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「雨鱒の川」☆☆

監督:磯村一路
脚本:小林弘利 ぜんとうひろよ 安堵麗 磯村一路
出演:中谷美紀 須賀健太 志田未来 玉木宏 綾瀬はるか 阿部寛 松岡俊介 伊藤歩 星由里子 柄本明 

  
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 小百合は耳が聞こえず話ができなかったが、不思議と幼なじみの心平とだけは思いが通じ合い会話ができる関係だった。二人はその多くの時間を共有し子供時代をすごす。成長した二人はお互いに惹かれあっていたが、酒蔵の跡取りである小百合の両親は酒造り職人には向いていない心平と娘との関係を快く思っていなかった。幼くして両親を亡くした心平を援助し続けてきた小百合の父親の高倉は絵の才能のある心平にそれを生かした仕事を紹介して東京へと移り住ませることとし、その隙に小百合を想う川嶋との結婚を推し進めようとする。

 現在の二人と並行して、過去の二人のふれあいと心平の母親の姿が描かれる構成なんですが、現在よりも過去の描写のほうが比重が重く、現在の二人の恋愛話には特に大した意味合いを感じられるものではありませんでした。物語上のクライマックスが二人の恋愛の決着なのだからこの成長した二人をこの映画の主人公と見るのが妥当なのでしょうが、実際はっきり言って一番メインとして印象に残るのは心平の母親で、次に重く見えるのが過去の二人です。現在の二人は重要に思えません。
 そのうえ過去のストーリーが現在の二人の姿には全く反映されてなくて、完全に別の話が交互に紹介されているだけのような印象を受けてしまいました。過去のパートでメインに描かれる母親の姿が、現在のパートでは存在がなかったのごとく息子の言動からはほとんど何も語られないのです。あれでは回想的に過去の話を挿入する意味がありません。現在のパートをメインに見るならば過去のパートはほとんど必要なく、過去のパートをメインに見るならば現在のパートはほとんど必要ありません。どちらを選ぶにしても選ばないほうをプロローグとエピローグ程度の扱いに縮小してメインのストーリーをもっと丁寧に描くべきでしょう。どちらも描こうとして欲張りすぎたのでしょうか。バランスが悪いのです。

 あと小百合の耳が聞こえないというのも、あまり意味を感じず。耳が聞こえないが故の話の展開もないし。そもそもあれだけの肉体美をもつ綾瀬はるかが全く生かされていない! 躍動的でない演技を新鮮に思えるほどにはまだ彼女の鮮度は落ちてないぞ。「Jam Films」やポカリスエットのCFを見て正しい綾瀬はるかの使い方を研究して欲しいものです。(笑)

 しかし最後に二人が旅立ちに使う乗り物は、、、。いくら”川”の物語とは言え。(^^;)

2006.6.9


 

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