アフリカ開発メーリングリスト上に寄せられた情報などからアフリカについての一般書籍をまとめました。今のところ、日本語のもののみです。新情報や異なった視点での書評など、お待ちしております。
<データの読み方>
○「書籍タイトル」 著者(または編者)、発行年、出版社 の順。書評の最後にある(氏名)は評者。書評の著作権・文責は評者にあります。
社会・歴史
戦争・紛争
政治・経済
国際協力・援助
宗教・文化
滞在記・活動記
農林水産
自然環境・野生生物
文学(小説・詩集)
旅行(旅行ガイド・旅行記)
子供向け(全ジャンル)
○「アフリカのいのち 大地と人間の記憶/あるプール人の自叙伝」アマドゥ・ハンパテ・バー(樋口裕一・山口雅敏・冨田高嗣 訳)、2002、新評論
マリ共和国の偉大なる作家アマドゥ・ハンパテ・バーの自叙伝。アフリカの歴史と人々の暮らしが生き生きと明るく描かれています。(木村)
○「アフリカの都市人類学:都市を飼い馴らす」 松田素二、、河出書房新社
ナイロビの出稼ぎ民の町と都市社会や出身村との関係を、著者はそこに住み込んで研究しました。(白鳥)
○「表象の植民地帝国――近代フランスと人文諸科学」 竹沢尚一郎、2001、世界思想社
初期の探検家や植民地行政官には、アフリカ文明を尊敬のまなざしで眺める者もいました。そうした視線が、市民革命、産業革命をへて蔑視に変わり、収奪の対象としてのみこの地を見るようになっていく。その変貌を、本書は豊富な史料にあたりつつ跡づけています。(中川)
○「新書アフリカ史」 宮本正興・松田素二/編、1997、講談社現代新書
600ページ近くあるので全部読むようなもんじゃないかもしれませんが、一冊で全地域・全史が載っており、一部自然科学の領域もカバーしているところがお得。(中川)
○「アフリカ比較研究:諸学の挑戦」 平野克巳/編、、アジア経済研究所
経済研究、農業、市民社会、紛争、宗教、歴史などについて、アフリカを相対化して見ようとする研究の数々がおもしろいです。(白鳥)
○「アフリカの都市的世界」 嶋田義仁・松田素二・和崎春日/編、2001、世界思想社
ジャングルとサバンナ、野生動物と「部族」……アフリカ大陸を広く深く踏査してきた日本の人類学者が、お決まりの「未開」イメージを覆し、伝統文化の創造性と現代都市のダイナミズムを描く。日本発、都市人類学からの挑戦。(中川)
○「部族と国家―その意味とコートジボワールの現実」 原口武彦、1996、アジア経済研究所:アジア経済出版会
部族とはどのような性格の集団であり、国家建設の過程でひとつの国民として統合され消滅していく存在なのか。また、いわゆる政治的民主化の制度的表現のひとつとして導入されつつある複数政党制は、多部族性という条件のなかでどのような展開を遂げるのか。このような問題意識のもとに、コートジボワールの動態を具体的に検討する。(福井)
○「日本人とアフリカ人―この目で見た民族・人種問題」 立石俊一、1994、PHP研究所
アフリカ人の日本人に対する優越感と欧米人にはコンプレックスについて、それを理解しないと彼らとつきあえない、国際協力なんてできない!という、過激な思想の本です。(福井)
○「可能性としての国家誌:現代アフリカ国家の人と宗教」 小川了、1998、 世界思想社
植民地支配、土着の王による圧制や奴隷狩り、イスラム教、都市化、世界経済へのつながり、そうしたものに翻弄されながらも、したたかに対応して生きている人々の姿が面白い、と思いました。(野田)
○「現代アフリカと開発経済学:市場経済の荒波のなかで」 峯陽一、、日本評論社
アフリカの歴史からセンの政治経済学までカバーして、アフリカの歴史からなにが学べるかを問う本です。(白鳥)
○New!「カラシニコフ」松本仁一、2004、朝日新聞社(1400円+税)
