大変なので灯油コンロを使用している隊員が多い。これは停電時など非常用にもいい。現地でも売られている(石油ストーブと似た構造の芯式のが一般的。他に加圧式のもの)。
灯油が使えるアウトドアストーブを持っている人は持参すると良い。ちなみにホワイトガソリン用やガスカートリッジ式のアウトドアストーブは燃料が手に入らないので役に立たない。レギュラーガソリン用ストーブも燃料の精度が低いのでトラブルが頻発する。 (参考;灯油をつかうストーブの場合、精度の高い燃料でも詰まったりするので、最初からメンテナンスしやすくできている。)
風呂、トイレ、洗濯、掃除など
隊員が入っている家では電熱式温水器が使えるシャワーまたはバス、水洗トイレが一般的だが、都市部でも例外はある。掃除、洗濯はハウスキーパーを雇って彼等に任せている隊員がほとんど。 石鹸、歯磨き粉、洗剤などは普通に手にはいるので、当面の分があれば十分だろう。シャンプー/リンスはやや高価、主に都市で。レブロン、ティモテ、サロンセレクティブなどのシャンプー、石鹸はラックスが高級品として売られている。歯ブラシ(特に良質なもの)はなぜか在庫が少ないしやや高め。ヒゲ剃りはジレットなどがある。電気ヒゲ剃りなら替え刃を忘れずに。トイレットペーパーは一般的な製品でも十分使えるし、日本並の良質の製品も買える。タオルは持参した方がいいだろう。垢すり用のナイロンタオルなどが欲しい人は持参を。 ドミトリーには調髪用のハサミ、電動バリカンがあるが、状態があまり良くない。個人でこれらを持ち込んでいる人もいる。 洗濯物用の小物干しを持参すると便利。掃除道具はこちらで買える物で十分だと思うが、日本の短いホウキが1本あると自分で掃除するとき楽かも(現地の物は植物の繊維を丸く束ねただけで効率が悪い)。
生理用品
<男性用>AIDS対策のため、チシャンゴという銘柄のものがいたるところで売られている。サイズはやや大きめ(らしい)。ま、用意するもしないも各自の考え方次第。
<女性用>こちらの物は品質、サイズ等に難があり、すべて持参したほうがいい。
化粧品
日焼け止め、化粧品は欲しければ自分にあったものを持参した方がいいが、使ったのは最初だけ、という人が多い。レブロンのムースなどがある。乾燥防止用にクリーム、ローション、リップクリームなど。
寝具
ベッドは職場で用意するのが原則で、毛布や枕まで用意されている場合もある。シーツは専用のものも手にはいるし、いろいろな布地が売られているので好みで選べるだろう。寝具は毛布が一般的で、いろいろ売られている。布団の類はない。暑い季節用にタオルケットを持参するといい。来客、旅行用に、3シーズン用寝袋が便利なことがある。蚊帳は訓練所で販売されるが、前述のとおり一本吊の円錐形の物(シングルベッド用)が支給されるし、余分が必要なら買える。日本製の箱型は通常は固定しにくい。
防犯用品、工具
南京錠の類は買えるが良質のものはかなり高価。中型の物を数個持参したほうがいいかも。あまり役に立たないと言われている番号式の錠も、使う場所によっては有効。取り付けの金具、かんぬきなどはこちらで買える物で十分だろう。痴漢対策用のブザー、ドアの開閉に反応するチャイムなどは使える。鍵を5本以上持つことも珍しくないので、それなりのキーホルダーが欲しい。(防犯対策については、ZIKOMO各号やマラウィJOCV防犯委員会編/防犯ハンドブック1/2参照) 工具類は中国製等がいろいろ手にはいるが、品質を求める人は基本的な道具くらいは持参した方がいい。特に新規の家の場合、鍵の取り付けなどの際にしっかりしたドライバーが欲しくなる。建具などに固い木が使われていることもあり、ネジなどの下穴を開けるキリがあればは助かる。また木ネジは粗悪で簡単に折れることがあるので、鍵の取り付け用に大小数種類を少し持参したほうがいいかも。眼鏡、カメラ用に精密ドライバー。ツールナイフ(いわゆるアーミーナイフ)はシンプルな物でよいので上質のものが1本あると便利(機内に持ち込まないように!)。
そのほか
マッチ、ろうそく、灯油ランプは普通に手にはいる。使い捨てライターもある。オイルライターはあまり一般的ではないが、都市でオイルなどが入手可能。 ティッシュはあっても高価なので、トイレットペーパーで代用するのが普通。 傘は大きくて派手なもの(本来ゴルフ用だと思う)は売られているが、折り畳みの傘を持ってくると便利(雨期に入国する2次隊のみなさんは手荷物で)。 殺虫剤類は南ア製で日本の物よりかなり強烈。ゴキブリ対策にホウ酸ダンゴは有効。アリが苦手な人はアリ用の薬があるといいかも(台所などに大量に侵入して来ることがある)。蚊取り線香、蚊取りマットは支給されるが一般にも市販されている。 ビニール袋は大きなもの、透明なもの、丈夫なもの、密閉できるものなどはないので、ある程度持参すると便利。 眼鏡は都市で作れないことはないが、予備を持参した方がいい。使い捨てコンタクトレンズの愛用者もいる。
たばこ
国産、輸入物(マルボロ、ロスマンズなど)といろいろ。メンソールもある。BTには輸入タバコ類を安く売る専門店さえある。
趣味のもの
スポーツ用品、アウトドア用品、釣具、楽器など趣味的なものは、一部リンベなどで買えるが、基本的には持ち込むか、通販を利用することになる。 7〜8倍の双眼鏡(サファリ・バードウォッチング用)は是非ほしい。星座早見表は南半球対応のものを。
おしまい!!
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