函館市交通局


湯の川〜函館どっく前・谷地頭
営業キロ:10.9km(全線複線)
 全線 軌道線(全区間 併用軌道)
軌間:1372mm  電圧:DC 600V  表定速度:12.8km/h

函館の路面電車は、湯の川温泉のある湯の川から五稜郭付近、函館駅前を経由して、谷地頭・どっく前に至る全長約10kmの路線からなっており、まさに市の中心部を貫くのが特徴です(基幹交通)。十字街からは、二つに分岐し、それぞれ「谷地頭」、「どっく前」まで路線を延ばしており、全体ではY字型の路線です。運転系統は「谷地頭〜十字街〜函館駅前〜湯の川」と「どっく前〜十字街〜函館駅前〜湯の川」の2つが中心で、それぞれ日中10分おきに運行されています。つまり、湯の川〜函館駅前〜十字街では、5分おきと高頻度に運行しています。 しかし、人口20万人台の函館では、経営的にはかなり厳しい情勢にあります。近年(1993年)に至るまで支線の廃止が行われていますし、バス事業は民営化されました。そんな厳しい情勢にあっても、市民の足を確保するため、車両の更新、新造車の投入そして観光客向けのレトロ単車を復元と季節運行など様々な営業努力が行われています(近年では超低床LRVの導入)。


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[見所]

・電車の見所
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[乗車リポート]

函館市内の要所をおさえているのが函館市電の特徴です。JR函館駅は立派な駅舎になりましたが、札幌市電の函館駅前電停とは若干距離があります。極端に距離があるわけではありませんが、結節改良の余地がありそうです(再開発されたが大きく変化なし)。市電の函館駅前電停は、左写真の通り、道路中央にあるこじんまりとしたものです(左写真。その後若干改装)。 初めて乗車した時は、Y字型の路線のうち、まず湯の川方面に向かいました。札幌市電同様に、全線併用軌道で、片側1車線+αの道路中央に複線の軌道が敷設されているという極めてオーソドックスな形態です。概ね市街地を縦断していく印象でした。途中、五稜郭公園前では、多少距離はあるものの、五稜郭へのアクセスも可能です。終点の湯の川周辺は温泉街(湯の川温泉)で、数キロ先には函館空港があります(こちらはバスでのアクセス)。ダイヤ上の表定速度は決して速くはないものの、朝早く乗車した事もあってかスムーズな印象でした。

一方、函館駅前から反対側に進むと、十字街に達します。函館市電自体の見所は、十字街に保存された信号塔(右写真の右側にあるベージュの円筒状の塔)があります。信号塔からはポイントの切り替えが可能で、かつては電車の行き先に応じてポイントを手動で切り替えていました。かつては多くの街の路面電車にはこのような信号塔などが設置されていて珍しいものではなかったのですが、トロリーコンタクター(通称トロコン)の普及と共に自動化が進み、多くの街で廃止されていきました。函館でも自動化により信号塔の使用は停止されていますが、十字街ではその姿が大切に保存されています。十字街で軌道は二股に分かれ、片方は「谷地頭」、もう片方は「どっく前」に向かいます。どちらも複線で道路中央の併用軌道を進みます。函館の「旧市街地」にあたり、観光スポットも多いエリアです。

十字街から分岐後は、どちらの路線もかなり短く、すぐに終点についてしまいます。日中はどちらも10分おきの運行です(十字街で合流後は5分おき)。 「谷地頭」からは、谷地頭温泉、立待峠、市立函館博物館など幾つかの観光スポットへアクセスすることができます。一方の「どっく前」方面にも多くの観光スポットが点在しています。終点の「どっく前」から函館ドックが至近距離にある他、途中電停の末広町から十字街にかけては、数多くの歴史的建造物や資料館(元町公園や旧英国領事館など)が並んでいます。左の写真は、末広町電停付近から続く坂を上ったところですが(元町公園付近より)、街にとけこんだ路面電車の姿を望む事が出来ました。



(2004年1月訪問)

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(2009.1.30)


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