AK47に代表されるカラシニコフ自動小銃。その「小さな大量破壊兵器」を切り口にしてシエラレオネ、ソマリア、南アなどでの現地取材、AK銃の開発者カラシニコフ氏へのインタビューなどから国家・軍備・戦争・内戦・武装勢力・テロ・犯罪・少年兵・和平と復興などの内側を鋭く描いています。(栗原)
○「ピースブローカー・平和の商人を追って」 酒井裕、1998、徳間文庫
冷戦後に姿をあらわした「ピースメーカー」を丹念に追った著作。元プロの軍隊がビジネスとして現場に入る姿。決して善し悪しを問うのではなく、見えにくい「現実」を見えにくい側から書いていて、内戦後の国の全体像がつかめる感じ。(かとう)
○「人道的介入−正義の武力介入はあるか−」 最上敏樹、2001、岩波新書
アフリカ中心ではないのですが、戦後の軍事介入やNGOの介入、特に「人道的」と言う冠が着いた介入について。ソマリアの国連軍が介入したUNOSOMのケースを過剰な介入とし、ルワンダのケースは過少な介入とし、誰が、どのように、どんなタイミングで介入した かということを細かく見ています。(かとう)
○「アフリカ21世紀―内戦・越境・隔離の果てに」 NHK「アフリカ」プロジェクト、2002、日本放送出版協会
新世紀に入った現在も「支配の後遺症」に悩むアフリカ諸国。混迷の渦中に足を踏み入れた取材班が現地最新情報をレポートする。
昭和28年、学費だけでも苦しかった大学1年の青年が、陽のあたる場所を求めて米国留学を決意し、カリフォルニア大学、コロンビア大学院を経て、国連本部で働き始めた。開発分野では日本人職員第1号となった著者が、世界平和や発展途上国の経済振興に尽力した軌跡を綴る。本書は定年退職後、母校・関西学院の教授となった著者が、意欲的な学生に米国での苦学生活や国連の可能性を質問されたことがきっかけでまとめられた。強い信念に基づく国際奉仕の心とチャレンジ精神を若者に伝える自分史!(版元)
○「援助する国される国:アフリカが成長するために」 服部正也、、中央公論新社
ルワンダ中央銀行総裁、世界銀行副総裁を歴任した著者の、援助の現場でのアフリカへの関わり方について遺稿集。(白鳥)
ファッション、料理、手工芸品、アートを通じてもっと身近にアフリカを感じるシリーズ「見る・つくる・知る おしゃれなアフリカ」の第1弾。ドレスやアクセサリーの紹介から作り方まで豊富な写真とイラストを使い、オールカラーでわかりやすく解説。ものづくりの中からアフリカ文化を理解していく、総合学習また開発教育のテキストとして、子どもから大人まで楽しめる1冊。(くるみ)
○「アフリカの音の世界〜音楽学者のおもしろフィールドワーク」 塚田健一、2000、新書館
本ですから当然音はないんだけど、写真や図、文章表現などでとーても感じるものがあります。いろいろと楽器をを工夫して、演奏したり表現したり、というのが伺えます。(中島)
○「仮面パフォーマンスの人類学――アフリカ、豹の森の仮面文化と近代」 佐々木重洋、2000、世界思想社
カメルーンの熱帯雨林で著者が出会った仮面結社。男仮面・女仮面・老人仮面・泥棒仮面・豹の仮面……その儀礼とパフォーマンスの魅力をあますところなく描き、近代アフリカのダイナミズムをあぶりだす。また、憑依の演技性について、美的・感性的観点から斬新な解釈を施す。(中川)
○「ケニヤ山のふもと 」 ジョモ・ケニヤッタ(野間寛二郎/訳)、1962、理論社
女子割礼とキクユ人の成人儀礼としての役割について。
○「裸のアマン : ソマリ人少女の物語 / アマン口」 ヴァージニア・リー・バーンズ, ジャニス・ボディ構成(高野裕美子/訳)、1995、早川書房
アマンというソマリ人女性のライフ・ヒストリーです。現地の文化に女子割礼が根ざしたものであるということがよくわかる、いい民族誌でもあると思います。女子割礼およびアフリカの女性の生活について全般的に知りたいと思われる方にはこの本をお薦めします。
