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by はる
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「あおげば尊し」☆☆☆

監督:市川準
脚本:市川準
出演:テリー伊藤 薬師丸ひろ子 入江雅人 絵沢萠子 大倉孝二 麻生美代子 加藤武 伊藤大翔

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 厳しい中学教師だった父親が死を目前にして在宅看護となり、家に帰ってくる。小学校の教師をしている息子の光一のクラスでは、最近死体を扱ったホームページを閲覧する子供がいて問題となっている。何故死体を見てはいけないのかという問いに答えられない光一は、生きる意味、死ぬ意味を子供たちに教えるため、交代で病気の父親の世話をさせる課外授業を行おうとする。

 なんにでも興味を持てと言っておきながら、なんで死体を見てはいけないの? ・・・とにかく止めなさい。確かに正解はないでしょう。ただなんとなく、僕らはそれはいけないことだと感じ取り、必要性のない死体を僕らは見ないのです。
 ただやはり、悲しみという感情なしに興味だけでその人の死体を見るという行為は、その人の人生を最後に汚す行為であることは間違いがない。その人の価値は生きていたことにある。ごくまれに死ぬことに意味を持つ人もいるかもしれないけど、それは死体になることではない。誰か他人が死体としてのみその人に興味を持つとしたら、生よりも死(死んだ後)に意味を持たせようとする行為でしょう。そんな行為を、僕らは許すわけにはいかないのです。

 テリー伊藤氏はすこぶる自然で好演。薬師丸さんは見せ場はさほどなくちょっともったいない感じもするけど、映画全体を締めている存在感はさすが。
 市川準っぽい落ち着いて穏やかな時間の流れる、丁寧な映画でした。ただラストの葬式シーンの生徒たちの描写はきれいごと過ぎないかな。

2006.4.16


 

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