監督:緒方 明
脚本:青木研次
出演:伊藤淳史 藤間宇宙 香川照之 滝沢涼子
よい、という話は聞いていたものの、ほとんど予備知識ナシで観ました。たしかによかったです。
「独立」ってどういう意味かなと思っていたら学校の名前なのね。何か別の団体から独立してがんばる少年たちのお話かと思っていました。そんな予想とは多少違って、全寮制の独立学院に暮らす少年たちの合唱部のお話と、中心となる二人の少年たちに絡んだ合唱部を指導する元学生運動の闘士だった青年とその仲間だった女性の関係を描いた映画でした。
僕は学生運動のようなものはいまひとつピンと来ない世代であると同時に興味自体も持ってこなかったので、この映画で描かれたような学生運動闘士の思想のようなものに感慨は薄いです。でもその当時にそれに接してしまったがために感化されてしまう少年の気持ちなどは理解もできます。藤間宇宙くん演ずる少年の行動には理解しがたい部分もありましたが、それでもあの年代のあの時期にあれだけいろんなことが起きていれば、いろんな思いが爆発しても仕方ないでしょう。この少年の描き方は迫力もあり、感心しました。また、伊藤淳史君演ずるもう一人の少年が吃音癖から乖離していく成長過程もなかなか面白かったし、この二人の微妙な友情関係も面白かった。
でも実は伊藤君ももちろんよかったのですが、とにかく少年の一人を演じた藤間宇宙くんに最初から最後まで釘付け。ほとんど彼のためにあるような映画で、その歌う姿、哀しみの姿、暴走する姿にはただただ惹きつけられるのみ。すごいよ、彼。しかし「ふじまうちゅう」君かとおもったら「とうまそら」君だって。読めなかったよ。(^^;)