○「ストリートの歌・現代アフリカの若者文化」 鈴木裕之、2000、世界思想社
通算5年ほどアビジャンに滞在し、「ヌゥシ」というストリートのスラングを習得、自動車見張り番などの真面目なストリートボーイ、ルバと呼ばれる肉体派の不良ストリートボーイ、レゲエの影響を強く受けたラスタ風ストリートボーイの生活を追いかけ、そこから華々しくデビューしていったミュージシャンをレポート、その歌詞の意味を探るといった、とても面白い本です。(境)
20年ぶりに訪問したタンザニアで、スワヒリ語の錆を落とした話、20年前に解剖学や写真の現像を指導したかつての学生たちと再会したエピソード、ワールド・ビジョン・ジャパンのワークキャンプで学校建設作業に参加したこと、などを通して笑顔に満ちた「スマリング・ピープル」の姿が身近に感じられる本です。(斉藤)
○「タンザナイト:僕の職場はタンザニア」 野田直人、、風土社
DWML管理人である野田さんの、タンザニアにいた頃の日々の様子が描かれています。(白鳥)
○「アビジャン日誌」 原口武彦、、アジア経済研究
○「おしゃべりなタンザニア」 木村映子、1995、東京新聞出版局
○「アフリカ33景」 伊藤正孝、、朝日文庫
朝日新聞の特派員だった人が、実際に触れたりした人を通して、アフリカを描写しています。内容は多岐にわたっていますが、歴史にも突っ込んでします。私がアフリカを好きになったきっかけの本がこれです。ちなみに絶版で著者も他界していますので、あるなら図書館か?(斉藤)
○「神よ、アフリカに祝福を」 沼沢均 著、、(出版社失念)
この人は共同通信の特派員(ナイロビ)ですが、上記の本よりもう少し現実に起きている問題に焦点を当てている。あまり歴史っぽくはなかった気がします。ソマリアで民衆に銃を向けてしまった国連兵に関しての話などがありました。何年か前、飛行機事故でお亡くなりに。(斉藤)
○「ムチョラジ!」 坂田泉、2001、求龍堂
著者の坂田泉さんは、94年にJICAから、ケニアのジョモケニヤッタ農工大学で建築論と設計を指導した建築家です。1年間にナイロビで休日に道ばたの人々に声をかけて、スケッチしました。そのスケッチと人々のことを文章にしたもので、美しい本ができました。坂田さんの優しい視点と人々の姿が伝わってくる、とてもいい本です。また、アフリカで教えること、技術移転ということについても、自分の言葉で語られていて、とてもしっくりきます。ちなみに「ムチョラジ」とは絵描きという意味だそうです。(志賀)
○[特集/アフリカ農村開発]IDCJ Forum 22号(2002.3)、国際開発センター
アフリカの農村開発について、人類学、セクタープログラム、伝統的組織ベースの開発など、おもしろいペーパーが集められています。(白鳥)
○「緑の冒険―沙漠にマングローブを育てる」 向後元彦、、岩波新書
マングローブについて。(福井)
○New!「アフリカ自然学」 水野一晴(編著)、2005、古今書院
多数の若手研究者たちがアフリカの自然環境を多角的に捉えたユニークな専門書。 (栗原)
○「ゾウの歩んできた道」 小原秀雄、2002、岩波書店(岩波ジュニア新書412)
アフリカゾウの生態とそれを取り巻くアフリカの動物たちの世界、そしてアフリカゾウの保護のあり方を語っている。「ジュニア新書」とはいえ、内容は高校生以上の一般向けだろう。 (栗原)
○「アフリカで象と暮らす」 中村千秋、2002、文芸春秋(文春新書)
筆者はケニアのツァボイースト国立公園でアフリカゾウの研究に従事する研究家。が、コテコテの学者というより、ナチュラリストとしてアフリカゾウ、その生息地域、そして地元住民の生活を、歴史や文化を含めて深く見つめている。地元村落の自立支援を通じて、アフリカゾウとの共存を受け入れてもらおうとする姿は、一般的な野生動物問題という枠を越えている。(栗原)
