監督:北村龍平
脚本:三村 渉 桐山 勲
出演:松岡昌宏 菊川 怜 Don Frye 水野真紀 北村一輝 ケイン・コスギ 伊武雅刀 宝田 明 水野久美
ツッコミ始めたら一晩でも二晩でもツッコミ続けられそうな展開だし、最後の決着の付け方だけでもすべてをぶち壊しだと言う人もいるでしょう。
でもこれはこれでいいのです。だってこれは「ゴジラの最期」を描こうとしたものでも、「最後のゴジラ映画」を作ろうとしたものではないのだから。これは「東宝特撮(ゴジラ)映画50年の集大成」を作っているのです。東宝は50年間、特に創世期の50年代60年代にはこういう特撮映画をたくさん作ってきました。この映画はこれらの映画たちへの感謝の意がふんだんに込められているように思います。
だからこの映画のテイストは数十年前の特撮映画そのもの。これは平成ゴジラの新作ではありません。昭和ゴジラの数十年ぶりの新作なのです。怪獣の暴れっぷりも、宇宙人の現れ方も、せまりくる妖星ゴラスも、フツーに日本語を操る外国人も、ミニラの描きかたなんかも、みんなみんな過去のゴジラ映画へのリスペクトではないかね。僕は何度も泣きそうになっちゃったよ。(^^;)
だからまあストーリーはいいのだ。どんなにハチャメチャで辻褄が合わなかろうと、どんなに登場人物が突飛な行動をとろうと、どんなに設定が現実味からかけ離れてたとしても、オールOK。問題ナッシング。そのあたり超越しきったところで僕はこの映画をノリノリで楽しみきってしまいました。イヤこれ凄いって。マジ面白いって。
前半はゴジラとはあまり関係ないところで繰り広げられる怪獣アクション。ゴジラは後半になってようやく活躍しだすもののドラマの半分はX星人と地球人のバトルだったりするので、ゴジラの比重はかなり低いです。北村監督は怪獣アクションよりも人間アクションに興味が深いのでしょうね。でもそれなのに圧倒的な存在感を示すのはさすがで、とにかく強い!今回10匹以上の怪獣出現が話題ですが、そいつらをちぎっては投げちぎっては投げ。US版のゴジラ(ジラ)を含めてどいつもこいつも全く歯がたたない。唯一あの最大のライバル君が検討するものの、最終的には蹴散らしてしまう。とにかく凄いのだ。さすがである。世界一の怪獣王はアメリカにもいないし、カメでもないのだと言わんばかり。(笑)
要するにこの映画は東宝大怪獣祭りなのです。子供も大人もアタマ空っぽにしてゴジラの大活躍を楽しみましょう。そしてしみじみこの怪獣王に感謝の意を示しましょう。いままでありがとさん。楽しかったよ。戻ってきたら一声かけてね。(笑)
2004.12