「一命」☆☆☆☆
監督:三池崇史
脚本:山岸きくみ
出演:市川海老蔵 瑛太 満島ひかり 役所広司 中村梅雀 竹中直人 青木崇高 新井浩文 波岡一喜 天野義久 大門伍朗 平岳大 笹野高史
太平の世の江戸時代、名門井伊家に津雲半四郎という男が現れ、切腹の場所を貸してくれるよう願い出る。井伊家には数ヶ月前、同じように切腹を願いに来た男、求女がいた。求女は実は巷で流行っていた「狂言切腹」で、諭されお金をもらうことが目的であった。しかし井伊家の当主はそれを認めず、求女を言葉通り切腹させようとしていた。
悲しい運命に翻弄された家族の物語であり、泣ける。そうせざるを得なかった瑛太の姿にも、いきなり大きな悲しみに襲われた満島ひかりの姿にも、絶望し静かなる怒りに震える海老蔵の姿にも泣ける。太平の世にあっても武士であり続ける難しさや、重さと薄っぺらさが混同した武士道という名のメンツの意味なども考えさせられるね。重くて息苦しく、観終わった後のモヤモヤも残るけど、まあそのモヤモヤも悪くはないか。
ただこの題材に3Dはなああああ。ワケあって3Dで鑑賞したけど、やっぱり僕には意味がなかった。暗い画面が更に暗くなっただけ。それにアップの顔は立体的に見えないのよね。奥の風景用と、手前の人物用の2つの平面なスクリーンが重なっているだけに見える。画面をキレイに見せたいのなら、やっぱり2Dだと思う。
(丸の内ピカデリー)
2011.10.25
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