CONTAXユーザーのためのEOS 5D update 05/12/28
1.はじめに
この秋は、ずっとこのカメラで通した。一眼レフのテジカメは初めて。
CONTAXユーザーに参考になればと思って、断片的に書きます。
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EOS 5DのCanon取締役のインダビューを読んでいたら、このカメラが中判ユーザーの取り込みを狙ったという内容が書かれていて、大変興味を持った。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2005/10/17/2470.html
「岩下 中判フィルムで写真を撮っている方々というのは、我々にとっては未知の新規市場です。これまでキヤノンは35mmフィルム以下のフォーマットでしかカメラを製品化していません。キヤノンにとっての新規市場で新しい顧客を獲得するために、あえてフルサイズにこだわったのです。」
そう、私は狙いどおりCANONユーザーになったわけだ。
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2.画質
まず画質について。これが一番気になる人多いでしょ。
解像度はシャープネスをかければ、645以上。シャープネスなしだと645以下という感じで(いずれにせよ35mmフィルムは軽く超えている)、フィルムでも輪郭強調されているようなので、シャープネスの有無は簡単な問題ではないようだけど、少しシャープネスをかけると、645以上の解像度になるので、まぁ、不満はない。
諧調性、これはフィルムの方が自然。フィルムの歴史というか技術蓄積で、成熟した自然な絵になっていますが、デジカメはまだ発展途上という感じがする。ハイライトがあと一段カバーが必要、色飽和が早くて、色の出方がぎこちない。これはまだまだと感じた。ゆえに露出が難しい。ハイライトがすぐに飛ぶので、何が適正露出なのかわからない。最近は飛ばしても良いという前提で撮りたいものの色を基準に露出を決めているが。
感度・ノイズすべてフィルムを軽く超えている。
結論としては、三脚立てて、ISO100でとって、それなりに重いカバンを持ち運べるなら、画質の方はCONTAX645で十分。まぁ、あと3~5年ぐらいしたら、ハイライトと色飽和、色のバランスなどがクリアされてくるでしょうから、そうなると645を超えたことになるのでしょうけど。画素数的には1000万画素で十分。
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3.最大のメリット
ただ、私にとってEOS5Dを使って一番良かったのは、現像に行かなくて済んだこと。現像代がいらないのではなくて、待たなくて良いこと、時間が節約できることが、実は一番のメリットだと感じている。例えば、現像所に行って帰ると、少なくとも休日の午前中(3~4時間)ぐらいは、潰れてしまう。サラリーマンで土日しか行く時間がないとすると、気持ち的には休日の1/4ぐらいが現像のための時間となる。これは良く考えると、バカにできない時間だと思う。まぁ、時間を持て余しておられる方は、この逆かもしれないけれど。
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4.使えるレンズ
このカメラで感謝したいのは、これでCONTAXユーザーは、当分の間、CONTAX-ZEISSの35mmレンズを使い続けることができることができるようになった。しかも、デジタルで。
以下のレンズは、EOS5Dで使用できました。(アダプターはHANSA)
ただし、注のつくレンズについては、レンズをマウントするときに、レンズ後ろの爪の部分が、EOS内部の下部(ピンの手前)にあたる。何度かトライしているうちに、下部が削れてマウントできた。
マウントの擦れの深さは、ミリ以下であり、レンズの製造時期、マウントアダプターの製造誤差、EOS側の固体による誤差によるところがあるため、一般的にマウントできるかどうかは微妙なところ。お約束ですが、自己責任でお願いします。
使用できるレンズと簡単なコメント
Y/Cマウント
・Distagon 21/2.8
デジタル対応を予見したようなシャープさ。このレンズの値段がかなり上がっているようだけど、それもそのはず、デジタル対応レンズでここまでシャープな広角ってあるのかな。周辺まで破綻がない。
・Distagon 25/2.8
レンズというのは面白いもので、広角系ではこのレンズが好きですね。立体感がいい。ただ、周辺は流れるし、性能的には厳しいのだけど、中心がシャープで、まぁ絞ればいいわけで。
・Distagon 35/1.4
意外に?相性がいい。開放では?という時もあるが、少し絞れば十分にシャープ。35/2.8はカチッと写る感じで、対照的。
・Distagon 35/2.8
良く写る。ハッキリ、クッキリと。硬い感じがするが、これが本来だろう。
・Planar 55/1.2 注
さて、このレンズが使いたいからEOSを購入したのだけど、開放ではモヤっとしますが少しだけ絞ると(f1.6ぐらい)、中心は凄くシャープで周辺にコマ収差が残る。この開放でのモヤっとした感じなのだけど、近景の人物とかではそうならない。逆光の木漏れ日とか(紅葉を透かして撮る場合など)、しっかりと解像はしているのだが、光が溢れる感じで、ハロのような、オーバーフローのような。現像ソフトDPPではかなり出るが、silkpixだと少しはましになる。これが不思議なことにほんの少し絞れば消える。周辺のコマ収差はこのレンズの特徴なのだけど、それが盛大に現れてしまうのは、デジタルとの相性で、フィルムよりもはっきりと現れる。f4~f5.6ぐらいに絞り込まないと、消えない感じで、周辺が気になる場合はあまりデジタルには向かない。透明感のある発色というもう一つの特徴もデジタルでは正直よくわからない。最近非常に高値だけど、現状の撮影素子ではこのレンズの良さは、いまひとつかなと思う。
