「天使の牙 B.T.A.」


監督:西村 了
脚本:寺田敏雄 落合正幸
出演:大沢たかお 佐田真由美 萩原健一 佐野史郎 黒谷友香 豊原功補 永井 大 要 潤 小木茂光 嶋田久作 西村雅彦

 とりあえず、B.T.A.ってなに?(^^;)

 脳移植なんて破天荒な設定が、コメディでなくシリアスドラマでここまで大前提になっている話を僕は知りません。それだけでまず驚き。脳移植という技術の難しさを僕は分かりませんが、少なくとも現代劇でこんなものを扱うにはもう少し説得力がほしい。そもそもこの展開ではなぜ脳移植に踏み切るのかがよく分からないしね。
 それに加えてハイテクな爆弾や記憶を鍵にしたシステムなども出てくるし、やはりこれは近未来SFに設定をおいた方がよかったと思います。そうすればまず設定部分は簡単にクリア。なぜ現代劇にこだわったのかしら。

 正直言っちゃうと最初の5分でこれはつまらなそうだと思いました。ドラッグでイっちゃってるバンドボーカルの描写とそれと並行して描かれた警察の踏込みの描写のノリの悪さとありふれた演出。う〜ん、これはつらそうだと思いました。とはいえそこでそれなりに覚悟ができたのがよかったかな。まあ結果として退屈はしないで最後までは観れました。
 ただし最後のほうのころころ変わる展開は観ているときは面白いようにも思えるけど、あとで考えるとこれがまたよく分からなくなってきちゃう。結局最大の黒幕はあの人だったのね? でもって彼の最大の目的はなんだったの?(^^;)
 しかしそもそも最初何故彼女は接触してきたのかな? あの情報を警察に持っていくこと自体危ないと思うけど。大沢さんの行動も謎が多く、何がしたいのかよく分からないし。

 佐田真由美さんは特徴的過ぎる鼻はともかく、美しさと可愛さ、強さと弱さを全て持っている感じで、僕の中では素材的な評価は高いです。今後かなり化ける可能性はあると思います。でもあの役柄と展開で脱がないなんてのは女優としては論外。これは監督の責任でもあるけど、あんな展開ならきちんと脱ぐべきだし、脱げないならあんなシーンは削除しろって。

 あと悪いけど西村雅彦さんのシリアス系演技には笑っちゃう。あれはわざとかなあ。