京阪電鉄大津線
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石山寺〜浜大津〜坂本、浜大津〜御陵(〜京都市役所前) 営業キロ:21.6km(全線複線) 全区間 軌道線(併用軌道1.0km、専用軌道20.6km)(*) 軌間:1435mm 電圧:DC 1500V 表定速度:29.2km/h (*)京津線・直通区間(京都市営地下鉄 東西線)は鉄道線 |
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大津と京都を結ぶのが京津線です。京都側は地下鉄東西線に直通しています。一方、大津側の起点は、石山坂本線に接続する浜大津駅です。ご覧の通り浜大津駅は立派な橋上駅舎を持つ鉄道タイプの駅です(1面2線の島式ホームで石山坂本線と共用)。しかし浜大津をでるとすぐに併用軌道になって道路中央へと躍り出ます。16m級4連と地下鉄としてはミニサイズであっても、路面電車としては巨大なもので、相当なインパクトがあります(意外ですが路面電車としても横幅は広くない)。ノロノロ走るのかと思いきや、意外とスムーズでスピード感のある走りです。車道は必ずしも広くありませんが、大きな電車が相手なだけに進路妨害などはあまり多くないようです。
500mばかり併用軌道を走ると専用軌道になって、上栄町駅に到着です。急カーブや急勾配、トンネルなどもありますが、直線区間ではかなりのスピード(最高75km/h)です。駅も含めて設備的には鉄道そのものです。車道と併走する区間もありますが、自動車にも負けない走りです。民家の少ない区間もあるので、山岳路線としての雰囲気もあります。京都市街地に向けて山を降りて行きます。山科駅ではJR、京都市営東西線と接続します。地下鉄とは別の駅、別の料金体系になっていますが、京津線のほうも地下へ降りて行って、御陵駅からは地下鉄東西線へ直通します。
御陵駅は天智天皇陵の近くにあります。日本の「路面電車」唯一の地下駅、唯一のホームドア設置駅です。
ホームは上下2層に分かれていて、東西線六地蔵方面との分岐になっています。ホーム幅は必ずしも広くなく、線路とはホームドアで仕切られているので少し狭い印象でした。京津線の電車も、地下鉄東西線に直通となって走行します。地上線時代は京阪三条が終点でしたが、現在では京都の市街地を走りぬけ、東西線の終点、太秦天神川駅まで直通しています(半数の電車は京都市役所前で折り返し)。
石山坂本線(石山寺-坂本)も鉄道色の強い路線ですが、は大津市内に完結した路線を持ち、駅も多いので市内電車として機能しています。併用軌道は、浜大津周辺の数百メートルのみ(三井寺〜浜大津間)ですが、線路は全線に渡り地表レベルに敷設され、駅もシンプルな構造が特徴です。石山寺駅をでた電車は少し走って、JRと接続している石山駅に接続します。専用軌道は立派な施設で、道路との交差部も電車の通行を優先する踏切となっています(JR駅のロータリー部分であっても)。車両自体は鉄道タイプではあるものの2両編成の小型電車です。
石山駅は、移設が行われ、橋上駅舎はJR石山駅とペデストリアンと直結されました。ホームは幅は少し狭いものの1面2線でバリアフリー化された立派なものです。なおご覧の通り、線路の中央部分は緑化されています。ベジクリートと呼ばれる緑化コンクリートの一種で、植生は必ずしも芝というわけではないようです。石山駅を出た後も、頻繁に駅に止まりながら専用軌道を走り抜けて行きます。いわゆる都市近郊の「私鉄電車」らしい印象ですが、急カーブなども多いため、路面電車と鉄道の中間的な性質を持つ「江ノ電」に近いイメージも受けました。
石場から浜大津までは琵琶湖に沿って走ります。そして浜大津で京津線と接続した後は、こちらも併用軌道に入ります。次の三井寺駅までの限られた区間のみですが、ご覧の通り、道路のほとんどが軌道敷というすさまじい状況の中を、路面電車としては大型の電車が走り抜けて行く区間はやはり迫力があります。石山坂本線に関しては、車道と軌道敷が共用のようですが、自動車の通行の少ない生活道路であるため、渋滞に巻き込まれる、、、などの事態は少なそうです。
三井寺を出ると、再び専用軌道が続きます。日中の半数の電車は車庫のある近江神宮前駅で折り返しとなります。ここまでは7.5分に一本、ここから先は15分に一本となります。おおむね湖西線と並行する形になりますが、湖西線は京都方面に抜ける形になっている上に、駅間が長いので、性格の異なる路線になっています。終点に近くなると琵琶湖からは少し離れて、やや高いところを走るようになります。終点の坂本は頭端式で駅舎自体は斬新なデザインです(1997年改築)。徒歩で少し距離がありますが、ケーブルカーのケーブル坂本駅に接続しており、延暦寺への観光ルートにもなっています。
(2009.3.15)