「着信アリ2」☆☆
監督:塚本連平
脚本:大良美波子
出演:ミムラ 吉沢悠 瀬戸朝香 ピーター・ホー 石橋蓮司 鰐淵晴子
たしかにさあ、次はどうなんるんだろうとかいうハラハラや、ワケの分からない怖さっていうのもあるのはあるんだけど、話や展開をここまで複雑にしちゃうと、謎解きや話のまとめかたの方にばかり頭がいっちゃって、実際全然怖いなんて思わなくなっちゃうのよね。この映画ってホントワケの分からないことだけが怒涛のように映し出されるから、結局どういうことなのか全然分からないまま時は過ぎ去り、観終わっても消化不良で結局なんだったんだろうという気持ちが残るばかり。「回路」みたいにワケの分からなさで押し通すならともかく、人を怖がらせるためには、あまり話やその恐怖の形態を複雑にしちゃあダメなんじゃないでしょうかね。
「リング」はなぜあんなに怖いのでしょうか。ビデオを観た人が1週間後に死ぬという単純な基本姿勢を最後の最後まで崩してないからでしょう。それに対して「らせん」や「リング2」があまり怖くないのは、貞子の目論見や行動パターンが多様になり単純でなくなったからだと思います(「らせん」はそれが比較的うまくいっている方だけど)。
前作「着信アリ」は惜しいところで、携帯電話への着信が死のメッセージとなり実際にそれが単純実行される恐怖は描かれていましたが、その殺され方が多様でしかも一つ一つが派手すぎでギャグめいちゃっている部分が恐怖をやわらげていました。もっと単純にスコーンと殺されていればずっと怖かったでしょう。また謎解きに関してはさほど複雑でなく、突き止めてしまえば一応納得のいく結末となっていたのが、怖さの面では悪くありませんでした。(って実はさほど怖くはなかったんだけど)
でも今回の「2」はそうではありませんね。用意された謎はさほど複雑ではないのかもしれませんが、それに伴って派生した謎の数々がほとんど消化されていない感じがします。例えば前回にも増して今回は携帯電話を使う意味が全然分からないです。また携帯電話の着信に関しても前回とは違うような扱いになっているのが混乱を招いていますよね。発信のタイミングだけでなく、着信のタイミングにも意味があっていいと思うんだけど、それっておざなり気味。なんで2回も3回もかかってくるのかよく分からないしねえ。前作とのつながり方とか、決着の付け方もアレでいいのかなあ。なんで1年間沈黙状態だったんだっけ? えーワタシ理解していますかね?(^^;)
それに最後の方の瀬戸朝香さんからみの展開もワケ分からないでしょう。あれって結局どういうことだったんでしょうかね。瀬戸さんの過去のトラウマの件とかあるので、かなり複雑。アタマ痛くなっちゃいました。(笑)
あ、あと、最初の方の保育園の意味ありげな親子って、結局なんだったのでしょうか。わ、忘れてない?(^^;)
ミムラさんは初主演としてはなかなかの好演。「海猫」でもいい感じだったし、今後に期待します。余談ですが、瀬戸さんがアタマを痛めているシーンでは劇場の93%くらいの人が「ま、まさか、朝香の頭痛?」かい!と突っ込んでいました。(ように見えました(笑))
2005.2.15
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