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by はる
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「鉄人28号」☆☆☆

監督:冨樫 森
脚本:斉藤ひろし 山田耕大
出演:池松壮亮 蒼井 優 薬師丸ひろ子 中村嘉葎雄 香川照之 川原亜矢子 中澤裕子 高岡蒼佑 伊武雅刀 柄本 明 妻夫木聡 田中麗奈

 なんでこういうのをフルCGのキャラクタでやろうと思うんでしょうかね。日本が世界に誇る特撮技術と言えば”着ぐるみ”でしょうよ。CGで描くべきなのは鉄人のほうではなく、背景の建物のほうでしょう。大きな変身や変形もせず、メチャクチャに派手な動きもしない鉄人や敵ロボットをなんで着ぐるみ(と、ちょっとのCG処理)でやらないかなあ。じゃなきゃ1/8スケールくらいの実物ロボットでも作っちゃうとかさあ。このフルCGキャラクタっていう選択は一番愚かな選択だと思うんだけどなあ。
 僕は優れたCG技術っているのは”合成技術”だと思っています。0からモノを作り出すのではなく、あるはずのない場所にあるはずのないモノを映しこむ技術や、あるものから別のものへ変化するのを自然に見せる技術です。だからこの鉄人28号がフルCGである必要性は全く感じませんね。
 100歩譲ってCGでやるにしても、何でこんな質感のない、ピカピカツルツルのふわふわした画質なんでしょうかね。そこに鉄人がいる(ある)っていう感じが全くしないよね。そこに”描いてある”っていう印象しか受けないよね。ロボットプロレスも迫力ないし。あれじゃあ、画面から何も感じ取ることはできないし、実写でやる意味も薄いと思うんだけどね。アニメと一緒じゃん。

 話の方は、まあ良くも悪くもなく、ふつーにそこそこ楽しめました。ねらっているのは現実味を帯びたドラマチックなアクションではなく、あくまで昔懐かしいご都合性の高い子供向けTVマンガ(アニメでなく)の世界でしょう。だから敵ボスの侵略理由に深い説得性がなくとも、子供が操縦するロボットが世界を守らざるを得ないという突飛な設定も、敵ロボットが目的とは外れていながらも正義の味方と真正面から戦ってくれたりしても、もっとすごい武器を持っていてもいいはずなのにほとんどそういうのはなく肉弾戦メインだったりするのも、みんなTVマンガとしては問題ないもんね。あくまでもこの映画はそういったローギアな映画なのです。
 単純に、敵が来た、味方のロボットがある、主人公が操縦する、一回やられた、でも復活だ、今度は勝ったぞ! よっしゃあ! で楽しめたのでいいのではないでしょうか。主人公の少年の成長ドラマとしてはまあまあしっかりしているし。序盤に敵ロボットが登場するところなどは非常に面白かったしね。ダメダメ、高望みしちゃ。(^^;)

 ところでこういった昔のマンガの実写映画化ってメインターゲットは(今回はまあ子供としても)やはり30〜40代くらいのむかし子供だったお父さんとかだよね。でもってその世代には薬師丸ひろ子さんって超アイドルだったりするから、的確なキャスティングだなあ。(笑)

 まあなんにしても、キャスティングは非常に豪華で、そちらにお金がかかっているのかなあと思う。でも妻夫木くんとか田中麗奈さんとか必要ないじゃん。キャスティングにお金かけるなら、CG(映像)にお金かけて欲しかったです。

2005.4.5


 

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