京福電鉄
  (嵐山本線・北野線)

四条大宮〜帷子ノ辻〜嵐山、帷子ノ辻〜北野白梅町
営業キロ:11.0km(複線7.2km、単線3.8km;嵐山本線は全線複線)
 全区間 軌道線(併用軌道1.6km、専用軌道9.4km)
軌間:1435mm  電圧:DC 600V  表定速度:19.6km/h(嵐山本線)、20.7km/h(北野線)

京都市内は、かつては縦横に市電が走っていたが、京都市電は全廃され、京阪京津線も京都市内の併用軌道は全廃(地下鉄へ直通化)されたため、京都市内の併用軌道は京福電鉄嵐山本線(嵐電)のみです。観光地嵐山と四条大宮をむすぶ路線であり(全線複線)、帷子ノ辻からは北野線(単線)が分岐します。専用軌道が多く、ノンステップの車両&ホームでの運行という姿は、都電荒川線に近いものを感じます(嵐電の方が表定速度が早く、2両連結運転も行われている)。嵐電も観光利用が多く、車両、塗色ともにレトロな雰囲気の車両で統一感があり、古都の雰囲気にマッチしています。


[見所] [乗車リポート] [写真] [施設更新] [延伸計画(関連)]


大きな地図で見る

[見所]

・電車の見所
・沿線の見所 →京都市内を走るだけに沿線の観光地・名所に恵まれている。

ページ先頭へ戻る



[乗車リポート]

四条大宮駅は、阪急京都線の大宮駅(地下)に接する形で設置されています。ビルの1階にあるホームから発着しています。 しばらくは、四条通に沿う形で専用軌道を進みます。都電荒川線のような印象でした。その後、少し北上し、三条通に沿う形になります。三条口(現・西大路三条)からは三条通中央の併用軌道を走行します。道路幅が狭い事もあって、頻繁に警笛を鳴らしていました。三条口の上りと山ノ内電停は併用軌道上にあります。写真は山ノ内電停ですが、ご覧の通り幅も狭く、高床ノンステップ車からの乗降はスリリングなものです。しかし電車到着と共に信号が赤となり歩行者の横断ができるようになっているようで、これには感心しました。電車・自動車共に緊張する区間とは思いますが、風情としては郷愁を誘うものがあります。2008年の地下鉄東西線の延伸開業に伴って、蚕ノ社駅から200mほど東に「嵐電天神川駅」が開設されました。併用軌道上の電停ですが、こちらは幅広かつ屋根もついた立派なものになりました。

電車はいったん専用軌道に入った後、再び併用軌道(蚕ノ社付近)、そしてまた専用軌道へとめまぐるしく変化しつつも三条通と併走していきます。太秦駅(現・太秦広隆寺駅)をでると、一瞬だけ併用軌道に入ります。道路端に軌道が寄せられている変則的な携帯ですが、広隆寺の山門の横を通るという何とも京都らしい風景です。嵐山方面へはここが最後の併用軌道です。ここから先は専用軌道が続きます。駅間は短いもののかなり軽快な走りでした。

途中、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅からは北野線が分岐しています。ご覧の通り立派な駅で、ホームと改札は地下通路で結ばれています。紅葉の時期など混雑時には北野線から嵐山方面への直通電車も運行されているようです。この辺りは江ノ島電鉄などに近い雰囲気で、鉄道色が強い路線といえます。

帷子ノ辻を出てしばらく進むと終点の嵐山駅に到着します(右写真)。嵐山・嵯峨野エリアは京都北部の一大観光地です。京都駅や繁華街(四条河原町など)に直通ではないというデメリットはあるものの、駅構内に案内板や足湯(写真左側)を設置するなど観光客の利用促進の努力が続けられているようです(LRTとして河原町への延長構想あり)。

帷子ノ辻から分岐する北野線は全線が専用軌道です。閑静な住宅地の中を木に囲まれた単線の専用軌道を走り抜ける光景はなんとも印象的でした(桜のようです)。写真は終点の北野白梅町駅で市街地の中にあります。ホームと線路を覆う大屋根が設置されていますが、時代を感じさせるものでした。しかし運転本数は日中でも10分おき、表定速度は20km/h強と市内の移動手段としては十分に実用的な水準です。北野白梅町駅には今出川通が接していますが、ここに軌道を延伸し、叡山電鉄出町柳駅に接続するLRT構想(京福電鉄・叡山電鉄直通)が検討されています。



(2001年5月、2006年2月訪問)

ページ先頭へ戻る

(2009.2.19)


戻る