「39 刑法39条」


監督:森田芳光
脚本:大森寿美男
出演:鈴木京香 堤真一 岸部一徳 吉田日出子 樹木希林 山本未来

 素晴らしかったです。この映画で描かれた事件には最初いくつもの謎が含まれていて、それが映画が進むうちに一つづつ明かされていき、ラストにはその全貌が明らかになります。前半を観ただけで分かるものもあれば、劇中であっさりセリフで明かされるものもあります。そして終盤になってやっと明かされる事実もあります。その一つ一つがどれも衝撃的でもあり、深い想いや悲しみに裏打ちされたものばかりなのです。すべてが計算し尽くされているし、どんどん引き込まれていってしまいました。全体的にトーンの落ちた画像も○です。とても心地よい緊張感の中で観終えることが出来ました。 2時間13分という決して短い映画ではありませんが、時間を感じさせることはまったくありませんでした。
 この映画の主張は論議を呼びそうですね。僕にはきちんとした意見を出せる判断は出来ませんが、少なくとも映画を見終わった瞬間だけは同意させられてしまった気がしました(^^;)。それほどの力がこの映画にはあります。

 主演の鈴木京香さん、堤真一さんは素晴らしい演技でした。他の脇の方々も見事でしたが、特に僕は岸部一徳さんの落ち着いた演技がとても良かったと思います。文句ナシの名演です。