監督:降旗康男
脚本:井上由美子 降旗康男
出演:常盤貴子 伊勢谷友介 香川照之 布袋寅泰
まあ、言ってしまえばちょっとイカレタ淫乱女の男性遍歴を描いた映画だ。夫がいながら他の男と人前で堂々とダンスを踊り、気になる男のあとをこっそりつけまわし、昔の男との逢瀬にためらうことなく身体を開こうとし、戦火を避けるためにも男を利用し、夫がいなくなった途端にまたもや他の男との情欲に溺れる。実の娘に情事現場を見られて軽蔑されても、生きていくためには愛は必要と言い放つ。実在の方だというので言うのをためらう部分もあるが、正直あきれた女だ。あまり関わりたくない。夫が子供達が気の毒でしょうがない。
しかしそうと分かって見れば、悪い映画ではないでしょう。彼女がああ言う行動を取りつづけることに違和感がないのだ。彼女の本質は理解できねど、彼女の行動パターンは理解できる。すべて彼女ならしかたがない。気になる男すべてに(身も心も)愛されてこそ安心し、その状態にある自分が好きなのです。そしてそのためには気にならなくなった人間に対する興味は急激に失ってしまう必要があるのでしょう。その犠牲者が夫であり、子供達。特に戦争に行った一番上の息子は全然気に留めている様子がないが、どうなったんでしょうね。
常盤貴子さんはうまいとは思わないけど、この役にはまああっている。夫役の香川照之さんがさすがの好演。
でもまあ、この映画ってこんな文芸大作の話ではなく、ピンク映画にでもしたほうがしっくり来るような話かもね。主人公はもっと脱ごうよ。(笑)
2004.2