○「生きもののおきて」岩合光昭、1999、筑摩書房(ちくまプリマーブックス133)
著明な動物写真家である筆者が、セレンゲティ国立公園で撮影した写真を交えながら、自然と生き物についてつづったエッセイ。(栗原)
○「マイ・アフリカ」 サバンナクラブ編、1981、リブロポート
主に東アフリカでのサファリにハマッた日本人たちの愛好会・サバンナクラブのメンバーによるエッセイと写真。(栗原)
○「フィールドガイド・アフリカ野生動物」 小倉寛太郎著、1994、講談社ブルーバックス
サバンナクラブのリーダー的存在・小倉氏がまとめた東アフリカ向けの写真図鑑。日本語で書かれたアフリカ動物図鑑として完成度は高い。国立公園ガイドも。(栗原)
○「東アフリカの鳥」 小倉寛太郎、1998、文一総合出版
上の「野生動物」と同じく小倉氏のよる野鳥図鑑。野鳥マニアはこちらも。(栗原)
○「自由へのはるかなる旅」 ママ・カクマ、2002、評論社
ケニアのカクマ難民キャンプで収拾された詩47編からなる詩集。英語の原文、日本語訳、作者の簡単な情報、作者の出身国の政治情勢、またカクマキャンプのスナップ写真がちりばめられています。(石谷)
○「地球の歩き方」 ダイヤモンド社
言わずと知れた有名な旅行ガイド。旅行者から集めた情報が多く、内容が古かったり誤っていることもあるので「地球の迷い方」と酷評する人もいる。しかしこれほど僻地の情報を扱っているガイド本もそうはない。(栗原)
○「フィールドガイド・アフリカ野生動物」 小倉寛太郎著、1994、講談社ブルーバックス
サバンナクラブのリーダー的存在・小倉氏がまとめた東アフリカ向けの写真図鑑。日本語で書かれたアフリカ動物図鑑として完成度は高い。国立公園ガイドも。(栗原)
○「サファリへ行こう〜ヒサ版サファリマニュアル」 ヒサクニヒコ、1998、JTB
マンガ家の著者が書いたサファリガイド。基本的な楽しみ方から指南。イラスト図鑑もさすがにうまい。サファリ初体験の方にはオススメ。(栗原)
○「タンザニア : サバンナの小さな王様ラジャブ(世界の子どもたち:シリーズ25)」 中村晴子、1989、偕成社
世界の子どもたちシリーズには、アフリカの国々としては、他にブルキナファソ、エジプトがあるようです。(中島)
○「きみにもできる国際交流 14:ケニア」 西江雅之/監修、こどもくらぶ、2000、偕成社
(中島)
○「世界のむかし話 13:タンザニアのむかし話」 宮本正興、1991、偕成社
(中島)
○「ありがとうアフリカ」 チロンボ・ンゴイJR、1991、ほんの木
スワヒリ文化だけでなく、ブラックアフリカに共通するアフリカの生活が描かれている本です(あまりどこのアフリカの国かわからないような書きかたの工夫がしてありますが、あきらかにケニアとわかる部分もあります)。小学生むけと思われ、漢字にはすべてふりがながふってあります。(門)
○「たみちゃんと南の人々」 21世紀とともに生きる地球の仲間/編・神奈川県渉外部国際交流課/企画、1987、明石書店
中高生むけです。現在このシリーズはPART3まで続編がでておりでかい本屋なら売っております。ケニアの記述はPART1に少し出てきます。ウガリの話しやハランベーの話し、ナイロビの都会の話し、農村の話し等ですね。この本は現地の文化を知るにとどまらず、「ハンバーガは熱帯林破壊につながる」的な社会問題を考える開発教育のような視点ももりこまれております。このシリーズのいいところは、子どもが参加出来る様々なイベントやを扱う団体やその他の情報が満載されているところです。(門)
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