「ドラッグストア・ガール」


監督:本木克英
脚本:宮藤官九郎
出演:田中麗奈 柄本 明 三宅祐司 伊武雅刀 六平直政 徳井 優 余貴美子 荒川良々 藤田弓子 根岸季衣 今福将雄 永澤俊矢 篠井英介 山咲トオル 杉浦直樹 三田佳子


 これは面白い。

 柄本明さんが言う。もしあんな若い子から付き合ってくださいなどと言われたら、と。そんなことあるわけない、考えられない、と思いながらも、でももしかして0.000000001%でも可能性は?などとすべての期待を捨てきれることができずに悶え苦しむ。それがオジサンの苦しみだ、と。
 既にどっぷりとオジサンの仲間入りをしている僕には痛いほどよく分かるよ。たしかにそうだ。若さを失いつつある僕らはどんどん自分の可能性を自ら狭めていくのだ。もしかしたらあんな若くてきれいな子と付き合えるかもしれない。でもできるわけない。それが可能性の否定だ。
 でもその可能性の否定を否定しよう。僕らにだってまだ未来は数十年ある(はず)。まだなんだってできるよ。恋だって、そしてそのために新しいスポーツだって。
 ということで、僕だってまだまだ恋がしたい。

 ベタなギャグが多く、ひく人はひく映画だとは思う。でも僕のセンスにはストライク。テンポはいいし、主人公の田中さんを中心とした登場人物達のキャラの立ち方は素晴らしいし、ラクロスは楽しそうに見えるし、上に書いたような切なさも誘引してくれる。途中で少し泣かせてくれるタイミングもいい。最初から最後まで思いっきり楽しんで観れた元気の出る映画でした。大好きです。


2004.2