2007
07/9 時計2
つづく内容ですが、そんなことを思いながら、クレドールのデザインについて考えてみました。これが微妙なんですね。雑誌でクレドールの企画担当者の方がクレドールというのは"くずし"だと言ってるんですが、確かにデザインとして崩れてるですよね、これが。
スイスの時計の場合、好き嫌いは別としてデザインとしては、それなりに大人で、完成されてるように思うのですが、その完成された領域に踏み込むデザインが、子供ぽいんです。シチズンも同様。本気でスイスの高級?時計市場に参入する気があるのかって思うぐらいデザインが子供ぽい。
クレドールの新機種の文字盤には、2 4 7の数字が書かれているのですが、ttp://www.credor.com/lineup/node/index.html これの意味が、24時間7日間という意味だそうで、「すべての人生は247に関係してる」っていうキャッチコピーなのですが、あまりに素朴で笑ってしまいます。誰が247を見て、人生を考えるんでしょうね、5万円の時計ならいざ知らず、100万円の時計でこれが"くずし"だと言われても、ついていけないですよ。
カメラの場合、デザインやブランドよりも機能が優先される傾向が顕著ですが、時計の場合、性能的には1万円のクォーツの方が100万円の機械式時計よりも良いわけですから、決め手はデザインとブランド力だと思うのですが。これは、セイコーのもう一つの高級ライン グランセイコーのデザインがあまりに実用時計を意識しすぎてデザイン的に遊びがなさすぎることから、きっとクレドールのラインは崩しすぎてるんじゃないかと思います。
欲しいのは、バランスのあるデザインなんですけどね。そういうわけで、Node GCLL997にした理由は、一番まともなデザインなのだけど、ストライクではなくてボール2つ分ぐらいのボールなデザインがいいかなと思ったからです。スプリング・ドライブの運針の魅力が、ボール2つ分ぐらいのボールなデザインでも手をつけることになったわけです。ttp://www.credor.com/lineup/node/reference/gcll997.html
まず針の色、青い色ですが、この色は青針といって鉄の焼き加減にて青く焼けることを利用したものなので、よく時計に利用されるものですが、別に青でなくてもいいように思います。(クロとか、シルバーでも良いかと)
この時計のいちばんよくわからないデザインは、ムーンフェイスのとろで、なんと白い文字盤に白い月なんですね。よく見ると、白い月は少し素材が違うのですが、白に白を重ねる大胆さが露骨というか、デザイン的にはルールから外れるわけです。これは意図的にやったんだと思うのですが、普通はストップがかかりますよね。それをかけないところが、魅力なのですが、行き過ぎると247になってしまうわけで、勝手ながらクレドールの行く末を心配してしまうわけです。新規参入者が相手を選別してるんですから、これで付加価値率の高い商品が売れるわけないだろうと思うわけです。グランドセイコーの反動としてのクレドール。
時計について
書くのも何なのですが、私の物欲はどうも巡回しているらしく、レンズ→自転車→時計→楽器→レンズという順番で回っているようです。以前はワインも好きだったのですが、それなりに極めようとするので、今回は時計への欲望が抑えられませんでした。ラカンのいうaなのかなぁと思ったりしますが、それはともかくして時計のことです。東京のレモンのように時計とレンズ(カメラ)というのは、いずれも精密機器つながりがあるのか、好きな人は重複するようで、多くのカメラ屋さんもこれからは時計も扱ったら、お客さんも増えるのにと思います。
さて、今回、何を購入したかは別として、時計の世界について、この1ヶ月ぐらい、ずっーと欲しい時計を物色していました。きっかけは、スィープ運針です。もともとセイコーのスプリングドライブの針の動きを見たときに、これはいいなぁとおもったのだけど、家内から何かんがえてるのかと怒られて、結局シチズンの電波時計を購入したのです。しかし、年をとると、風情を愛でる力が出てくるというか、時間を感じるようになるというか、クォーツのカチカチと時間を非連続的に刻む秒針の動きは、なんか味がないように思うようになりました。時間は連続的なもの、まぁ、どうでも良いことなのですが、欲望というのは、そういった下らないことに対象を見いだすわけです。
で、いろいろ雑誌見て考えたのですが、なんか違うのですね。どうして、こんな時計がこんな値段なのか? レンズの場合だと、原価はよくわからないのですが、「写り」という結果があるので、ツァイスだろうとライカだろうと「写り」が全てで、その「写り」と値段のバランスが比較的公正に市場が形成されていると思うのです。
つまり、比較的独占市場なのですが、代替も効き、同時に写り比例して値段がつけられている、まぁ、中古市場の価格バランスがいいからでしょうが、効率的な市場が形成されているように見えます。一方、時計のマーケットの方は、初心者の私が言うのも何ですが、完全に逆選択の状況になっており、良いもの→価格が高いではなくて、価格が高いもの→良いもの、という感じなのです。クラスというものが存在する社会においては、そういうこともあると思うのですが、車などに比べれば大して精密機械でもない「時計」が、いかにも精密であるというイメージで高価なプライスタグがつけられ、それが「写真」によりイメージが増幅される仕組みというのは、何か違うなぁ、とクラスのない国の人間は思ってしまうわけです。
