監督:多胡由章
脚本:柿木三十郎 藤井清美
出演:吉沢悠 伊藤 歩 瑛太 相沢紗世 大城英司 諏訪太朗 田中要次 松重 豊
子供のころスプーン曲げで大反響を巻き起こしながら、たった1回できなかっただけでそれまですべてがインチキだったと決め付けられ、それをトラウマとして今は詐欺師として生きている青年。って設定、どう? たった1回で、それまですべてを否定して「ウソツキ少年だったのです」とか集団で子供を糾弾するTV番組ってどうよ。この序盤2分の描写で僕は退いたよ。
詐欺の手口はつまらなくはないけど、あんな嘘八百にコロッとだまされる人たちって言うのもどうかと。あんな詐欺で稼いだとされる札束の山にもそこにはなんのリアリズムは感じられない。なんかすべてが希薄なのです。
彼に愛嬌たっぷりにまとわりつく伊藤歩さんはここでもやはり魅力的です。話がつまらないから彼女ばかり見ていました。前半の彼女はとても愛らしく、あんな彼女に僕もまとわれ付かれたい(笑)とか思いましたが、後半その素性が見えてきてからは一気に魅力半減。あんた、そういうやつだったのね。まあ行動的には納得しちゃうんだけど、それでも終盤の思考展開は本当によく分からないよ。結局なにが分かったっていうの?(^^;)
松重豊さんはおいしい役どころだけど、そのおいしさだけで描かれちゃって深みがないのが残念。
それにしても最初に書いたそもそもの設定は、活かされているのか? スプーンが曲がったからといって、(この話の中で)何だっていうのよ? よく分からないよぉ。
ところではじめて観たDLP上映。線がにじんじゃってたり色がどぎつくなっちゃったりで、ぜんぜん美しくない。やっぱり映画はフィルムだなあと再確認してしまいました。単にこの映画自体の画質のせい?