「BALLAD 名もなき恋のうた」☆☆☆☆
監督:山崎貴
脚本:山崎貴
出演:草なぎ剛 新垣結衣 武井証 夏川結衣 筒井道隆 大沢たかお 吹越満 斉藤由貴 吉武怜朗 波岡一喜 菅田俊 香川京子 小澤征悦 中村敦夫
勇気が持てずに悩んでいた小学生の真一は、あるとき気がつくと戦国時代にタイムスリップしてしまっていた。そこでつかまって連れて行かれた城の姫、廉に興味を持たれて城に留まることとなる。真一は廉の命令で真一の世話をすることになった侍の”鬼の井尻”こと井尻又兵衛の元で生活することとなる。廉姫と又兵衛は幼なじみであった。
なかなか素晴らしい映画でした。戦国時代に一国の姫君と単なる侍の恋など許されるわけもないのだろうけど、その壁の高さはきっと僕らには想像するべくもないほど大きいものだったのでしょう。又兵衛と廉姫がどれだけ悩んでどれだけ苦しんでどれだけ耐え忍んでいたのかはきっと画面で感じ取れるものの何十倍も大きいものだったのだろうと思われます。その壁の両側に立つ二人の恋模様の切なさはこちらも苦しいほどです。微妙な距離感を保ちつつ、そしてそれを打ち破るがごとく感情が爆発する姿にも心動かされますね。
この映画は現代から少年とその家族がタイムスリップしてくるというSFチックなファンタジーではありますが、その突飛な設定に違和感を感じることもありません。また戦闘時、合戦時の映像描写が本当に素晴らしい。結構な長回しの殺陣の中でグングンと動き回るカメラワークがすごいです。あれはかなり必見です。
宣伝番組を観たら山の上に作られた城などはCGなんですね。まあ普通に考えればそれ以外ないんだけど、観ているときはそんなこと全く感じませんでした。さすが山崎監督、いい仕事しています。
「早っ」とか「しょっぱい」とか、結構笑えるシーンもありながら最後にはきちんと泣けて感動も残してくれる。かなり評価高いです。ただところでこのタイトルの意味、イマイチ分かりませんね。(笑)
(静岡東宝)
2009.9.30
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