「着信アリ」


監督:三池崇史
脚本:大良美波子
出演:柴咲コウ 堤 真一 吹石一恵 岸谷五朗 石橋蓮司 松重 豊 永田杏奈 井田 篤 筒井真理子

 携帯電話に未来の自分から電話がかかる。するとその発信時間に、本人が謎の死を遂げる。

 その1:展開の転がり方がわりと新鮮で観ている間は面白かったんですが、後からよくよく考えると気になる部分が多過ぎるなあ。
 その2:観終った後、ふと考えると気になる部分はないことはないにせよ、それでも話の展開の転がり方が新鮮で面白いので、観ている間は充分に楽しめました。

 この映画の感想はさてどっちにしようか。前者なら☆は3つ。後者なら4つだ。う〜ん。

 例えばTVのシチュエーションは面白い。あんな展開になって、いったいどうなるんだろうとドキドキしながら観ていました。でも結局TVであることの意味を活かしきれてなくて残念。TVでああなった後にこそ興味があるのにほおりっぱなしはダメだよ。あれじゃあせっかくの舞台設定が台無し。もったいない。
 携帯電話のアドレスからアドレスへ次の獲物を求めていくというのもなるほどと思う。番号を消す、消さない、解約だあとなるのも自然な流れ。ただそうするともう少し犠牲者がいてもいいかなと思うのと、そもそもなんで未来の自分の携帯から時間をさかのぼって電話がかかってくるのかよく分からない。そんな手の込んだことをする理由はなに?
 それにしても怖くはない。犠牲者の死に方がなんかみんなちょっとユーモラスなのと、怖くなりそうなシーンで柴咲さんが観客以上に怖がっているのでその分こちらが和らぐ、というのもアリ。全然後をひかないですね。

 ラスト。よく分かったようなよく分からないような。あれって(怨霊さんの)当初の目的とは変わってんだよね? 思いがけない獲物が舞い込んできたので手段を変えたんだよね? だからああなったんだよね? 最初からあれを狙っていたとは到底思えないんだけど。どうなんでしょ。

 うん。やっぱりこの映画の感想は「その1:展開の転がり方がわりと新鮮で観ている間は面白かったんですが、後からよくよく考えると気になる部分が多過ぎるなあ。」ですかね。(^^;)

 そう言えば最初に死んだ子(可愛い)に見覚えがあると思ったらエンドロールで気がついた。「バトル・ロワイアル」清水比呂乃役の永田杏奈さん。あの映画ではお互い殺しあった柴咲さんと友人という設定にニヤリ。



2004.2