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「エヴァンゲリヲン 新劇場版:破」☆☆☆

監督:摩砂雪 鶴巻和哉
脚本:庵野秀明
出演(声):緒方恵美  林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 石田彰 三石琴乃 山口由里子 山寺宏一 立木文彦 清川元夢 長沢美樹 子安武人 優希比呂 関智一 岩永哲哉 岩男潤子 麦人 林原めぐみ

 TVシリーズも前映画シリーズも観ていますが、どちらも面白さと共にそれと同じくらいの訳分からなさとそれ以上の不完全燃焼さが残るアニメでした。終盤に至るまで謎が多いだけにどんどん惹き付けられていくのですが、僕が謎に思ったところはほとんど解決しないまま終わった感じで、結局アレはなんだったんだろうという思いです。
 そして1秒も見返すことなく10年。もう細かいところはほとんど忘れていますのでこのシリーズが僕のエヴァのスタンダードになるでしょう。まあ前作「序」をは(詳しい人には結構違うらしいのですが)ほとんど内容は変わってない気がしましたが、今回の「破」はこんな僕でも分かるくらいにいろいろ前と違うストーリーになっていて楽しめました。これならこの後の展開も前と違ってきちんと謎が解けて完結してくれる期待も持てますね。あっさり裏切られるかもしれないけどさ。
 全部観終わったところでこの映画の評価が代わる可能性も十分ありますね。まあ次も楽しみです。

 しかしこの映画の一番の楽しい部分が、「前作とここが同じ、ここが違う」という比較になっちゃってませんかね。あの惣流ならぬ式波アスカが「あんたバカぁ?」って言ってくれる懐かしさや、あの綾波レイが「ポカポカ」とか言うという驚き、前は出てこなかったキャラが活躍する新鮮さが一番観客の心を占めていませんかね。結局この映画はTVと前作映画があって初めて成り立っている部分が大きいのは、ちょっと残念です。まあ原作付きの映画やテレビシリーズの映画化なんてのはほとんどがそうなんだけどね。
 なんにしてもこの映画が初めてエヴァンゲリオンを観る人にどう映っているのかが興味ありますね。もちろんこのいいところで終わっちゃう第2部映画だけで面白かったーと言う人は少ないでしょうから、全4部作観終わった時点でそういう人の話を聞きたいところです。でもそんな人たぶんお目にかかれないんじゃないかなって気もするけどね。

(静岡オリオン)

2009.7.29