日本で売られている50万円クラスのスイス時計の汎用ムーブメントの値段って、3万円ぐらいじゃないかと思いますが、そのムーブメントに装飾して50万円とか100万円とかで売るわけですから、利益率は相当高いはずで、まぁ、それかせステイタスだと考えることもできますが、単にぼられているだけともいえます。(ただ、中にはいいものもありますが、一般論として)
いろいろと書きましたが、経済合理性で割り切れないものが、時計にはある、ということです。それは時計が時間を計るものとして、人生の一瞬を感じさせるからだと思います。カメラも時計もmoment、「瞬間」を感じる点でつながっているのかもしれません。
で、カメラの分野は、日本メーカーが世界を独占していますが、時計の方はなかなか苦戦しているようです。性能面では一流ですが、カメラとは違い、ブランド性が重視される世界では、日本のメーカーの時計といのはマニアの方にはあまり受けていないようです。マニアでない私が見ても、いろいろとあるスイスやドイツの時計と比べ、欲しいなと思う時計はあまりありません。
まず、デザイン。ブランド価値というのも、あるよでないような気もするのですが、時計を選ぶ基準というのは、一定のムーブメントの精度とブラインドと外装、デザインだと思います。私のように各メーカーの歴史を知らないものは、あまりブランドを意識しないせいもあり、やはりデザインで選ぶことが基準になります。そのように考えた場合、日本のメーカーの時計のデザインは、量産の時計には良いものもありますが、一定以上のクラスでは厳しい感じがしました。
あまり冒険できないのか、よくわからないのですが、いろいろと調べて、候補に残ったのが、シチズンのカンパノラとセイコーのクレドール、海外のメーカーではゼニス、クロノスイスなどですが、海外のメーカーの時計はなんというかマーケティングに乗ってかっている感じで、ルイビトンのバックのような感じがして、候補から外れていきました。最近は、文字盤でのスケルトンが流行っているようですが、表側からムーブメントを見せるというのは、私の基準では、なんというか下品な感じがします。(好き嫌いの問題なのですが)
結局、国産志向(レンズは外国製品志向なのに反対ですね)で、シチズンのカンパノラとセイコーのクレドールにしょうかと思いました。シチズンの方は、写真では良いのですが、現物は少しくだけた感じで、ビジネスには使えるわけもなく、結局、セイコーのクレドール Node GCLL997にしました。
最初のスィープ運針に戻ったわけですが、この時計も仕組み上はハイテク、スプリングドライブですが、これを機械式と考えるのは無理であり、基本はクォーツのようなものです。違うのは、秒針が連続的に動くことで、私の趣向はこれで満たされるわけです。機械式かどうかではなく、可能な限り、連続したスィープ運針を求めていたわけですから。機械式を求めているというよりも、スィープ運針を求めて機械式時計に行く人は多いのでないかと思うのですが、そうでもないのかなぁ。機械式=手作り感を求めるのなら、最近の時計よりもアンティークに行かざるをえないと思うのですが、機械で作った機械式時計に温かみを感じるというのはブラックな話でしょうし。
ただ、自分で言うのもなんですが、ただのクォーツの時計をスィープ運針にすれば済む話で、別にスプリング(ぜんまい)を動力源にする必要はなく、エコドライブでもいいわけです。仕事柄、マーケティング的に考えてしまうのですが、シチズンが最近のデザイン(エコドライブ、電波、薄型)で完全スィープ運針の時計を売り出したら、機械式時計の世界って危ないんじゃないかと思うのですけど、少なくともクレドールは全滅しそうだけど、そんな単純な世界でないのかなぁ。
(つづく)
5月19日 思い立ったら
吉日というか、ゴールデンウィークを前に浮かれたのか、Colnago の CAMBIAGOを購入して、今のところ、順調にサイクリング生活を送っています。
これまでMTB のTrek Y11に乗っていたんだけど、フルサスで重いのでクロスバイクがほしくて、いろいろと探しました。
クロスバイクというのは、ロードレーサーとMTBの間ぐらいで要は待ち乗り用の速い自転車、という感じのものです。ロードレーサーで歩道を流すのはちょっと抵抗があるとか、MTBでサスペンションまではいらいないという場合は、この種のバイクが適しています。まぁ、逆に言うと中途半端なわけですが、私が行きたいと思うところの道路事情を考えると、これで良いと思いました。
で、COLNAGOのCAMBIAGOなのですが、TREKの経験から自転車というのは思い入れがないと長く付き合えないと思っていたので、いろいろなクロスバイクのなかから、思いが入りそうなのを選びました。
普通に考えると、こんなバイク誰が買うのかなぁと思うわけですが、年式落ちで安く買えたので、いろいろ悩むよりも走り始めることが大事と考えた末でした。