・Planar 50/1.7
これは良く写るレンズで開放から実用に。気になるコマ収差もなくて、デジタルとの相性は、このレンズの方が良いのではないかと。Fマウントでツァイスレンズが出るようだけど、Planar45/2のようなリファインした標準レンズ出ないかなぁ。f2で開放から使えたら十分なのだけど。
・Makro-Planar 60/2.8 C
これも普通に良く写りますね。フィルムのときよりも、滑らかに写る。デジタルとの相性を考えると、あたり前だけど、基本的に球面収差が少なく、周辺のコマ収差の小さいものが良いのでしょう。つまりマクロレンズとか中望遠のゾナータイプとか。
・Planar 85/1.2 注
フィルムでは性能は良いのだけど、色気に欠けた感じだったが、デジタルでは、開放からシャープで、バリバリにピントが来る。デジタルでやっと本来の性能が出てるんじゃないかと思える。開放では少し色収差が出たりするけれど、それを除いては完璧。現状のデジタルとの相性だと、限定レンズではこちらの方が、その性能が味わえると思うが。
・Mutar 1 注
それからハッセルの110/2 Planar 再設計後のFEは開放から使えました。イメージサークルに余裕があるためか、周辺も問題なく。
5.カメラ部分
・カメラの質感
カメラ自体にあまり興味がある方ではないのだけど、CONTAX 35mmのカメラと比べると、高級感みたいなものはありませんね。だけど機能的には1/8000までシャッターもあるし、精度の高い測光もあるし、AFは使うレンズがないのでよくわからないですが、軽くてコンパクトで別にこれで写るんだったら良いんじゃないかって思います。もともとCONATXでもRTS2のような感じは他のカメラにはないわけで。写す道具、箱としてカメラを考えた場合、むしろこの方が良いんじゃないか。ミラーのブラックアウトが長いとか言われていますが、CONTAXの大抵の機種よりも短いのでは?
まぁ、カメラ自体はヨドバシにでも行けば現物を触ることができますので、ここでは主に感触意外のことを書く。
・ファインダー
APSサイズの撮影素子のカメラと比べてファインダーが良いとか言われていますが、比較はあくまで35mmの一眼レフとすべきでしょう。で、CONTAX Ariaの方が見え方のキレも大きさも上です。とくに黄色に着色してるんで、あまり美しくはないですね。私は、MagPをつけて、倍率を1.2倍ぐらい上げて、例の「Ee-S」(スーパープレシジョンマット)に交換してるんですが、これでピントが55/1.2や85/1.2でも見えますね。ただ、見えてもP55/1.2の場合は同じように写らないのであまりありがたくはないのですが。倍率アップの方法として、簡単なのはD200用のDK-21Mをつけると、1.17倍になりますね。MagPのアタッチメントで、DK-17MやMag-Pをつけることもできますが、ピントが一番見えやすいのはMagPでした。(宣伝ではなくて)
いずれにせよ、費用と工作を考えて、何らかの倍率アップのアイピースをつけるのがMFでピントを合われるのには必要でしょう。
・ファインダー2
倍率はこれで解決できますが、このカメラで一番問題なのは、ファインダーへのゴミの混入でしょう。CMOSへのゴミの付着は予想していたけど、ファインダーに頻繁にゴミが入るなんて、考えられないわけですが、これがかなり頻繁に入りました。ブロアーで吹けば飛ぶようなゴミであればよいのだけど、これがとれないゴミがあったり、また取れるゴミがあったりで、いくら実用とは言っても、これはちょっとね、という感じでした。ただ、これはまだよくわからないのだけど、サービスステーションで清掃サービスに出して以来、ゴミの混入はありません。(ゴミがスクリーンの表面-ミラー側につくことはあるが)何か対策をしたのか、もうしばらく使ってみて、あらためて書こうと思う。(ちなみにサービスセンターの対応は非常に良かったです)
・露出
EOS 5DはEOSのなかでは、シンプルな操作系らしいのだけど、CONTAXに比べると、なかなか複雑で、最初は慣れるのに時間がかかった。とくに露出については、AEロックが4秒しかロックしないなど、CONTAXの操作系とは思想が異なる部分があって、違和感がある。これは思想的なものかもしれないが、私はCONTAXのAEロック方式の方が露出の意図がはっきりしており、使いやすいと思うだが。
つぎにこれも知らなかったのだけど、マウントアダプター使用により、露出のブラッケティングAEB(ABC)の設定を行うと、大きく露出値が変化する。恐らく、電子ピンで絞り値などの情報がとれないためでしょうが、結果的に絞り優先設定でAEBは使えない。これなんとかならないかなぁと思う。CONTAXの場合は、35mmでも645でも中央重点測光はM42のアダプターでも使えたけど。
で、どうしているかというと、最初に絞り優先で評価測光で撮影してヒストグラムをみて、マニュアルでシャッタースピード設定して、AEBで撮影する。いちいち設定するのが面倒なので、Cポジジョンはマニュアル+AEB+シャッター速度1/200で登録して、適宜シャッター速度を変更する。ワンテンポずれるのだけど、まぁこうすればAEBが使える。AEロックが4秒しかないので、その間にAEBを設定するのは困難なわけで、他にいい方法があったら教えて欲しい。このあたりが、操作系ではやや問題だと思っている。
測光方式はいろいろとあるのだけど、これがアダプター経由の場合は、絞りにより安定しないので、評価測光を多用している。アンダー目-2/3~-1/3補正することで、ほぼ満足のいく露出となる。


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