「愛の流刑地」☆☆☆☆
監督:鶴橋康夫
脚本:鶴橋康夫
出演:豊川悦司 寺島しのぶ 長谷川京子 仲村トオル 佐藤浩市 陣内孝則 浅田美代子 佐々木蔵之介 貫地谷しほり 松重豊 本田博太郎 余貴美子 富司純子
村尾菊治は不倫関係にある冬香との情事の最中、このまま殺してほしいと頼まれて首を絞める。殺人犯として逮捕された菊治は、取り調べられ裁判にかかる。1年前、作家である菊治は大ファンという冬香を紹介され、恋に落ちた。初めは遠距離でなかなか合うのもままならない二人だったが、夫の転勤で冬香が上京したころから頻繁に密会を重ね、その愛情はどんどん深まっていった。
えーあの最中に首を絞めるとキュッと締まって具合が良くなる、と言う話を聞いたことがありますが、これはそう言う話ではありません。(←ナニ書いてるんだおまえ)
それから腹上死は最も幸せな死に方と言う声も聞きますが、そういう話でもありません。(←ばか)
愛は法で裁くことが出来るのか。ということがテーマのひとつ。たしかにここに映画かれる裁判で争われる内容は、二人の愛の結果で導かれたものと大きく食い違っています。男が首を絞めて女が死んだ。それだけ聞けば間違いなく殺人で、男はその罪を受けなければならないでしょう。
しかしそれが女が望んだものであり、それを男がかなえてあげたとなると、それは愛の行為でもある。愛の行為として誰の頭にもすぐ浮かび、そしてここでも大きな意味を持つセックスというものも、大抵の場合それ自体は二人の間ではなんら罪のないものなのですが、他人から見ると(不倫や淫行といった条件が付随すると)大きな罪に切り替わるときがあります。この殺人は愛とセックスの過程の一部分として起きています。それは裁判で裁かれるようなものなのでしょうか。豊川さんが裁判でここで話されていることは二人のこととは全く違う、みたいなことを声を荒げて言うけど、本当にそうだなあと実際思ってしまいました。本来二人の間で昇華されるべきものでしょう。でも社会のルールがそれを許さないわけです。
映画自体はとても楽しく観れました。関係が進むにつれて寺島さんがどんどん変わって行く様子や、裁判自体の描写も面白かったです。ただ判決以降の話、特にあの手紙は余計じゃないかなあ。
それにしても無駄なほどに豪華な出演陣。もっと予算を抑えてもいい映画は出来ると思うし、いま有名な人がたくさん出ている映画よりも、この映画に出ていたそのときは無名だった人たちが後でどんどん有名になっていくって映画の方がいいと思うんだけどね。
しかしあの二人としてはこの選択もありかと思うのですが、自分だったら首は絞められないだろうなあ。(^^;)
2007.1.24
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