デザイン的にはtyrellのフレームをクロス用に改造するのもいいかなと思ったのですが、これだと完成車で35万円ぐらいだろうし、そももそフレームのジオメトリーがロードなわけでどうかなと。だったら同じスカンジウムでこちらの方がとなったわけです。
この自転車で
5/12 山科~大津~瀬田~烏丸半島~大津~山科
5/18 山科~嵐山~久我橋~中書島~彷徨い~六地蔵~山科
5/19 山科~六地蔵~中書島~四条~出町~四条~山科
を乗っています。簡単にいうと、京都半周というところですが、嵐山まで1時間程度で行けるわけですから、カメラを積んで撮影に行くのは、それほど億劫なことではありません。
07/1 新年あけましておめでとうございます。
昨年は忙しくて、1週間毎の更新も途絶えてしまいました。写真を撮ること自体は続けているのですが、デジタルにシフトしすぐに写真が見ることができるようになったため、それをHPに掲載するのは億劫になりがちで。デジタルの良いところは写真を撮ってすぐに見ることができるところですが、同時に記憶を辿るような感嘆からは遠のくため、これでいいじゃないで終わってしまうのですね。
写真を見て、これ予想した以上によかったなんてことはあまりないわけです。写真をコントロールしているというか、されているというか。だから多分、写真を見て感じることが少なくなっているわけで、それがHPの更新頻度が落ちている理由にしたいところです。でもね、もうフィルムに戻れないですよ。現像に行かなくていいわけだし、EOSはしょぼいけれど、いろんなレンズに出会えるわから。
今年、出会ったレンズは、ライカのVarioApoElmarit 70-180、CONTAX S-Planar100/4、Planar 100/2、Zuiko 100/2、それからSigma 70/2.8 macro、X-Fujinon50/1.2、Summicron50/2R(1st)、Apo Lanthar180/4。売ったレンズは、Planar110/2F、Sonnar180/4、MakroPlanar100/2.8でした。やはり645のレンズは使わないので、代わりにVAEを購入したわけです。おくればせながら、nonZeissというか、Zeiss以外の35mmレンズではライツとFujinonぐらいしか興味がなかったのですが、オリンパスやシグマまで手が伸びてきました。
Zuiko100/2は、本当に綺麗な描写でファンダーを見ているだけで飽きませんから、EOSに感謝しなくてはなりませんね。このレンズ、性能的にはPlanar100/2の方が上なのだけど、情緒性があるというか、ZeissのApoレンズ(ApoMakroPlanar120/4)のような描写をします。不思議ですね。このレンズは、恐らくPlanar100/2を目標として開発されたのでしょうが、性能よりも描写を優先したのかもしれません。
Sigma 70/2.8なども、フィルムでのPlanar 55/1.2のような、ピント面が浮き出る描写に驚きました。デジタルだと、これぐらいの性能がないと、ピントが走る描写にはならないのですね。これが作れるのだったら、55mm f2、10万円ぐらいでPlanar 55/1.2のようなのを作ってほしいと思います。レンズ専業メーカーというのは、安かろう悪かろうというイメージが先行していましたが、デジタルでレンズ性能が厳しくなっていることがかえって、レンズ専業メーカーの開発力を出しやすくなっているように思います。今回のSigma 70/2.8の描写を見ると、そろそろ高級レンズを出しても良いんじゃないか、それを受け入れる素地はあるのではないかと思いました。70/2.8ももう少しコストをかけた鏡胴で8万円といわれれば、それはそれでアリかなと。
全部のレンズを説明する気はないのですが、VarioApoElmarit 70-180、CONTAX S-Planar100/4についてだけ話をします。まずS-Planar100/4ですが、近接での描写はデジタルでも追いつかない感じで、一定の距離範囲の撮影ではこのレンズにかなうレンズはないでしょう。倍率1:3のMTFでミリ40本が0.8を超えるようですが、このあたりが高画素のデジタルでの目標値となるのでしょうか。
VarioApoElmaritは、MTFを見る限り、かなりのレベルにありますが、ズームであるのに色艶がありピントが走るレンズでした。一度、他の単焦点100mmレンズと比べてみようと思いますが、100mm前後がこのズームレンズのピークの性能を発揮するので、恐らく単焦点100mmレンズと同等が以上の結果になるのではないかと思っています。単焦点を選ぶかズームを選ぶかは、撮影スタイルで決めるだけです。このレンズを購入した結果、単焦点のレンズ、Planar100/2やZuiko100/2が購入したくなったわけです。
いろいろとあった1年間ですが、傾向としては徐々にnon Zeissに向かっていくような気がします。フィルムへの回帰はないのですが、仕事が多忙のため撮影機会が減少しています。どうなることやら。


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